2: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:55:35.68 ID:kiG1YXOl0
妹「夏だね、お姉ちゃん」
姉「そうですね」
妹「暑いよね」
姉「夏ですからね」
妹「涼しくなりたいよね」
姉「そうですね、なれるものなら」
妹「よし」
姉「へ?」
妹「海に行くよっ!」ガタッ
姉「はいぃ!?」
3: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:56:07.74 ID:kiG1YXOl0
姉「ちょっ、ちょっと待ってください」
妹「なに?」
姉「いやあの、なぜまた突然」
妹「だって、暑いでしょ?」
姉「たしかに暑いですけども」
妹「夏といったらさ、海じゃん? ほら、せっかくの夏休みだし」
姉「は、はあ……?」
妹「だから行こうよ!」
姉「いやあの」
妹「ほらほら準備準備!」
4: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:56:35.47 ID:kiG1YXOl0
~海~
ザザーン
妹「海だーーっ!」
姉(なぜこんなことに……)
妹「わはぁ、冷たぁいっ!」パシャパシャッ
姉「少し早かったのかもしれませんねぇ」
妹「そうなのかな? 確かに人も少ないけど……」
姉「この辺に、レンタルしたテントを張りますか」
妹「はーい」
5: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:57:09.45 ID:kiG1YXOl0
妹「できたー!」
姉「お疲れ様です」
妹「さあさあ! 海に入るよっ!」ヌギッ
姉「いってらっしゃい」
妹「何言ってんの! お姉ちゃんも行くよ!」
姉「私は……」
妹「ほらほら、下に水着着てるんでしょ? 脱いだ脱いだ!」グイグイ
姉「あ、あっ、ちょっ、まっ……!」
妹「えいっ!」スポーン
姉「!!!」
6: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:58:00.51 ID:kiG1YXOl0
姉「あうう……っ」
妹「……」
姉「せ、せめて何か言ってくださいよ……///」
妹「……あっ、えっと、えと……にっ、似合ってる……よ……///」
姉「そ、そうですか……よかった……///」
妹「……」
姉「……」
妹「えっと……海、入る?」
姉「あ、まだ日焼けどめ塗ってなくて……」
妹「……塗ってあげよっか?」
姉「えっ? いえ、一人で塗れますし」
妹「一人じゃちゃんと背中まで塗れないでしょ? ほらほら、うつ伏せに寝っ転がって!」
姉「うぅ……」
7: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 19:58:59.73 ID:kiG1YXOl0
妹「~♪」ヌリヌリ
姉「ん……」
妹「ん?」
姉「いえ、くすぐったくて……」
妹「んー、我慢してもらうしか……あっ」ピコーン
姉「?」
妹「いいこと思いついた!」
姉「……? どうして自分に日焼けどめを……?」
妹「ふふふ……えいっ♪」ヌリュ
姉「っ!?」
妹「こうやって、私の全身を使えば……んっ、くすぐったくないでしょ?」ヌリュヌリュ
姉「た、確かにくすぐったくはないですが……」
妹「んっ……ふう、んぅっ……」ヌリュヌリュ
姉(妹の声が……えっちです……)
妹「はふう、背中おわりー」
姉「……」
妹「お姉ちゃん、どうしたの? 次は前だよ?」
姉「えっ、あっ、いっ、いえっ、前は自分でやりますからっ」
妹「もう、私がやるって言ってるでしょ?」
姉「うぅ……」
妹「じゃ、仰向けになってね」
8: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:01:01.95 ID:kiG1YXOl0
妹「よいしょ……っ」ムニュ
姉「ふぁっ……」
妹「ん……動くね」ヌリュ
姉「やっ……」
妹「ふうっ、んっ……」ニュルニュル
姉「はぁっ、やっ、妹っ……」
妹「あっ……これ、きもちいっ……!」ヌリュヌリュ
姉「はぁっ……水着越しに、擦れてっ……」
妹「んんっ、やぁっ……」ヌリュ
姉「妹ぉっ……だめぇっ……」
妹「……お姉ちゃん」
姉「え……?」
妹「上、脱がしてもいい?」
姉「……はい」
妹「ん、脱がすね……」
姉「……妹のも、脱がしますね」
9: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:01:55.40 ID:kiG1YXOl0
妹「はっ……やぁっ、これっ、すごいっ」ヌチュヌチュ
姉「ひうぅっ! いもうとぉ、これっ、だめぇっ!」
妹「んっ、すごいっ、クリームでぬるぬるしてっ……」
姉「妹、んっ……」
妹「お姉ちゃん……んちゅ……」
『午後3時になりました。 当海水浴場の遊泳時間は、午後5時までとなっておりますことを、お知らせします』ピンポンパンポーン
姉妹「 「!!!」 」
妹「やっ、やばいよお姉ちゃん、泳がないと!!」
姉「そ、そうですねっ」
13: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:52:13.29 ID:kiG1YXOl0
妹「やっほーう!」ザプーン
姉「冷た……」チャプ
妹「なにもたもたしてるのっ! えいっ!」バシャッ
姉「うひゃあっ!?」
妹「ほらほらはやくはやはぶぅっ!?」
姉「……」ピュー
妹「けほっけほっ、どこから水鉄砲を……」
姉「……」ピュッピュー
妹「はぶぶっ、けほっ、しょっぱいしょっぱい!」
姉「……」ピュー
妹「はわあっ、ごめんごめんっ、ごめんってばー!!」バシャバシャ
姉「あっ、逃げたっ」
14: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:53:26.88 ID:kiG1YXOl0
───────────────
~帰り道~
妹「うぐう……ひたすらおいかけっこするだけだった……」
姉「つまらなかったですか?」
妹「……楽しかったけど」
姉「けど?」
妹「もっと泳ぎたかったなぁ、とか……」
姉「そうですか」
妹「……」
姉「……ふふっ」
妹「えっ、な、なに?」
姉「また来年も行けばいいんですよ」
妹「来年も……」
姉「はい、私と一緒に」
妹「……~~~~っ」ギュウッ
姉「わっ、い、妹?」
妹「……お姉ちゃん、大好き」
姉「な、なっ、なななっ!?///」
妹「来年も一緒に、海に行こうね」
姉「……はい」
15: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:54:05.85 ID:kiG1YXOl0
~お風呂~
妹「うあー、疲れたー」
姉「……」チャプーン
妹「どうしたの、お姉ちゃん?」
姉「……なぜ私は、妹と一緒にお風呂に入っているのでしょうか」
妹「姉妹だから?」
姉「そんな歳では」
妹「恋人だから?」
姉 ザプンッ
妹「あっ、潜った!」
16: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:55:28.09 ID:kiG1YXOl0
───────────────
姉「ふう、さっぱりしましたね」
妹「そうだねぇ」
姉「お茶でも淹れましょうか」
妹「待って、お姉ちゃん」グイッ
姉「え? きゃあっ!?」ドサッ
妹「さっきの続き……ね?」
姉「なっ、今お風呂に入ったばっかりじゃないですか!」
妹「我慢できなくなっちゃった」
姉「……しょうがないですね」
17: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:55:58.65 ID:kiG1YXOl0
姉「はふ……んんっ、ちゅう……」
妹「んっ、んむ……」
姉「はぁっ……ちゅるっ……くちゅ……」
妹「んっ…………んふぅ、ぷはっ……お姉ちゃん、積極的だね……」
姉「当たり前です……あんな、中途半端で止められたんですから」
妹「だって、泳ぎたかったんだもん……んんっ!?」チュウ
姉「……海よりも、私を見てください」
妹「……嫉妬かな?」
姉「別に……いいじゃないですか、独り占めしたいって思っても」
姉「……恋人、なんですから」
妹「」
18: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:57:02.78 ID:kiG1YXOl0
妹「ここでそのセリフは……ずるくないかな」
姉「ふふ、仕返しです」
妹「むう、お姉ちゃんのくせに……」
姉「言いましたね?」
妹「えっ? あ、あっ」
姉「濡れてますね……びしょびしょ」クチュ
妹「それはその……///」
姉「はむっ」
妹「っ!?///」ビクッ
姉「れる……ちゅるっ、ぢゅるるっ」
妹「ちょっ、ちょっとおねえちゃっ……ひゃああっ!」
19: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:58:00.52 ID:kiG1YXOl0
姉「ちゅぷっ、れろれろ……ぢゅっ」
妹「あっ、あうぅっ、だめっ……だめぇっ……」
姉「ちゅるっ……ちゅるるるるっ」
妹「ひっ……!? ひあああぁぁっ!!」ビクビクッ
姉「ぷはぁっ」
妹「はっ、はぁっ、はぁっ、はうう……」
姉「イっちゃいましたね」
妹「うぅ……」
姉「れろ……」
妹「ひゃうっ!? やっ、いまっ、今イったばっかりだからっ!」
姉「休ませませんよ?」
妹「あ……あうう……」
20: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 20:58:51.03 ID:kiG1YXOl0
───────────────
妹「はぁ……はぁ……も……だめぇ……」
姉「まだ、ですっ……もっと、妹が欲し……ふあぁっ」クチュリ
妹「ひぅっ!?」ビクッ
姉「あっ……はぁっ…………くっついちゃった……」
妹「はっ……ふぁんっ……」
姉「妹……かわいい……」
妹「うぅ、お姉ちゃんのくせにぃ……んむ」チュ
姉「ぷは……余計なことを言う口は、この口かな?」チュ
妹「んんぅっ!? んっ、んん~~っ!!///」
姉「んふぅ、んちゅる、ぢゅるるっ」
妹「んっ、ゃっ、んはぁっ!」
姉「ぷはぁっ……ふふっ、そろそろ動きますね?」
妹「……うん」
21: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:00:06.35 ID:kiG1YXOl0
───────────────
妹「………………はっ!?」ガバッ
妹「うわ、真っ暗っ!!」
姉「…………妹」
妹「……あ、お姉ちゃん」
姉「…………ごめんなさい」
妹「え?」
姉「なんといいますか、その、さっきのコト、なのですが……」
妹「あっ、えっと……」
姉「あの、調子に乗りすぎたというか、その……」
妹「お姉ちゃんのばかっ」ペシッ
姉「いたあっ」
妹「いちいちそんなこと気にしなくていいから!」
姉「ですが……」
妹「あのね、逆にこっちが恥ずかしくなるの! だから、気にしなくていいの!」
姉「すみません……」
妹「まったく……ところで、晩ご飯はどうするの?」
姉「あっ……すみませんっ、急いで作りますっ!!」バタバタ
妹「私も手伝うよ?」
姉「妹は待っててください~!」
22: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:01:12.87 ID:kiG1YXOl0
~夕食後~
妹「ふうっ、ごちそうさまでしたっ!」
姉「お粗末さまです」
妹「ん~~っ、ふわああ……」
姉「疲れてるでしょうし、寝たほうがいいですよ」
妹「ん~、お姉ちゃんは?」
姉「お皿を洗ったら寝ます」
妹「手伝うっ!」ガタッ
姉「大丈夫ですから、妹は先に寝ててください」
妹「……むう、じゃあ、おやすみのちゅー」
姉「はいはい……ん」チュ
妹「えへへ、じゃ、おやすみなさーい!」
姉「おやすみなさい」
23: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:02:08.07 ID:kiG1YXOl0
~翌日~
妹「むー」ピッピッ
姉「どうしました?」
妹「あ、洗濯終わったの?」
姉「ええ、終わりました。 それで、何かあったのですか?」
妹「んー、テレビがつまんなくて」
姉「平日の午後ですからね……隣、いいですか?」
妹「あ、うん」ピッピッ
姉「ほんとになにもやってませんね……」ギシ
妹「むーっ、もういいっ!」ポイッ
姉「ふふっ」
妹「むっ、なに笑ってんのさー」
姉「いえ、まだまだ子供だな、と」
妹「子供じゃないよ!」
姉「私から見れば、まだまだ子供です」
妹「ぐぬっ……子供じゃないもん……」
姉「そうですか」ナデナデ
妹「う、うぅ……」ショボーン
24: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:02:44.07 ID:kiG1YXOl0
姉「頭撫でられるのは嫌ですか?」
妹「嫌、じゃない、けど……」
姉「けど?」
妹「……なんか、子供扱いされてるみたい」
姉「みたい、というか、してますね」
妹「もーっ、お姉ちゃんのばかっ!」
姉「はいはい」ナデナデ
妹「やっ……うぅ……」
姉「これでも、子供じゃないって言えます?」
妹「う、うぐぐっ、生意気言う口は塞いでやるっ!」グイッ
姉「へっ!? んむぅっ!?」チュッ
25: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:03:40.39 ID:kiG1YXOl0
妹「ちゅぅっ……」
姉「んぐっ、ぷはぁっ」
妹「もう、お姉ちゃん……離しちゃだめ」
姉「えっ、やっ、まってくださっ……んんぅっ」
妹「んふ……ちゅる……」
姉「んっ、はっ、ちゅむ……」
妹「ん……お姉ちゃん……んちゅ、ちゅぷ……」
姉「んちゅぅ、ちゅくちゅく……」
妹「んんっ、はっ……れるっ……」
姉「ちゅっ……んっ、ぷはっ……」
妹「はぁっ……お姉ちゃん、キス、上手くなったね」
姉「そうでしょうか」
妹「うん、すっごく気持ちいいもん」
姉「それは……なんだか、照れますね」
妹「ずっとしてたくなっちゃう」
姉「……いいですよ? ずっとしてあげても」
妹「えへへ、それは嬉しいけど……でも」
姉「でも?」
妹「……夏祭りっ!! 行くよっ!!」
姉「はいぃ!?」
26: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:04:20.57 ID:kiG1YXOl0
~夏祭り~
妹「えへへ~♪」
姉「なぜこんなことに……」
妹「お姉ちゃん、浴衣似合ってるよ♪」
姉「いつの間に、浴衣レンタルの予約を……」
妹「だって、着てみたかったんだもん」
妹「あと、お姉ちゃんの浴衣姿も見たかったの!」
姉(意外と策士ですね、妹は……)
妹「ほらほら、せっかく来たんだから、早く楽しもうよ!」グイグイ
姉「ちょちょっ、まだ始まったばかりですよっ」
妹「夏祭りなんてあっという間だよ! ほらほら!」グイグイ
姉「あわわああぁぁぁぁぁ…………」ズルズル
27: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:05:21.47 ID:kiG1YXOl0
~射的屋~
妹「あっ、射的屋だって!」
姉「やりますか?」
妹「うーん、私苦手だし……あっ、お姉ちゃんがやりなよ!」
姉「え? いえ、私は……」
妹「すみませーん!」
姉「あっ、ちょっと!?」
射的屋「おう、1ゲーム3発だぜ!」カチャ
妹「どうする?」
姉「……分かりました、やりますよ」
射的屋「まいどっ、ほら、使いな」
姉「ありがとうございます。 で、何か取って欲しいものとかありますか?」
妹「ん~と……じゃあ、あそこの熊のぬいぐるみ!」
姉「分かりました」スチャ
射的屋「おおっ?」
姉「……」
妹「……」ドキドキ
姉 パンッ
28: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:06:01.82 ID:kiG1YXOl0
射的屋「当たりだ、やるじゃねぇか嬢ちゃん」
妹「うわあ、お姉ちゃんすごい!」
姉「あと2発ありますが」
妹「じゃあ、あそこのお菓子詰め!」
姉「分かりました」スッ
射的屋(構えがプロだな……)
姉 パンッ
29: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:06:29.91 ID:kiG1YXOl0
───────────────
射的屋「3発とも狙ったものに命中……すごいな、嬢ちゃん」
姉「ありがとうございます」
妹「よしっ! お姉ちゃん、次行くよ!」グイグイ
姉「あわわっ!? いちいち引っ張らないでくださいいぃぃ!!」ズルズル
30: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:06:58.60 ID:kiG1YXOl0
~輪投げ屋~
妹「輪投げだ!」
姉「懐かしいですね」
妹「簡単そうにみえて、結構難しいんだよね~」
姉「そうですね」
妹「よしっ、お姉ちゃん」
姉「はい」
妹「やろう」
姉「はい!? また私がですか!?」
妹「すみませ~ん!」
姉「あっ、ちょっ」
31: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:07:46.97 ID:kiG1YXOl0
輪投げ屋「真ん中に入れたら、五十点、その周りは二十点、またその周りは五点だよ」
姉「はい」
輪投げ屋「輪のストックは五個、合計二百点を超えると一等だね」
姉「分かりました」
妹「お姉ちゃん、頑張って!」
輪投げ屋「それじゃ、頑張ってね」
32: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:08:33.90 ID:kiG1YXOl0
───────────────
輪投げ屋「すごいじゃないか、全て真ん中に入れてくるなんて」
妹「お姉ちゃんの意外な才能が、このお祭りで露呈しつつあるね……」
輪投げ屋「ほら、一等の景品だ。 たこ焼き器だよ」
姉「ありがとうございます」
輪投げ屋「持ちきれなさそうだね。 あそこにコインロッカーがあるから、使ったらどうだい?」
姉「そうします」
妹「よしっ、じゃ、早く行こーう!」グイグイ
姉「あうっ!? だから、引っ張るなああぁぁぁぁ……」ズルズル
33: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:09:07.96 ID:kiG1YXOl0
~金魚すくい~
妹「さてと、荷物も預けたし……って、あら」
姉「どうしました?」
妹「お姉ちゃん! 金魚すくいやろう!」
姉「また唐突な」
妹「今度は私もやるよ!」
姉「別に構いませんが……」
妹「すいませーん!」
34: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:09:57.31 ID:kiG1YXOl0
妹「よし、何匹すくえるか、競争ね!」
姉「のぞむところです」
妹「よーい……スタートっ!」
姉「……」パシャッ パシャッ
妹「え、あ、え、はっ、速っ!?」
姉「……」パシャッ パシャッ パシャッ
妹「う、うそ……」
35: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:10:40.24 ID:kiG1YXOl0
───────────────
妹「うぐぐ……」
姉「全部で……52匹ですね」
妹「3匹……」
姉「私の勝ちですね」チャポチャポ
妹「え、あれ、全部戻しちゃうの?」
姉「ええ、妹の3匹で十分ですから」
妹「そっか……よし! じゃあ次行くよっ!」グイグイ
姉「えっ、やっ、きゃああぁぁぁぁ……」ズルズル
36: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:11:15.97 ID:kiG1YXOl0
~くじ屋~
妹「あっ、くじ引きだっ!」
姉「ですね」
妹「やろうやろう!」
姉「はいはい……」
妹「ふむふむ……一等は……ゲームソフトかぁ」
姉「当たってもあまり嬉しくありませんね……」
妹「二等はト○ロの白いやつのぬいぐるみだって! よし、やろう!」
姉「当たるとは限りませんよ?」
妹「引いてみなきゃわかんないよ! すみませ~ん!」
37: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:11:56.09 ID:kiG1YXOl0
くじ屋「ほい、この箱の中から一枚引きな」
妹「んーと…………これっ!」
くじ屋「ほれ、アンタも」
姉「はい、では、これで」
くじ屋「めくってみな」
姉「んー……と、はずれ、ですね……」ペリ
くじ屋「はっはっは、まあ、そう当たるもんでもないさ。 ほら、残念賞の飴だ」
妹「私は…………あっ」ペリ
姉「?」
妹「二等だ!」
くじ屋「ほぉ、当たりだ。 ほれ、ぬいぐるみ」
妹「やったー!!」
姉「妹にはくじ運がある、と……」メモメモ
38: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:12:58.25 ID:kiG1YXOl0
───────────────
~河原~
妹「っあーー、遊んだ遊んだっ!」
姉「お陰で荷物がすごいことに……」
妹「二回に分けて家に持ち帰らなきゃね……」
姉「ここまで大漁になるとは」
妹「あはは、でも、楽しかったでしょ?」
姉「そうですね……楽しかったです」
妹「ならば良し!」
姉「ならば良し?」
妹「楽しかったらいいの!」
姉「はいはい」
妹「むぅ、なんか馬鹿にされた気がする……って、いつの間にか真っ暗だね」
姉「八時過ぎてますね……いつの間に、こんなに時間が経ってたんですね」
妹「早いなぁ」
39: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:13:42.85 ID:kiG1YXOl0
ヒュルルルルル ドーン
妹「あ、もう花火始まったんだ」
姉「そうみたいですね」
ヒュルルルル ドーン
妹「きれい……」
姉「綺麗ですね……」
ヒュルルルル ドーン
姉「なんというか……」
妹「うん?」
ヒュルルルル ドーン
姉「夏ですね、妹」
妹「……あははっ、ちょっと今更すぎるんじゃない?」
姉「だって、夏って感じしません?」
妹「ふふっ、まあ、するけどさ」
40: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:14:17.86 ID:kiG1YXOl0
ヒュルルルル ドーン
姉「……」
妹「……」
ヒュルルルル ドーン
妹「……お姉ちゃんも、綺麗だよ」
姉「え?」
ヒュルルルル ドーン
妹「いや、なんか、なんとなく」
姉「ふふっ、なんですか、それ」
妹「……むぅ」
ヒュルルルル ヒュルルル ドーンドドーン
姉「もうフィナーレですね」
妹「そだね」
41: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:15:06.23 ID:kiG1YXOl0
ヒュルルル ヒュルルルル ドドーンドドーン
姉「妹の言う通り、ほんとにあっという間に終わっちゃうんですね……」
妹「……お姉ちゃん」ギュ
姉「どうしました?」
妹「好きだよ、お姉ちゃん」
姉「……急にどうしたんです」
妹「ううん、なんでもない……ただ、伝えたかっただけ」
姉「……」ナデナデ
妹「ん……お姉ちゃん……?」
姉「妹は、可愛いですね」
妹「え?」
姉「私も、好きです……いえ」
42: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:15:47.68 ID:kiG1YXOl0
姉「……大好きだよ、妹」
妹「……っ///」
姉「顔、赤いよ?」
妹「……うううっ、お姉ちゃんのその、急に敬語じゃなくなるやつやめてよーっ! ギャップが、ギャップがもうっ……」
姉「それはちょっと無理かな……癖になっちゃってるから」
妹「むううっ、私も好きだもん、お姉ちゃんが大好きだもん!」
姉「うん、私も好きだよ」
妹「また、来年も夏祭りに行くからね」
姉「……うん、また、連れてってね」
おわり
43:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/26(月) 21:16:36.82 ID:XFyqP0Tr0
乙乙
面白かったよ~
44: ◆a/kVfvST9o:2013/08/26(月) 21:17:16.17 ID:kiG1YXOl0
おわりです。 ありがとうございました。
このSSは以前書いた、
姉「春ですね、妹」
の一応続きです。
よろしければそちらもどうぞ。
45:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/08/26(月) 21:21:26.49 ID:pHAn7NCAO
乙
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