1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 13:59:49 ID:aJ3y.Ll2
ミカサ「私は、エレンを守りたい。守る。」
ミカサ「ので、その為には、強くなくてはいけない。もっと訓練が必要」
ミカサ「手伝って欲しい」
ベルトルト「……僕に?」
ミカサ「そう。貴方が、適任」
2 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:00:19 ID:aJ3y.Ll2
ベルトルト(……ミカサの戦闘力は驚異だ。正直、これ以上力を付けられるのは困る)
ベルトルト(断る?いや、下手な態度を取って不審に思われるのはまずい)
ベルトルト(効果が上がらないよう、あるいは対策を練れるように、協力するふりをするのが妥当か…?)
ミカサ「……」ジー
ベルトルト「あ…えぇと」
ベルトルト(……一先ず様子を見るか…内容によっては上手く誘導出来るかも知れない、……多分)
ベルトルト「……解った、僕に出来る事なら」
ミカサ「! ありがとう、嬉しい」
ベルトルト(笑った!?……こうして見ると普通の女の子なのになぁ)
3 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:00:46 ID:aJ3y.Ll2
ベルトルト「えぇと…それで、僕は何をすれば良いのかな?ミカサはどう言う訓練をしたいの?」
ミカサ「とても簡単。少しの間、抵抗せずにいて欲しい」
ベルトルト「…解った」
(痛い系…?だったらちょっと怖いな)
ミカサ「では始める」スッ
ベルトルト「……えっ!?」ヒョイッ
ベルトルト「みっ……ミカサ!?」
ミカサ「どうかした?」
ベルトルト「いや…え?何でお姫様抱っこ…?」
ミカサ「筋トレの類い」
4 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:01:17 ID:aJ3y.Ll2
ミカサ「エレンは抱えられる。アルミンも」
ミカサ「しかし非常事態が起こった場合、二人同時に抱えなければならないかも知れない」
ミカサ「そうなると、二人分の体重、更に装備等を含む重量を持てる必要がある」
ミカサ「ので、重い必要があった」
ベルトルト「?流石に僕もそこまで重くないよ?」
ミカサ「大丈夫。対策は既に出来ている。……そろそろ」
ガチャ
エレン「ミカサ、用事ってな…ん…」
アルミン「わ、エレン急に止まらないで…え」
ミカサ「エレン、アルミン。こっちへ来て」
エレン「…何やってんだお前…」
5 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:01:44 ID:aJ3y.Ll2
ミカサ「訓練をしている。二人とも、早くこっちへ」
エレン「いや、いやいやいや。訳わかんねぇよ。何の訓練だよ…ベルトルトも抵抗しろよ」
ベルトルト「あ、うん…その、協力するって言っちゃったから……」
アルミン「嫌な事は嫌って言わなきゃ駄目だよベルトルト…」
ベルトルト「いや…まさかこうなるとは…」
ミカサ「今日は限界に挑戦する。…ベルトルト、腹筋は丈夫?」
ベルトルト「え?まあ…それなりには」
ミカサ「良かった。アルミン、こちらへ来て、ベルトルトの上に乗って」
アルミン「えっ」
ベルトルト「えっ」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:02:26 ID:aJ3y.Ll2
ミカサ「エレンは私の背中におぶさって」
エレン「いやだから訳わかんねぇって!」
ミカサ「おんぶが嫌ならエレンもベルトルトの上に…」
エレン「ベルトルト折れちゃうだろ!」
ベルトルト(あ、僕バーベルの棒役か…)
ベルトルト「……えーと…」
ベルトルト「アルミン、エレン、協力してくれるかな…」
アルミン「え、でも…」
ベルトルト「終わるまで解放してもらえなさそうだし……凄く恥ずかしいから早く終わらせたい…」
アルミン「あっ…うん…」
アルミン「じゃあ、えーと…ごめんねベルトルト」
ミカサ「大丈夫。ベルトルトは丈夫」
エレン「お前が言うとこじゃないだろ…」
7 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:03:16 ID:aJ3y.Ll2
アルミン「んしょ、っと…こ、これでいいのミカサ?」
ミカサ「うん」
アルミン「ベルトルト、大丈夫?」
ベルトルト「これくらいなら平気だよ」
ミカサ「ではエレン、私の背中に」
エレン「えぇー…マジでやんのかよ…」
ミカサ「早くしないとベルトルトが折れる」
エレン「お前さっき大丈夫っつった癖に…あーくそ」
8 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:03:49 ID:aJ3y.Ll2
エレン「よっ、と」ヒョイ
エレン「これで良いのか?」
ミカサ「良い。とても良い」
アルミン(あ)
ベルトルト(あ)
アルベル((……ミカサ幸せそう))
エレン「おい、これすげー恥ずかしいぞ…早く終わらせろよ」
ミカサ「すぐ終わるのでは訓練にならない。ので、暫くこのまま」
エレン「マジかよ…」
ベルトルト(…ミカサも女の子だなぁ…何か間違ってる気がしなくもないけど)
アルミン(昔と違って今はあんまりくっつけないもんね…)
9 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:05:01 ID:aJ3y.Ll2
アルミン「……ベルトルト、どのくらい平気そう?」
ベルトルト「……どうかな、少なくとも三十分は平気だと思うよ」
ミカサ「では三十分を目安にする」
エレン「マジかよ!?三十分もこのままとか恥ずかしすぎるだろ!」
アルミン「」チラッ
ベルトルト「」コクリ
アルミン「…エレン、手で支えて貰わず人の背中にしがみついているのは、結構色んな筋肉を使うよ。僕のこの体勢も結構バランス感覚が必要になるし、皆それぞれ訓練になると思うんだ。協力してあげたら?」
ベルトルト「僕もまあ、腹筋とか鍛えてると思えば平気だから」
ミカサ「!」
エレン「何だよお前らまで…あーもう、解ったよ、ミカサから落ちなきゃ良いんだろ」
ミカサ「…そう、だから、もっとしっかり掴まるべき」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:05:51 ID:aJ3y.Ll2
エレン「解ったって…おい、あんま動くなよ」ギュー
ミカサ「戦闘中はそんなこと言っていられない。ので、少し歩く」
エレン「うおっ、落ちる落ちる!」ギュギュー
ミカサ「」ホクホク
アルミン「……ベルトルト、ごめんね」ポソポソ
ベルトルト「良いよ、気にしなくて」ポソポソ
エレン「おい、部屋からは出るなよミカサ。コニー辺りに見られたら何てからかわれるか…」ギュー
ミカサ「解った」シアワセ
ベルトルト(…あれ、何か当初の目的…………いや、何かもう良いや……)
この十分後、ジャンが泣きながら特に理由のない暴力でライナーを襲う。
11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 14:06:54 ID:aJ3y.Ll2
女子力(物理)高いミカサさんとバーベルトルトさん書きたかっただけ。ありがとうございました。
12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 15:39:37 ID:dbzn7nw6
乙!
良かった!
13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/09/15(日) 15:46:53 ID:0.7ceQKs
乙!
総重量199kgを30分も持てるとか流石としか言いようがないなw
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