1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/10/20 15:39:45 ID:eojW+cPZ0
カレン「アヤヤって、なんだか古風でお堅い感じするデス」
私の隣を歩いていたカレンが、こちらを向いて言った。
綾「どうして」
カレンのすぐ横を、赤いコートを着て犬の散歩をしている中年女性が通り抜けた。
再び歩き出したカレンに、私は歩調を合わせる。普段どおりの通学路を、二人で歩く。
茶色くなったアレチヌスビトハギが群生している空き地の、ゴミのポイ捨てを禁じる背の低い看板が錆びている。
カレン「ほら、今頭の中で堅い言い回ししマシタネ?」
綾「うーん、そうかしら」
ぴゅう、と寒風が吹き抜けて、私は腕を組んだ。いよいよ寒気がその本腰をあげ始めたようである。