550:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/07/01(月) 19:54:40.67 ID:xNxiB4t0o
第225話 こころちゃんの飼育日記1
6/10 あめ
つゆです。あじさいのはっぱの上にのっていたかたつむりをみつけました。
今日からきょうしつでかってみることにします。
6/11 くもり
そういえば、かたつむりってなに食べるんだろう。あじさいのはっぱもってきたけど食べてないなぁ
6/12 あめ
花子さまにきいてみました。かたつむりはやさいとかくだものとか食べるらしいです。
さっそくきゅうりをあげました。食べてくれるといいな。あと、かたつむりはしめっていないとダメみたいです。
6/13 はれ
今日もかたつむりをひろいました。道のど真ん中にいました。今日は、はれているのでそのままにしておいたらひからびてしまうらしいです。
花子さまがひろってくれました。かたつむりのなかまがふえてよかったです。
6/14 くもり
かたつむりがふえて2ひきになりました。そろそろなまえをつけようかな。
6/15 はれ
かたつむりにはタローとジローというなまえをつけました。
6/17 くもり
日よう日、学校に来ない間にケージがひからびてました。
かたつむりはからだけになってました。あせって花子さまにそうだんしたら、からの中にとじこもって
ひでりから身をまもっていたみたいです。よかった死んでないんだね。タロー、ジロー
こんなことがおこらないように、次からは家にもって帰ります。
6/18 あめ
タローとジローはまたつのを出して元気にしてます。そろそろエサをかえないと。
6/19 あめ
今日も雨です。雨だとかたつむりが元気にしているような気がします。
6/20 くもり
あまりきりふきで水をあげすぎるのもよくないようです。とくに水たまりができるとおぼれるらしいです。
気をつけないと
6/21 くもり
今日もタローとジローが元気です。花子さまとかたつむりのそだて方を話していたらみさきちがわりこんできました。
6/24 はれ
日記を学校においてきちゃったから土日はかけませんでした。あいかわらず元気です。
6/25 あめ
そういえば、かたつむりってオスとメスいるのかな?
6/26 あめ
花子さまにきいたらかたつむりは、しゆうどうたいでオスとメスのくべつがないらしいです。
すごいなぁ。たまごうんでいっぱいふえないかな。
6/27 あめ
男子たちがかたつむりをいじめているのをみつけました。みらいちゃんがやっつけてくれました。
もっとめだたないところにうつそうかな
6/28 くもり
きょうしつからこうしゃのうらにケージを移しました。明日の土よう日はがっこうがある日です。ここにおいていこう。
第225話 こころちゃんの飼育日記1 終わり
551:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/07/02(火) 18:29:00.87 ID:hFaJFNXgo
第226話 こころちゃんの飼育日記2
6/29 朝
シトシトシトシト
こころ「んー……」ゴシゴシ
こころ「え!? 雨!?」
こころ「いけない! 早く学校にいかなきゃ!」バンッ
小川母「ちょっとこころ! どこ行くの!?」
こころ「学校に行ってくる!」
小川母「まだ朝ごはんも食べてないじゃない」
こころ「それどころじゃないの! このままだとタローとジローが!!」
小川母「タロー? ジロー?」
こころ「行ってきます!」
バタバタバタバタッ
学校かたつむりの飼育ケージ前
こころ「はぁはぁ……」
こころ「えっ!? ない!? そんな! タロー! ジロー! どこ!?」
ガサガサ
こころ「いない!!」
花子「こころ」
こころ「花子ちゃん!」
花子「大丈夫、無事だし。昨日夜雨が降ってきたから急いで回収しに行ったんだし」
花子「ここだと、雨があたるから」
こころ「あ、ありがとう!! 花子様!!」パァ
花子「これからは場所にも気をつけないといけないし」
6/29 あめ
朝おきたら雨がふっていました。かたつむりのケージは外にあったので、雨でタローとジローが溺れるところでした。
きのう花子さまがもってかえってくれたおかげで、ぶじでした。
でも、いろいろときをつけないと。もうすこしで、タローとジローを死なしちゃうところでした。
花子さまが りかしつ の先生に話してくれて りかじゅんびしつ でかうことになりました。
りかじゅんびしつは、日があたらなくてかたつむりのしいくにはいいようです。
ありがとう。花子さま。今日はたすけてもらってばかりです。
7/1 くもり
花子さまがりかしつで先生と話しています。どうやら星の話みたい。私にはよくわからなかったです。
かたつむりをかんさつしていると、黄色いものを貝がらのわきから出します。
先生にきいたら、どうやらかたつむりのフンらしいです。おしりがこんなところにあるのかぁ。
7/2 はれ
今日は理科じゅんびしつにみさきちとみらいちゃんが来ました。タローをみさきちの手にのせるとみさきちはいやがっていたけど
タローはぐいぐいのぼっていっておもしろかったです。みらいちゃんはジローにエサをあげていました。
先生がかたつむりをさわったあとは手をあらうことと言ってました。きせいちゅう がいてあぶないらしいです。
こんなにかわいいのに…
第226話 こころちゃんの飼育日記2 終わり
553:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/07/03(水) 20:11:26.89 ID:9d3j+zoPo
第227話 こころちゃんの飼育日記3
7/8 はれ
今日はあつかったけど、理科じゅんびしつはすずしいのでかたつむりはだいじょうぶでした。
前に入れた土がしめっててかたつむりにはすごしやすいのかもしれません。
でも、夏休みになったらもってかえろう。
7/8 はれ
今日もあついです。でもタローもジローも元気です。
7/10 はれ
タローとジローがからでてきません。なんで! きのうまではげんきにうでのぼったりしてたのに!!
こころ「ねぇ! 霧吹きかけても出てこないよ! 花子ちゃん!!」
花子「あまり霧吹きかけすぎても溺れちゃうから、気長に待つしか無いし」
こころ「出てくるまでって、いつ出てくるの!!」
花子「わからないし……」
こころ「今日は持って帰る」
日記の続き
夜になっても出てきませんでした。もしかしてしんじゃったの…?
7/11
こころ「花子様、やっぱり出てこない……」
花子「もしかして、本当に死んじゃったのかも」
こころ「ヤダ! ヤダよ!! こんなんで死んじゃうなんて!! タローもジローも何も悪いことしてないんだよ!!」
こころ「……違う、私のそだて方が悪かったんだ……」
花子「そんなことないし。こころはちゃんと育ててあげてたし。単に寿命だと思うし」
こころ「まだ、生きてるかもしれない! 夏休みも家で飼う!」
7/11 はれ
イヤだ! タローとジローが死んじゃうなんて! そんなことあるわけない!
夏休み中見張ってる。
それから毎日毎日、こころは霧吹きで湿らせたり、エサを変えたりしていた。
しかし、夏休みに入ってもかたつむりは目を出すことはなかった。
8/31 はれ
やっぱり、タローもジローも出てこなくなった。からの中までかんそうしてて、そこから
黒いこながパラパラ出てきた。 ようやくタローとジローが死んじゃったというのがわかりました。
私のそだて方がわるかったんだ……こんなことなら、生き物なんかかうんじゃなかった。
もう、日記を書くのはやめにします。
第227話 こころちゃんの飼育日記3 終わり
554:1 ◆Y79ev7DOE0Zd:2013/07/03(水) 20:11:58.06 ID:9d3j+zoPo
第228話 こころちゃんの飼育日記4
9/1 始業式
こころ「結局、タローもジローももう出て来なかった」
未来「まぁ、元気だして、きっとタローもジローも天国に行ったんだよ。生まれ変わったらこころちゃんのところに来るって、育ててくれてありがとうって」
こころ「そうかな……」
未来「うん、だから元気出して! こころが悲しんでると私も悲しいから」
こころ「うん……」
花子「こころ」
こころ「どうしたの?」
花子「かたつむりのこと調べたら、かたつむりって産卵後、数ヶ月で死んじゃうって書いてあった」
こころ「?」
花子「つまり、タローもジローも産卵後だった可能性があるし」
こころ「じゃあ、それって」
花子「うん、タローとジローの子どもがどこかにいるんだし」
花子「この辺でかたつむり見たらタローとジローの子供かもしれないし」
こころ「そっか。うん、それならいいな」
花子「ほら、ここにかたつむりがいるし」
こころ「あっ、タローとジローと同じ種類だ」
花子「そう、もしかしたら子供かもしれないし。はい」
ペター、ニョキッ、ノボノボ
こころ「わぁー、私の腕登ってるよ~」
未来「やっぱり、そのかたつむりタローとジローの子どもだよ! こころちゃんに懐いてるもん!」
花子「また飼うし?」
こころ「! ……ううん、やっぱりいいよ。このまま逃してあげる。やっぱり自然の中にいるのが一番だよ」
花子「そっか。まぁそれはこころ次第だし」
それから、こころはタローとジローの墓を作って埋めてあげた。
9/6 はれのちあめ
夕立がふったあと、また、かたつむりがいました。もしかしたら、本当に花子さまの言ったとおり
タローとジローの子どもかもしれません。そうだといいな。
タロージローおやすみなさい。
第228話 こころちゃんの飼育日記4 終わり
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