1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:35:06 ID:s1aWMFzo0
セシリア「えっ!?一夏さん、いきなり何の話ですか?」
一夏「ほら、外国人って挨拶でキスするんだろ?」
セシリア「そうですわね。そういった慣習はありますわ、大陸国ほど派手なキスではないですが」
一夏「へえ、そうなのか」
セシリア「まあわたくしの国ですと、キスといっても頬へですね」
セシリア「あと、男同士ですることはなくて、男女か女同士でだけですわ」
一夏「男同士だと……、しないのか……」
セシリア(…………、なぜそこで残念そうにするんですの?)
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:37:02 ID:s1aWMFzo0
一夏「でもまあ、日本とは全く違ってて面白いな」
セシリア「ふふっ、そうですか」
セシリア「挨拶のキスも初対面だと普通はしませんわよ。最低でも、面識のある者同士でするものですわ」
一夏「なるほどな」
セシリア「あと、主人と使用人の関係のように上下関係がある場合はしませんね」
一夏「えっ、そうなのか?」
セシリア「ボディタッチの一種ですからね、キスもハグも細かいお約束があります」
セシリア「握手もそうですけど。キスとハグが上手にできませんと、わたくしの国ではモテませんよ?」
一夏「なんだか複雑怪奇だな」
セシリア「ふふふっ、要は慣れですが。わたくしにとっては日本語の文法の方が複雑怪奇です」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:39:07 ID:s1aWMFzo0
一夏「そんなものか。そのお約束ってのは、例えばどんなのがあるんだ?」
セシリア「特に男女の間の関係によって変わりまして、友達と、こ、恋人では違いますし、ええと、口での説明が難しいですわね……」
一夏「へえ。なら、試しに挨拶を『練習』でしてみていいか?」
セシリア「え!?よ、よろしいんですか?」
一夏「ああ、俺とセシリアの仲だろ?」ニコッ
セシリア「は、はい……」カァッ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:41:07 ID:s1aWMFzo0
一夏「まずはハグって……、こんな感じか?」
ギュッ
セシリア「あっ……、一夏さんっ……」カアア
一夏「どうした……、セシリア……?」
セシリア「こんな、恋人みたいな抱擁……、私以外にしたらセクハラですよ……?」
一夏「そ、そうなのか?」
セシリア「はい……」
一夏「じゃあ、セシリアにはいいんだな」
セシリア「ええ……、いつでも……」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:43:04 ID:s1aWMFzo0
一夏「まずは友達同士のキスだな」
セシリア「はい……、そうしましょう」
一夏「もう少し離れるのか?」
セシリア「はい、少なくとも腰は触れ合ってはいけませんわ」
一夏「そうだったのか、セシリアすまん!」
セシリア「いいえ、私と一夏さんの仲じゃないですか」ニコ
一夏(ん、なんだかちょっと可愛いな、セシリア……)
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:45:09 ID:s1aWMFzo0
一夏「じゃあ……、こんな感じで軽く抱きしめて……」
セシリア(離れてしまいました……)
一夏「軽くキス……」
チュ
セシリア「ぅあ……」カア
一夏「どうした?」
セシリア「いいえ!(あ、耳に息が……)」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:47:04 ID:s1aWMFzo0
一夏「こんな感じか?」
セシリア「は、はい……。」
セシリア「じゃ、じゃあ、次は恋人同士のキスを試しましょうか」
一夏「そうだな」
一夏「じゃあ、またハグから………」
ギュッ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:49:11 ID:s1aWMFzo0
セシリア「一夏さん……」
一夏「いくぞ、セシリア……」
セシリア(ううっ、また耳に一夏さんの息があたって……)
セシリア(気持ちよすぎて……、意識が遠のきそうですわ……)
一夏「セシリア……」
チュ
セシリア「あっ……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:51:07 ID:s1aWMFzo0
一夏「どうした、セシリア?」
セシリア「いえ、何でもありませんわ……」
一夏「これであってたか?」
セシリア「わ、わたくしも恋人同士のキスはしたことがないですからわからないですわ……」
一夏「そ、そうか」
セシリア「でも、きっと、あってますわ……」
セシリア「こんなにもドキドキするんですもの……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:53:04 ID:s1aWMFzo0
一夏「じゃあ、また挨拶の『練習』するか?」
セシリア「えっ、一夏さん、シャルロットさんと付き合ってるんではなくて?」
一夏「ん?そうだけど」
セシリア「そうであれば、あまり二人きりにはならない方がよろしいかと」
一夏「いや、彼女ができたからって友達付き合いを制限されるのはおかしいだろ」
一夏「それに下手だとモテないんだろ?『練習』して上手くなればシャルも喜ぶんじゃないかな」
セシリア(まあ、わたくしとしては役得ですけど)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:55:02 ID:s1aWMFzo0
一夏「嫌か?」
ギュッ
セシリア「っ……。い、いやなんかじゃ……」
一夏「なら決まりだな」
セシリア「はい……、一夏さん……」
………………
…………
……
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:57:03 ID:s1aWMFzo0
コンコン
シャル「一夏?来たよー」
一夏「シャル、入ってくれ」
シャル「うん……、キャッ」
ギュッ
一夏「シャル……」
シャル「あっ……」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 05:59:09 ID:s1aWMFzo0
シャル「はぁ……、はぁっ……!いちかぁ、今日は、は、激しっ……!」
パンッパンッ
シャル「あん、あっ……」
パンッパンッ
シャル「こ、この部屋でするのっ、僕が女だってバレちゃって以来だねっ……、今日は良かったの……?」
一夏「が、我慢できなくてっ……」
パンッパンッ
シャル「ふふっ、あ、あんっ!嬉しい……!」
パンッパンッ
シャル「あ、ぁあっ!んっ……!!んっ!」ビクン
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:01:31 ID:s1aWMFzo0
一夏(い、イケなかった……)
シャル「ゴメンね?僕ばっかり感じちゃって……」
一夏「いやいいんだ、こういう日もある」
シャル「口でしよっか?」
一夏「いいって。ゴム臭いし」
シャル「そう?」
一夏(今日はシャルの声が大きすぎて周りが気になって集中できなかったな……)
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:03:01 ID:s1aWMFzo0
一夏「そろそろ部屋戻ってくれよ。ラウラには何て言ってきたんだ?」
シャル「え?一夏のとこ行ってくるって……」
一夏「じゃあ、あんまり長く空けてるとマズい」
シャル「んー、そうだね」
チュ
一夏「ん……、愛してるぞ、シャル……」
シャル「僕もだよ……」
一夏「じゃあ、また明日」
………………
…………
……
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:05:26 ID:s1aWMFzo0
一夏「ってことがあってさ」
セシリア「そ、そんな話をわたくしに話さないでくださいっ……!!」カアア
一夏「いや、こんな話できる相手ってセシリアぐらいだし」
セシリア「そ、そうなんですか?」
一夏「ああ」
一夏(箒や鈴だときっと暴力振るわれるからな……。ラウラは結構子供なことあるし、こういう話がわからないだろ)
セシリア「それなら……、仕方ないですわね……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:07:10 ID:s1aWMFzo0
セシリア「でも、寮でするのはやめた方がいいですよ。バレたら退学でしょうし」
一夏「そうなんだよな。でも、俺もシャルも金ないからなー、本当はホテル行った方がいいのはわかってるんだけど」
セシリア「そ、そうして下さい。一夏さんとお会いできなったらさびしいですから……」
一夏「はは、嬉しいな。そんなこと言ってくれるなんて」
ギュッ
セシリア「っ……!」
一夏「なあ、挨拶の『練習』……」
セシリア「は、はい……。『練習』……、ですね……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:09:48 ID:s1aWMFzo0
一夏「セシリア……、いい匂いがする……。」
セシリア「お、乙女の嗜みですわ……」
一夏「ずっと嗅いでいたいな……」
セシリア「あっ……」
チュ
セシリア「ぁ…、んっ!そ、そんなとこっ!」
一夏「ん?首筋はくすぐったい?」
セシリア「それは、挨拶のキスじゃ、あぁん!」
セシリア「……んっ!ぁあっ!」
一夏「セシリア、かわいいよ……」
セシリア「ぇ……、嬉し……。あうぅ……」
………………
…………
……
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:11:34 ID:s1aWMFzo0
一夏「セシリア、今日も『練習』……」
セシリア「は、はい……!」
ギュッ
一夏「ん、いつもと匂いが違うな……」
セシリア「はい、香水を変えてみました」
一夏「いつものも好きだけど、今日のはいいな……。セシリアにあってるよ……」
セシリア「そ、そうですか?」
一夏「ああ、好きだ……」
セシリア「えっ!」ドキッ
一夏「セシリア……」
チュ
セシリア「っっ……!!」
一夏「はは、可愛い反応」
………………
…………
……
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:13:02 ID:s1aWMFzo0
セシリア「今日も……?」
一夏「ああ……」
セシリア「一夏さんっ……!」
チュ
一夏「セシリア……」
………………
…………
……
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:15:15 ID:s1aWMFzo0
セシリア(恥ずかしいことですが、正直に申し上げまして)
セシリア(わたくし、欲求不満かもしれません。一夏さんと『練習』する度に、その)
セシリア(あそこを濡らして……。同室のラウラに隠れて、パンツを洗う毎日です……。ううっ……)
セシリア(一夏さんもあそこを大きくしたまま押し付けてくるから、変な気を起こさない方が難しいですわ!)
セシリア(大好きな一夏さんに抱きしめられたら仕方ないですよね……。せめて、せめてちゃんとキスだけでもしたいですわ……!)
セシリア(神様、せめてキスだけはお許し下さい……。それ以上は、望みませんから……)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:17:11 ID:s1aWMFzo0
セシリア「え?それじゃあ……」
一夏「ああ、もう一月以上出してないんだ」
セシリア「その、シャルロットさんとはしてないんですか?」
一夏「いや、何回かしたんだけど最後までイケなくて」
セシリア「そ、そうなんですか」
一夏「やっぱり、寮でヤッてるのがバレると退学だと思うと、どうも集中できなくて」
セシリア「ここ、あまり壁が厚くないですからね……。その、そんなにタマってると、苦しいんですか……?」
一夏「ああ、かなり辛い……。IS学園って女の子しかいないのも、刺激が多くてちょっとキツいよ」
セシリア(………………)
一夏「? セシリア、どうしたんだ?」
セシリア「一夏さん、今日は別の場所で、挨拶の『練習』、しませんか?」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:19:03 ID:s1aWMFzo0
一夏「って、ここは……」
セシリア「ええ、ホテルです」
一夏「俺、そんな金ないぞ……」
セシリア「私が出します」
一夏「そんな、悪いって」
セシリア「いいんです。『練習』のためですから」
一夏「そうか、『練習』か……」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:21:07 ID:s1aWMFzo0
セシリア「一夏さん……!」
一夏「……。セシリア……」
チュ
セシリア「あ、ぁぁあ……」
一夏「はあ……、はぁ……。セシリア……!」
セシリア(う、一夏さんの手が、腰からおしりの方へゆっくり伸びていってますわ……)
セシリア(恥ずかしい……!)
セシリア「あっ……」
一夏「悪い、我慢できそうにない……」
セシリア「ん……」フルフル
一夏「じゃあ、脱がから……」スルッ
セシリア「ん、ぅ……」コク
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:23:24 ID:s1aWMFzo0
一夏「セシリア、ちょっと触ってほしいんだけど」
セシリア「すごく、固くなってますわね……」
一夏「うわ……。そんな触り方されたら……!」
セシリア(ふふふ、一夏さん、かわいい……)
一夏「ちょ、ストップ!うっ、くっ!」ビクン
セシリア「えっ!?」
一夏「あ、ああ……」ビクンビクン
セシリア「もしかして……、もうイッちゃったんですか……?」
一夏「は、はい……」
セシリア「あ、でも……」
セシリア「まだ、固いままですね……」
一夏「まあ、セシリアが魅力的すぎるからな」
一夏(シャルよりおっぱい大きいしな。Dカップはあるな)
セシリア「う、嬉しいですっ……!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:25:21 ID:s1aWMFzo0
一夏「じゃあ、いくぞ……」
セシリア「はい……」
セシリア「あっ!、は、ああぁっ!」
一夏「くっ!」
パンッパンッ
セシリア「はぁ、はぁ、はあ……」
パンッパンッ
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:27:04 ID:s1aWMFzo0
セシリア「い、一夏さん……!」
一夏「ヤバい、またイキそうだっ…!」
セシリア「……!」コクコク
一夏「イクぞっ!」
セシリア「っっ………!!」
一夏「うっ」ビクンビクン
セシリア「ぁあっ!」
………………
…………
……
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:29:05 ID:s1aWMFzo0
一夏「悪い、優しくできなかった」
セシリア「いいんです。一夏さんとできたことが嬉しいです」
一夏「セシリア……」
セシリア「一夏さん、またこういう風に会って下さいませんか……?」
一夏「………………。…………悪い、俺は……」
セシリア「…………っ」ズキッ
セシリア「今度からは、わたくしの、『練習』に付き合って下さいません?」
一夏「? どういう……」
セシリア「ですから、『練習』……」
セシリア(あなたを、諦めるための……)
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:31:01 ID:s1aWMFzo0
セシリア「シャルロットさんには、言い訳が必要ですよね?」
セシリア「アルバイトを始めたということにすればいいですわ。『練習』、1日に、1万払います」
一夏「えっ?」
セシリア「月に3万もあれば、シャルロットさんとの仲もうまくいくと思いますわ」
一夏「いや、それは、セシリアに悪いだろ……」
セシリア「そうでなければ、今日のことも、練習のことも、シャルロットさんに話しますわ」
一夏「うっ」
セシリア「ふふっ、これからも『練習』、お願いしますね……?」
………………
…………
……
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:33:29 ID:s1aWMFzo0
一夏「というわけで、バイト始めたんだ」
シャル「そうなんだ。って、学校の許可取れたの?」
一夏「(ギクッ)いや、取ってない。マズいかな?」
シャル「やっぱり、マズいよー」
一夏「うっ、他言無用で頼む」
シャル「どんなバイトなの?」
一夏「に、肉体労働だよ!」
シャル「へー、どうやった見つけたの?」
一夏「ああ、セシリアに紹介してもらってな」
シャル「ふーん…………」
一夏(変なこと言ってないよな……?)
一夏「バイト代出たら、外でデートしような!」
シャル「うん!デートもいいけど、その、僕ホテルも行きたいな……?」
………………
…………
……
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:40:04 ID:s1aWMFzo0
セシリア「もう!わたくしを言い訳に使わないでください……。ひやひやしますから」
一夏「すまん!」
セシリア「まあ、いいですけど。それより……」
ギュ
セシリア「ふふっ。やっと、二人きりになれましたわ!」
一夏「ああ……。ホテルだと、安心してイチャつけるからいいよな」
セシリア「ん……、チュ……」
シャル「気になってあとをついていったら、一夏……………………………………?
……、とんだ肉体労働もあったもんだね………………………………………」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/01 06:44:50 ID:s1aWMFzo0
第二部 完
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