1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 20:29:35.56 ID:Dd7YNBZZ0
花子「そのまま返すし。
櫻子はひま姉に迷惑かけすぎだし」
櫻子「いや、そういうことじゃないんだ」
花子「じゃあなんだし」
櫻子「お前、
向日葵に育てられたんだよ」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 20:35:03.75 ID:Dd7YNBZZ0
花子「
櫻子……ついにそこまでバカに?」
櫻子「覚えてなくても無理はない。赤ちゃんの頃の話だからな」
花子「意味わからんし」
櫻子「
向日葵ってさ、おっぱい大きいだろ?」
花子「それがなんだし」
櫻子「あれはお前が吸ってたからだよ」
花子「はあ!?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 20:38:28.66 ID:rZitvYJtP
なん…だと!?
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 20:45:35.14 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「まぁ
向日葵も承知の上だから気にするな」
花子「いや、ひま姉まだ母乳でないに決まってるし」
櫻子「別にミルクあげるためじゃないよ」
花子「話がまったくわからんし」
櫻子「当時、
花子はかなりの甘えん坊でな。なにかと『ママ、ママ』と泣いてたんだよ」
花子「あ、赤ちゃんだから仕方ないし」
櫻子「ママー ハナコデチュー」
花子(イラッ)
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 20:55:23.59 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「でも母さんも働いてたからな。産後とはいえ
花子だけ見てるわけにもいかなかったんだ」
花子「……」
櫻子「時に撫子姉ちゃん、時に私と家族総出でお前の面倒を見――」
花子「櫻子は嘘だし」
櫻子「――まぁ、完璧とは言わないけどな」
花子(絶対こいつも花子サイドだったし)
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:04:29.13 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「だが、そんな周りの愛情にも関わらず花子は『マミー』と泣き叫ぶ。とんだ恩知らず」
花子「だまれし」
櫻子「でもある日、転機が訪れる。
向日葵が私を慕って遊びにきたんだ」
花子「余計な言葉はさむなし」
櫻子「なんと
向日葵をみた瞬間、花子が飛びかk」
花子「それ嘘だし?」
櫻子「はい」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:14:12.30 ID:Dd7YNBZZ0
花子「次は許さんし」
櫻子「叩くことないだろ……まぁ、
向日葵みてお前が落ち着いたのは本当」
花子「そりゃ櫻子よりひま姉の方がずっといいし」
櫻子「お前ひどいな。で、そのまま
向日葵に抱っこしてもらってたんだよ」
花子「ひま姉はやさしいし」
櫻子「そしたらな、
向日葵が急に『あっ』て……ウヒッ」
花子「……なんで顔赤いんだし」
櫻子「いや、思い出したら、ちょっと……おい、ひくな」
花子「さすがに……それは……」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:25:39.06 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「話戻すぞ。私は最初、花子のお漏らしとかだと思ったんだ」
花子「まぁそりゃそうだし」
櫻子「今現在も花子お漏らしするしな」
花子「しないし! してるのは櫻子だし」
櫻子「え……湯船でしてるの知ってたの?」
花子「また話がズレ――いまなんて言」
櫻子「……」
花子「おい」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:35:14.80 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「それはおいといて、花子が向日葵のおっぱいに吸い付いてたわけだ」
花子「おい」
櫻子「たぶん安心して母さんと間違えたんだろうな」
花子「その時にとめろし。ひま姉に申し訳ないし」
櫻子「向日葵も笑ってた。楓もいなかったからな、妹みたいだったんだろ」
花子「誰かにも見習ってほしいし」
櫻子「そうしてようやく花子が離れたと思ったら服が伸びてるし、よだれでベタベタだし。謝れよ」
花子「ひま姉、ごめんし」
櫻子「私にも」
花子「だまれし」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:45:25.64 ID:Dd7YNBZZ0
花子「話はわかったし。でもそれだけでひま姉の胸――」
櫻子「いや、まだ続きがあってな」
花子「続き?」
櫻子「服が伸びたって言ったろ? 途中からその心配いらなくなったんだよ」
花子「え、まさか」
櫻子「うん。後半戦はお前、直に吸い付いてた。これには向日葵も苦笑い」
花子「う、嘘だし!」
櫻子「本当だよ。だって思い出すと――ウヒ」
花子「ひま姉、ごめんし……」
櫻子「『さーちゃん、恥ずかしいよぉ』ってね ウヒョウ」
花子(姉妹揃って申し訳ないし)
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 21:55:44.40 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「お前が乳離れするまで続いてたかな」
花子「……」
櫻子「あとさ、おまえ乳製品好きだろ?」
花子「う、うん」
櫻子「それたぶん向日葵から貰えなかった分を補充してんじゃね?」
花子「!?」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 22:06:33.57 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「というわけで、向日葵に感謝しろよ」
花子「ひま姉は好きだし。でも感謝って……」
櫻子「深く考えるな。ほら、向日葵に『ありがとう』って言ってこい」
花子「……うん」
櫻子「あと私にも感謝し」
花子「行ってくるし」
櫻子「さみしい」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 22:21:25.06 ID:Dd7YNBZZ0
向日葵「はーい、あら花子ちゃん」
花子「……ひま姉」
向日葵「どうかしましたの? 櫻子がまた何か?」
花子「んっと、違くて……」
向日葵「とりあえずお上がりなさいな」
花子「うん」
向日葵「どうぞ」
花子「おかあさ……」
向日葵「はい?」
花子「なんでもないし」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 22:35:56.61 ID:Dd7YNBZZ0
向日葵「それで、何か悩み事でも?」
花子「えっと、ちっちゃい頃……お世話に……」
向日葵「ちっちゃい頃?」
花子「ひま姉の、胸を……その、えっと」
向日葵「……花子ちゃん、ちょっとこっちに」
花子「??」
ギュッ
花子「ひ、ひま姉!?」
向日葵「落ち着きました?」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 22:49:18.13 ID:Dd7YNBZZ0
花子(ひま姉にぎゅっとされてると落ち着くし……)
向日葵「ふふ、何年ぶりかしら」
花子「花子、やっぱりひま姉に抱っこされてたし?」
向日葵「赤ちゃんの頃はよくこうしてましたわ」
花子「ひま姉にお世話になりっぱなしだし」
向日葵「抱っこくらいで大袈裟ですわ」
花子「抱っこだけじゃないし!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 23:02:38.47 ID:Dd7YNBZZ0
向日葵「ど、どうしましたの?」
花子「櫻子にきいたし。花子、花子……」
向日葵「花子ちゃん?」
花子「ひま姉のおっぱいに育てられたし!」
向日葵「!?」
花子「ひま姉、ありがとうだし! おっぱいありがとうだし!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 23:13:38.32 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「花子、今頃は向日葵と感動の再会だね」
撫子「櫻子、あんた勘違いしてるよ」
櫻子「なにを?」
撫子「ひま子のおっぱい吸ってたのさ」
櫻子「花子でしょ?」
撫子「あんたよ」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 23:25:45.61 ID:Dd7YNBZZ0
櫻子「いやいや、そんなわけないよ」
撫子「抱っこされてる花子みてやきもちやいてたでしょ。覚えてない?」
櫻子「……ちょい待ち」
撫子「『ひまちゃんはわたしのだもん』って甘えだしたじゃん」
櫻子「マジで?」
撫子「ひま子が急に『あっ』とか言い出すから驚いたよ」
櫻子(やっべ、マジやっべ)
撫子「たぶんひま子は覚えてるんじゃない?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 23:38:26.64 ID:Dd7YNBZZ0
撫子「花子がなつかなくなったのもその辺くらいからじゃなかった?」
櫻子「え、初めはなついてたの!?」
撫子「そりゃそうよ」
櫻子「なんてこっt」
花子「櫻子ぉ! 出てこいし!」
撫・櫻「!?」
花子「……ひま姉、顔がひきつってたし。許さんし」
櫻子「待て、勘違いなんだ。あ、お詫びに私のおっぱい吸っていいから! な!」
花子「だまれし! 覚悟しろし!」
櫻子「みんなおっぱいが悪いんだぁぁぁぁぁぁ!!」
おわり
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/05(金) 23:58:45.48 ID:fVDOoKWg0
乙
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/06(土) 00:23:50.23 ID:EPFJUMeIi
良かった
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