1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:04:50 ID:xxNMyWnJ0
淡「夏の全国編の制服では初の立体化!」
照「欲しい」
淡「しかも、プライズ限定商品です!」
照「欲しい」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:08:48 ID:xxNMyWnJ0
淡「正直、咲のフィギュアってイマイチなことが多いんだけど、これはなかなか素朴で可愛いんだよねー」
照「淡」
淡「なーに?テルー」
照「欲しい」
淡「えー?なにをー?」
照「この流れをくんで。そのフィギュアが欲しい」
淡「どうしよっかなー」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:12:26 ID:xxNMyWnJ0
照「お願いします。なんでもしますから」
淡「そう言われるとあげたくなくなっちゃうなー」
照「ただとは言わない。それ相応の額は…」
淡「だから言ってんじゃーん、プライズ限定だって。お金には代えられないの」
照「う…」
淡「このサキは私のものー」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:18:11 ID:xxNMyWnJ0
照「…じゃあ、どこで取ったか教えて」
淡「え?」
照「自分で取りにいく」
淡「えーと…それは…」
照「淡、そこまで意地悪しなくても」
淡「い、いや、これはその…」
照「あんまり、こういうことはしたく無いんだけど」ギギギ
淡「わー!待って待って!これには深い事情がー!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:23:51 ID:xxNMyWnJ0
照「…深い事情?」
淡「実はこれ…」
照「……」
淡「もらいものなんだ」
照「…え?」
誠子「あーそうなんですよー。それ私が取って淡にあげたんです」
淡「そーゆーことー」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:28:28 ID:xxNMyWnJ0
照「たいして深くもなかった…」
淡「なんていうか言葉のあやってやつだよー」
照「まぁ、いい。誠子、それどこで取ったの?」
誠子「え?これは近くのゲーセンですけど、もしかして欲しいんですか?」
照「うん」
誠子「あーじゃあ、そこはもうダメです」
照「どうして?」
誠子「私があまりに、あっさり取るから設定変えられちゃいました」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:36:03 ID:xxNMyWnJ0
淡「セーコ、かっこいいー!」
誠子「なんたって私は、狙った獲物は逃さない…白糸台のフィッシャーだからな」
淡「準決勝では逆に狙いまくられてたけどねー」
誠子「う…ごめんなさい…」
照「そんなことは、どうでもいい」
淡「お、テルったら切るねー」
照「もう、そのお店では取れないってこと?」
誠子「はい。もうあの設定はダメですね。私でもいくらかかるか…」
照「じゃあ、どうすれば…」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:40:32 ID:xxNMyWnJ0
誠子「うーん、そんなに欲しかったのか…もう少し早く言ってくれれば」
照「どういうこと?」
誠子「私、取って満足型なんで、自分のをあげればいいかなーと思ったんですけど…」
照「本当!?」キラキラ
誠子「つい、さっき…」
尭深「…私がもらった」
淡「なんだータカミももらってたのー?」
尭深「うん、すごく欲しくて」
誠子「そういうことなんです」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:47:57 ID:xxNMyWnJ0
照「…尭深」
尭深「あげません」
照「まだ、なんにも言ってない」
尭深「パワハラです」
照「……」
淡「キャー!タカミ、NOと言える女じゃん!」
尭深「///」
照(あれ…こんなに私の居場所って無かったっけ…?)ショボーン
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:53:02 ID:xxNMyWnJ0
誠子「せ、せんぱい!元気出してください!」
照「誠子…」
誠子「UFOキャッチャーは経験ですよ!自分の足と実力で、手に入れてください!」
照「なにか、アドバイス…」
誠子「経験です!」
照「……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/14 23:57:52 ID:xxNMyWnJ0
-------------------------------
----------------------
照(と、いうことで来てしまった)
照(秋葉原)
照(ここにはゲームセンターたくさんある)
照(どこか1軒くらい私にも取れるのがお店があるはず)
照(待ってて…咲)
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:03:58 ID:OB4pCmuD0
〜1軒目〜
景品が吊ってある紙を、UFOキャッチャーの先についている針で刺し、穴を開けて取るタイプのレイアウト
照(すごく針が揺れて、思うところに行かないけど)
照(すでに穴がたくさん空いてる)
照(もう少し頑張れば、いけそう)
〜10分後〜
照(ダメだ、最初は順調だけど、ある程度まで行くと針が滑って、すでに空いている穴の方に行ってしまう…)
照(ここは無理そう)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:09:00 ID:OB4pCmuD0
〜2軒目〜
棒の先に、景品がひっかけて吊ってあるタイプのレイアウト。UFOキャッチャーで掴むのではなく、ひっかけて取るため、片側のアームしかない
照(なにこれ、なんでこれだけの支えで景品が落ちないの?)
照(ちょっとひっかけたら簡単に取れそう)
〜10分後〜
照(ダメ…全然動かない)
照(棒の先がゴム製になってる…?)
照(しかも、アームの力も弱い)
照(いい場所にいっても全然引っ掛かからない)
照(…いや)
照(沈む力が弱いのか…?)
照(どっちにしろ、ここは無理そう)
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:16:07 ID:OB4pCmuD0
〜3軒目〜
幅の狭い台の上に、景品が乗ってるだけのレイアウト
照(うーん、これは引っかかるとこが無いけど、動くのかな…)
照(動かせさえすれば、すごく簡単そうだけど…)
照「すみませーん!」
店員「はーい!なんでしょう?」
照「これって、どうやって取るんですか?」
店員「そうですねー、こちらの商品は見ての通り、穴等空いていませんので」
店員「こう、爪の先を景品のギリギリ、だいたいこの辺ですねー」
店員「ここを狙ってあげると、箱がくるんと回りまして、ほら、さっきより右にきてる」
店員「これを何回か、くりかえしてあげてくださいー」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:20:33 ID:OB4pCmuD0
照「なるほど、ありがとうございます」
店員「いえいえ、それでは、頑張ってくださーい!」
照(親切な店員さんだな…よーし!)
〜10分後〜
照(参った…)
照(たしかに、さっきの店員さん言うとりにすれば、だんだん場所がズレてきたけど)
照(この台、返しがついてる)
照(ここにひっかかって、景品を穴に落とすことができない…)
照(ここは、もう無理そうだな…)
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:27:15 ID:OB4pCmuD0
〜4軒目〜
2本の突っ張り棒がつきでており、その間に商品が挟まってるレイアウト
照(なんだこれ、すぐにでも落ちそうだけど…)
照(は!)
照(これは2軒目と同じパターン!?)
照(試しに1回やってみよう)
チャリン
照(やっぱり…全然動きそうにない)
照「…次」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:32:10 ID:OB4pCmuD0
〜5軒目〜
UFOキャッチャーではなく棒で、穴に棒が突き刺さると商品が落ちるタイプのレイアウト
照(穴小さすぎ…)
照(絶対無理!)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:36:48 ID:OB4pCmuD0
〜6軒目〜
照(うーん、やっぱりこういうのってなかなか取れないものなんだな…)
照(それとも、私が下手なのか?)
照(ずっと、麻雀ばかりしてたからな…)
照(もっと、いろいろ遊んでおけばよかった…)
照(あぁ、もうどれも絶対取れない気がしてきた…)
照(咲…)
照(ごめんね、もうお姉ちゃんダメかもしれない…)
ガヤガヤ
照(ん?なんだあれ…?)
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:43:33 ID:OB4pCmuD0
UFOキャチャー玄人っぽい人(以下、玄人)A「俺が最安で取ってやんよ」
玄人B「お?言いつつ、微妙に右にズレてる気がするけどね」
玄人C「ほら、やっぱりズレてるー」
玄人A「うるへー!次こそ!」
玄人B「って500円入れてんじゃん!」
店員「お客様、こちらの商品はお一人様4つまでとなっております」
玄人C「はーい、分かってまーす」
玄人A「あ、やべ3回で取れちゃった」
玄人B「お前、それが4つめだろー」
玄人A「やっちまったよ」
玄人C「俺にゆずれゆずれー」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:49:00 ID:OB4pCmuD0
照(…次々と咲が…)
照(もしかして、あの袋の中全部!?)
照(うらやましい…)
照(…じゃない!)
照(後ろから、観察して技を盗むんだ…)
照(ふふ、こんなこと麻雀を覚えたてのころ以来…)
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:53:29 ID:OB4pCmuD0
玄人C「ほーら、取れた!」
玄人A「俺の金だろー!」
照「……」ジー
玄人C「ちゃんと、あと何回で取れるかきちんと計算できるのも実力だぞー」
玄人A「うっせ!」
玄人B「いいから、とっとと取って次行こうぜ」
照「」ジー
玄人A「……」
玄人B「……」
玄人C「……」
照「」ジー
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 00:59:01 ID:OB4pCmuD0
玄人B「あのーお嬢さん?」
照「」ジー
玄人B「あのー」
照「え、私ですか?」
玄人B「はい」
照「あ!すみません。見てるだけなので気にしないでください」
玄人C「でもなんか…プレッシャーがなぁ?」
玄人A「あぁ」
照「ごめんなさい、こういう体質で」
玄人B「体質…」
照「あの、あんまり、取るのが上手いから、その、参考にしたくて」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:02:50 ID:OB4pCmuD0
玄人A「そっか…いくつ欲しいんだ?」
照「ひ、1つでいいんです!でも…どうしても欲しくて」
玄人B「玄人C、今いくつ取った?」
玄人C「えっと…3つめだな」
玄人B「ちょうどいい。お嬢さん、取り方教えてあげるよ」
照「!!本当ですか!?」
玄人A「あぁ、どうせ俺たちはもうこれ以上取れないし」
玄人C「そんなに欲しそうな顔、見ちゃったら。な」
照「ありがとうございます!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:06:54 ID:OB4pCmuD0
2本の棒が渡してあり、その上に箱が乗ってるタイプのレイアウト
玄人C「まず、このアーム、このくらいまで開くのな。で、左側のアームをこの左端ギリギリ…」
玄人C「ここ、ここまで持ってくる。で奥行きは、頭側に。頭の方が若干、軽いからな」
照「はい」
玄人C「すると、ほら、このくらいズレた」
玄人C「これを何回か繰り返す…」
照「繰り返す…」
玄人C「これで落ちてくれたら楽なんだが、まず無いな」
玄人C「こう、棒に引っかかって変な形になっちまう」
照「ここから、どうするんですか?」
玄人C「ここからが腕の見せどころさ。この斜めになってる箱、これがまだ動かせそうなら、もう少し動かしてやる」
玄人C「しかし、これ以上動かんってところがくる。そうしたら…」
玄人「この箱の落ちそうなところ、棒との接触が甘いところ、ここをアームの爪で押してやるんだ」
ゴトン
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:10:17 ID:OB4pCmuD0
照「」キラキラ
玄人C「ほらな」
照「すごいです!」
玄人「だろー?やってみ」
照「はい!」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:13:10 ID:OB4pCmuD0
照(まず、アームを左端ギリギリ…)
照「で、頭側に…」
照(!!ズレた!)
玄人C「もう少し寄せられるぞー」
照(もう少し…)
照(このくらい?)
照(さっきよりズレた!)
玄人B「いい調子だ」
照(これを繰り返して…)
景品「」クルン
玄人A「きたな…」
照(ここからが…勝負!)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:17:34 ID:OB4pCmuD0
玄人C「もう少し動く、頭側を狙ってやれ」
照「はい」
照(頭側…)
照(あれ?あんまり動かない…)
玄人C「うーん、もう少しギリギリじゃなきゃダメだな、集中しろ」
照(集中集中…)ゴッ
玄人A「うわっ!」
玄人B「どうした?」
玄人A「いや、なんか寒気が…」
照(今度は動いた…!)
玄人C「よし!いいぞ!あとは、さっき言った通り、爪で押し込んでやるだけだ」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:22:06 ID:OB4pCmuD0
玄人C「あの辺…分かるな?」
照「はい!」
照(あの、1点、あそこを狙う…)
玄人A「あっ」
玄人B「ズレたな」
照「あー…」
玄人C「緊張しすぎだって、リラックスリラックス」
照「はい…」
照(深呼吸…)スー
照(…よし!)ハー
照(ここ!)
玄人C「よさげだな」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:25:47 ID:OB4pCmuD0
玄人A「って、あれ?」
玄人B「ギリギリ引っかかったな」
照「まだ落ちない…」
玄人C「いや、今のは偶然だ。UFOキャッチャーってのはそういうもんさ」
玄人B「あと、1回で落ちる」
玄人A「しっかりやれよ」
照「はい!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:30:52 ID:OB4pCmuD0
照「…ってあれ?」
照「そ…んな…」
玄人A「ん?どうした?」
照「ここまで…きたのに…」
玄人B「まさか!」
玄人C「お金が…無いのか?」
照「……」コクン
玄人C「くっそ!ここは俺が」
店員「お客様、この景品はお1人様4つまでです」
玄人C「俺が取るっつってんじゃねぇよ!この嬢ちゃんに!」
店員「規則ですので」
玄人C「くっそ…!」
玄人A「あと1回なのに…」
玄人B「なんて頭の固い店員なんだ…」
隣の景品のまどか「こんなのってないよ」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:34:21 ID:OB4pCmuD0
照「…いいんです」
玄人C「嬢ちゃん…!」
照「ここまで散財してしまったのは、私が下手くそだからです」
玄人B「誰だって最初は…」
照「これは!私が!」
玄人A「!?」
照「私が咲に相応しくない人間だ…そういうことなんだと思います…」フルフル
玄人C「嬢ちゃん…」
照「…あきらめます」スタスタ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:38:51 ID:OB4pCmuD0
玄人A「お、おい!」
玄人B「やめておけ、俺たちにできることはない」
玄人A「でも…」
玄人B「よせ」
玄人C「…なに、言ってるんだよ!」
玄人B「玄人C…」
玄人C「あの嬢ちゃん、自分が相応しくない人間だって言ったんだぞ!」
玄人C「あんなに真剣なやつが相応しい人間じゃなかったら、俺たちはなんなんだ?ゴミくずか?」
玄人C「俺はっ!俺をゴミくずにしないために!追いかけるぞ!」ダッ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:43:48 ID:OB4pCmuD0
玄人B「待て!」
玄人C「なんなんだよ!まだ止めるのか?」
玄人B「これを持ってけ」
玄人A「俺のもだ」
玄人C「玄人B…玄人A…!」
玄人B「行け!はやく!」
玄人C「おぉ!」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:47:25 ID:OB4pCmuD0
照(咲…やっぱり私はダメみたいだ…)トボトボ
玄人C「待てよ!嬢ちゃん!」
照「!!さっきの…」
玄人C「はぁはぁ…お嬢さん、詳しい事情は知らないが、取れないから相応しくない。そんなことはないぞ」
玄人C「ほらよ」
照「これは…!しかも3つも!」
玄人C「受け取ってくれ」
照「受け取れません!だって私は…」
玄人C「うるせえ!俺が、俺たちがお前は相応しい人間だって、そう言ってんだよ!」
照「!!」
玄人C「自分の力じゃなくたっていいじゃないか…大事なことは…」
照「大事なことは…」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:52:36 ID:OB4pCmuD0
玄人C「やべっ、なんも考えずに言っちまった」
照「……くすっ」
玄人C「とにかく、受け取れ、な」
照「…はい」
玄人C「電車代は?大丈夫か?」
照「Suicaできました」
玄人C「そうか…」
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 01:57:11 ID:OB4pCmuD0
照「あのっ、ありがとうございます!」
玄人C「まぁ、俺たちはいっぱい取ってるから」
照「いえ、それだけじゃなくて、いろいろ、教えてくれて」
玄人C「あぁ…気にすんなよ」
玄人C「俺も教わったことあったし、な」
照「え?」
玄人C「じゃあな!嬢ちゃん!」
照「は、はい!本当にありがとうございました!」
玄人C「お嬢ちゃんを見て思い出したよ…最初は俺もあんな風に、必死になって取って、落ち込んで、喜んでたな…って」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:02:28 ID:OB4pCmuD0
-------------------
-------------
照(急に咲が3人も…)
照(どうしよう?)
照(よく使用用、保存用、布教用とか言うけど)
照(そんなこと私には…)
照(いいや、家でゆっくり考えよう)
照(…ふふ)
照(咲、やっと会えた)
照「ずっと…ずっと会いたかったよ」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:06:50 ID:OB4pCmuD0
咲(無機物)「私もだよ、お姉ちゃん」
照「咲!」
咲(無機物)「すっと寂しかった…」
照「うん、うん、ごめんね…」
咲(無機物)「いいよ、お姉ちゃん…」
照「咲…」
咲(無機物)「お姉ちゃんもつらかったこと、私、分かってるから」
照「咲っ!もう二度と!二度と離さない!」
咲(無機物)「お姉ちゃん…」
照「咲…」ギュゥッ
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:08:20 ID:OB4pCmuD0
咲(無機物)「……」
照「…は!嬉しさのあまり、幻覚を」
照「…ふふ、今日は疲れたな…」
照「でも、心地よい疲労だ…」
照「さ、家に帰ろ…ん?」
アキバのギー○とブックオ○の間の道にあるショップ『プレミアムフィギュア宮永咲 1480円』
照「……」
カン!
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:10:02 ID:OB4pCmuD0
〜帰宅後、照の部屋〜
照「本当によくできてる…」
照「新聞でチラッと見たときは、スカート短かったのに」
照「今はこんなに長いのか…」
照「お姉ちゃんは、安心したよ」
照「でも、見えないと逆に」
照「気になる」
照「」キョロキョロ
照「」チラッ
照「はいてる…」
もいっこカン!
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:11:38 ID:OB4pCmuD0
〜ある日の白糸台の部室〜
照「…じゃじゃーん」
淡「うわ、すご!3つも!」
照「…どうだ」
淡「テルが取ったの?すごいじゃん!」
照「これには、いろいろあってだな…」
菫「…なんだそれ?」
照「プレミアフィギィア宮永咲。夏の全国大会編後初の〜」
淡「うわ!私の受け売りじゃん!」
照「…というものなんだ」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:12:54 ID:OB4pCmuD0
菫「欲しい」
照「…は?」
菫「3つもあるんだ。1つくらい…」
照「いやだ!」
菫「え?」
照「絶対にあげない!」
菫「えー…」
もいっこカン!
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15 02:13:27 ID:OB4pCmuD0
菫(来てしまった…秋葉原)
この後、菫は出会いと別れ、愛情と憎悪、希望と絶望を体験し、ようやくフィギュアを手にするのだが、それはまた別の話
もいっこカン!スーカンツです!
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