1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 21:35:45 ID:GlnubHmr0
VS御坂美琴
御坂「あ!あんた!!」
上条「げえっ!ビリビリ!」
御坂「今日こそ逃がさないわよ!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 21:41:50 ID:GlnubHmr0
上条「もう何回も戦ってるじゃんか!お前の勝ちでいいって何回言えば
わかってくれるんだよ・・・ったく」
御坂「本気でやれって言ってんのよおおおおお!!」
上条「本気か・・・ま、一回やってわかってくれるんならいっかな」
上条はそう呟くと、両腕を顔の前に構え、右側に体を向け半身で御坂を見据える
御坂「はっ!やっとやる気になったってわけね!おらあああ!」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 21:49:33 ID:GlnubHmr0
その瞬間、御坂の体から上条へと一直線に青白い光が向かう
上条はそれを右手で打ち、御坂へと近づくためステップを踏む
御坂「あいっかわらず鬱陶しい右手ね・・・」
雷撃を打ち消しながら向かってくる上条から少し距離を取ると
御坂は磁力で砂鉄を集め、剣の形を作る
御坂「でもそれ以外には攻撃は効くってことよねえええ!!」
御坂は砂鉄ブレードをムチのようにしならせ、それをすぐそばまで迫る
上条の足元に振るう
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 21:56:33 ID:GlnubHmr0
恐ろしい程の切れ味を誇るその斬撃を上条は落ち着いてサイドステップで
かわす
上条「あんまり喋ってると、舌噛むぞ」
ハンッ、と御坂は鼻で笑う
御坂「御託並べてないでさっさと攻撃してきなさいよ!」
言うと、御坂は砂鉄を上条へと突き刺すように突き出す
上条はそれをダッキングで回避、そして手元に戻る前に砂鉄ブレードに右手を放つ
上条「がら空きだぞ!ビリビリ!」
上条はさらに身をかがめ、左に少し身をよじる
御坂のみぞおちにボディーブローを叩き込む算段だ
だが
11: >>7 指摘ありがとう、気をつけてみる 2013/06/19 22:03:23 ID:GlnubHmr0
御坂「かかったわね!」
上条の手によって分解された砂鉄を再び空中で操作し、竜巻を作る
御坂「これなら避けられないでしょう!!」
凄まじい勢いで回転する砂鉄は、上条を中心に展開する
上条「もう一歩踏み込んでたら下半身が吹っ飛んでたな」
御坂「でももうチェックメイトよ!くらえええ!!」
御坂が言うと、回転する砂鉄は四方八方から上条の体に襲いかかる
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:11:39 ID:GlnubHmr0
だが
上条「いや、くらったら死ぬから」
そう言うと、迫る砂鉄の竜巻へと打ち下ろしの右ストレートを打ち込み
少しだけ空いた隙間へとフロントステップで突っ込み、竜巻を回避
御坂「なっ・・・ッ!」
驚く御坂に一瞬目線を合わせ、そして
上条「これで終わりだ、御坂」
右ストレートでひねった体を、今度は左へひねる
上条「おおおおおおおおおおおお!!」
左腕を直角に曲げ、腰を跳ね上がらせその拳を御坂の顔面へと飛ばす
御坂「ひっ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:16:21 ID:GlnubHmr0
目を瞑り、顔を両手で覆うが、拳は飛んでこない
御坂「・・・?」
涙の滲んだ目を恐る恐る開けるが、そこには上条の姿はなかった
御坂「あ・・・あれ?」
周りを見渡す御坂、次の瞬間
上条「チョップ」
御坂「あう」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:22:30 ID:GlnubHmr0
後ろから上条の軽いチョップをくらった御坂はなんとも情けない声を上げる
上条「はい、俺の勝ちだな」
そう言って上条は笑った
御坂「・・・なんなにょ」
上条「なんなにょ?」
噛んだ御坂を見て、口に手を当てププっと笑う上条
御坂「・・・ッ!もうなんなのよーーー!!」
ハハッと短く笑い、上条は置いてあった鞄を取る
上条「んじゃあまたな、ビリビリ」
そう言って上条は去って行った
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:42:38 ID:GlnubHmr0
VS
一方通行 上条「ぐちゃぐちゃ言ってんじゃねぇよ!この三下ぁ!!!」
一方「へェ、面白ェなお前」
言葉の終りと同時に上条は駆け出していた
一方通行へとたどり着くその間に上条はファイティングポーズをとり
拳を固く握った、だが
一方「バカみてェに突っ込ンできやがってよォ、まさかテメェ、この俺様の
能力をなんの予習もせずに立ち向かってきてやがンのかァ?この三下がアァァ!!」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:52:09 ID:GlnubHmr0
瞬間、
一方通行は地面を思い切り踏みつける
上条「うおッ!」
足元が突然めくれ上がり、上条は派手に地面へと転がる
上条「いっつ・・・」
一方「何昼寝かましてンだよオ!」
そう叫んだ
一方通行は上条に飛びかかる
一方「早速死ねやァ!三下ァァァァ!!」
しかし、上条はこれに反応、素早く構え直しカウンターを狙う
一方「ひゃっはァァ!!」
上条「うおおおおお!!」
上条目掛けて飛んでくる
一方通行の右腕を見極め、上条は左手の拳を繰り出す
だが
上条「うぐ・・・ッあああああああああああああああああ!!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 22:59:33 ID:GlnubHmr0
上条の左手は、本来
一方通行の顔面に突き刺さるはずの痛みを全て受け
粉々に砕けてしまった
上条「・・・ッ、くそが・・・ッ」
上条の左拳からはポタポタと血が流れ、骨が皮膚を突き破り
ピンク色の肉が弾けていた
一方「オイオイ!お前アレ避けたのかァ!?スゲェなァ!!」
一方通行は上条の左拳を見て、舌なめずりすると話を続けた
一方「だがなァ、それじゃァダメなんだよ三下ァ、俺にゃァそんなチンケな攻撃
は当たんねェんだからよォ」
そして一歩、一方通行が上条との間合いを詰めると
一方「もう終わりにしようやァ、痛ェんだろ?じゃァもう楽になっちまえよ、なァ?」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 23:08:57 ID:GlnubHmr0
そう言うと、一方通行は小さく地面を蹴り出した
すると一方通行の体は地面スレスレの位置を飛ぶように上条の元へ
突っ込んで来る
上条「くっ・・・ッ」
上条は血の滴る左拳をダランと下げ、立ち上がった
一方「ハンッ!わざわざ的をデカくしたくれたってかァ!?」
狂気の笑みを浮かべた一方通行はそう叫ぶと、まるで両手首を手錠で繋いだような
双掌を上条の顔面目掛けて突き出した
一方「終りだアァァァ!!」
だがその時、一方通行の双掌が上条の顔面に触れるそのコンマ一秒の所で
上条の目に再び光が宿る
上条「これを・・・待っていたんだよおおおおおおおおおおお!!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 23:20:35 ID:GlnubHmr0
ダランと下がっていた左腕を顔の真横に持ってくると、ほんの一瞬
右側に身をよじる、すると
一方「な・・・なに?」
上条の左頬を皮一枚だけかすった一方通行の双掌は、そのままなにもない空間へと
繰り出される
上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
そして獣のような叫びとともに、上条の右拳は振り抜かれる
一方「ふっ・・・ぐぉ・・・」
一方通行の左腕を中心に、絡みつくように放たれたその一撃は
的確に一方通行の顎を打ち抜き、ゴギン!!ゴギン!!という音と共に
そのまま突き進んでいく
上条「ッがああああああああああああ!!!」
一歩踏み込み、さらに上条の右拳は一方通行の顎を深く貫いた
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/06/19 23:27:08 ID:GlnubHmr0
一方通行の首は約180°グルンと回り、ラリアートをくらった時のように
足がふわりと空中へ浮き、そのまま上条の足元へ崩れ落ちた
先程までの狂気に満ちた笑みは消え失せ、恐怖の浮かんだ顔のまま
一方通行は気絶していた
上条「・・・どうだ最弱、俺の最強はちょっとばかり響いたろ」
そう呟くと上条はその場をあとにした
完
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