1 : ◆Tina2b6i.2 2013/09/15(日) 22:11:27.32 ID:JBNaN6zd0
櫻子「…起きろ!」
向日葵「ん…」
櫻子「向日葵起きろー!」ユサユサ
向日葵「ふわぁー…」
向日葵「…どうしたんですの…?」
櫻子「朝だぞ!」
櫻子「おはよっ、向日葵!」
向日葵「おはよう…」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:16:56.14 ID:JBNaN6zd0
櫻子「さぁ、学校行くぞ!」
向日葵「あなたが迎えに来るなんて珍しいですわね」
櫻子「そう?」
櫻子「…あっ、忘れてた!」
向日葵「? 何をですの?」
チュッ
向日葵「……」
向日葵「…え?」
櫻子「おはようのチュー!」
向日葵「えぇぇぇっ!?」
櫻子「どうした?」
向日葵「さ、櫻子っ…なな、何を…!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:22:28.46 ID:JBNaN6zd0
櫻子「何って、おはようのチューだってば」
向日葵「いやいや、なんでですの!?」
櫻子「なんでって、朝だからだよ」
向日葵「…あ、あなた…熱でもあるんじゃないの?」
櫻子「熱? ないけど…」
櫻子「あったら看病でもしてくれるの?」
向日葵「えっ? そ、それは…一応…」
櫻子「じゃあ熱あるかもっ!」
向日葵「はぁ?」
櫻子「看病してよっ! 今日学校休むからさ!」
向日葵「…ば、バカな事言ってないで学校行きますわよ!」
櫻子「むー」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:26:27.79 ID:JBNaN6zd0
―
-通学路-
櫻子「向日葵ー!」ギュー
向日葵「ち、ちょっと櫻子…歩きにくいですわよ…」
櫻子「ねぇ、手繋いでいい?」
向日葵「なっ…だ、だめに決まってるでしょう!?」
櫻子「うー…」
櫻子「…今日の向日葵、なんか変じゃない?」
向日葵「変って…今のあなたには一番言われたくないですわよ…」
櫻子「いつもだったら手繋いでくれるのに…」
向日葵(冗談…ではない様ですわね…)
向日葵(一体どういう事ですの…?)
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:33:26.61 ID:JBNaN6zd0
櫻子「はぁ…」
櫻子「……向日葵のばか」
向日葵「……」
向日葵「…ほら」スッ
櫻子「え?」
向日葵「手、繋ぎませんの?」
櫻子「…!」
櫻子「繋ぐ!」
ギュ
櫻子「ありがとっ、向日葵!」
向日葵「す、少し急ぎますわよ!」
櫻子「うん!」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:41:12.57 ID:JBNaN6zd0
―
-学校-
向日葵「ちょっと櫻子! さすがに学校では普通に…」
櫻子「えー? 普通にしてるじゃん!」ギュー
向日葵「こんなとこ誰かに見つかったら、誤解を受けますわ!」
櫻子「誤解?」
向日葵「当たり前じゃないの!」
櫻子「どんな誤解?」
向日葵「ど、どんなって…私たちが、付き合ってる…とか思われたり…」
櫻子「? 何言って…」
ちなつ「おはよう! 向日葵ちゃん、櫻子ちゃん!」
向日葵「吉川さん!?」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:46:04.89 ID:JBNaN6zd0
櫻子「おはよ、ちなつちゃん!」
向日葵「こ、これは違うんですの! 櫻子が抱きついてきただけで…」
ちなつ「二人とも、今日も相変わらずだね!」
向日葵「え…?」
ちなつ「ベタベタしてるのは良いけど…早く教室行かないと遅刻だよ?」
ちなつ「じゃ、私先に行ってるから!」タッ
櫻子「わかったー」
向日葵「…一体どういう事ですの?」
櫻子「何が?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:50:25.88 ID:JBNaN6zd0
向日葵「吉川さん、相変わらずって言ってましたけど…」
櫻子「? だって私たち、付き合ってるからじゃないの?」
向日葵「…は?」
櫻子「えっ、何その反応」
向日葵(え? 付き合ってる…!?)
向日葵(…お、落ち着きましょう…)
向日葵(えっと…朝起こしに来る、おはようのチュー)
向日葵(手を繋いで登校、抱きつく…)
向日葵(……)
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 22:54:28.41 ID:JBNaN6zd0
向日葵(たしかに、まさに恋人同士って感じですわ…)
向日葵(でも私に付き合ってるなんて記憶は…)
ギュッ
向日葵「!」
櫻子「向日葵、早く行かないと遅刻だぞー」
向日葵「そ、そうですわね!」
向日葵(いざそう考えるとドキドキしてきましたわ…)
向日葵(…なるべく意識しないようにしましょう…)
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:00:04.17 ID:JBNaN6zd0
―
-お昼-
櫻子「おいしいねっ!」
向日葵「え、ええ」
櫻子「向日葵ー」
向日葵「なんですの?」
櫻子「食べさせてー」
向日葵「はぁ!? な、何言って…」
あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃんは仲良しさんだねぇ」
ちなつ「ほんと、羨ましい位だよね」
櫻子「だって私たちラブラブだもーん!」
向日葵(ら…らぶ!?)
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:06:07.26 ID:JBNaN6zd0
櫻子「向日葵、あーん」
向日葵「…し、仕方ないですわねっ! はいっ」
櫻子「もぐっ…」
櫻子「…えへへ、ありがと!」
向日葵「たっ、食べながら喋らないの!」
櫻子「はーい」
ちなつ「いいなぁ…私も結衣先輩とそんな事してみたい…」
ちなつ「…そうだ! あかりちゃん、私に食べさせて!」
あかり「えぇ!?」
ちなつ「結衣先輩にあーんしてもらった時の練習よ!」
あかり「わ、わかったよぉ…」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:12:54.60 ID:JBNaN6zd0
―
-帰り道-
櫻子「~♪」
向日葵「あの…櫻子?」
櫻子「なーに?」
向日葵「そこまでくっつくと歩きにくいのですけど…」
櫻子「えー、いいじゃーん」
向日葵「まったく…」
向日葵「…そういえば、私たちが付き合い始めたのっていつからでしたっけ?」
櫻子「いつからだっけなー…」
櫻子「ずーっと前だから覚えてない!」
向日葵「そうですの…」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:17:12.70 ID:JBNaN6zd0
櫻子「なんで?」
向日葵「…いえ、特に深い意味はありませんわ」
櫻子「ふーん…」
櫻子「……」
ギュー
向日葵「ど、どうしましたの!?」
櫻子「だって向日葵、なんか元気ないもん」
向日葵「だからって…」
櫻子「こうしたら元気でるかなって思って」
向日葵「……」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:19:23.97 ID:JBNaN6zd0
向日葵「ありがとう、なんだか元気が出てきましたわ」
櫻子「ほんとっ!?」
向日葵「ええ」
櫻子「良かったー!」
向日葵(まぁ、こういうのもたまには…)
向日葵(たまには…)
向日葵(……)
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:23:02.75 ID:JBNaN6zd0
―
-向日葵の家-
向日葵「なんで家までついてくるんですの…」
櫻子「もっと向日葵と一緒にいたいから!」
向日葵「う…」
櫻子「だめ?」
向日葵「だめではないですけど…」
櫻子「いい?」
向日葵「…き、今日だけですわよ!」
櫻子「わーい!」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:27:52.91 ID:JBNaN6zd0
櫻子「ねぇ、向日葵」
向日葵「なんですの?」
櫻子「膝枕してよ!」
向日葵「なっ!?」
櫻子「ひざまくらー」
向日葵「だっ、だめですわ!」
櫻子「ぶー、けちぃー…」
向日葵「拗ねてもだめですわよ!」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:34:00.81 ID:JBNaN6zd0
櫻子「…いいもん別に!」
櫻子「ふーん、向日葵のけち」
櫻子「どうせ私のことなんか…」
向日葵「はぁ…」
向日葵「…ほら、櫻子」
櫻子「なんだよー」
向日葵「その…膝枕、してほしいんでしょう?」
櫻子「! いいの!?」
向日葵「い、一回だけですわよ!」
櫻子「やったー!」コロン
櫻子「えへへ」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:41:38.00 ID:JBNaN6zd0
向日葵「まったく、甘えすぎですわよ」
櫻子「でもなんだかんだ言って、向日葵も甘えさせてくれるよねっ」
向日葵「それはっ…」
向日葵「…そうですけど…」
櫻子「向日葵は優しいもん!」
向日葵「……」
櫻子「私ね、そんな向日葵の事がずっと大好きだよ!」
向日葵「…っ」
櫻子「昔からずーっと!」
櫻子「ううん…昔よりも、もっと大好きになってる!」
向日葵「……」
向日葵「私も、ずっと大好き…」
向日葵「……でしたわ」
櫻子「向日葵…?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:46:56.44 ID:JBNaN6zd0
向日葵「でも、今のあなたは好きにはなれない…」
櫻子「どうしてっ!?」
向日葵「だってそうでしょう!?」
向日葵「私の好きな櫻子は、バカで、自分勝手で、どうしようもなくて…」
向日葵「…それでも!」
向日葵「私は…そんな櫻子が…」
向日葵「そんな櫻子が大好きでしたのっ!」
櫻子「……」
向日葵「だから、ごめんなさい…」
櫻子「……そっか」
櫻子「ありがとう、向日葵」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:50:22.49 ID:JBNaN6zd0
~~~
櫻子「…起きろ!」
向日葵「ん…」
櫻子「向日葵起きろー!」ユサユサ
向日葵「…さく…らこ?」
櫻子「起きるのおっせーよ! 早く学校に行くぞ!」
向日葵「ほ、本当に櫻子ですのね!?」
櫻子「はぁ? 何言ってんだよ…」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:54:43.43 ID:JBNaN6zd0
櫻子「つーか櫻子様が起こしに来てやってんだから感謝ぐらい…」
向日葵「櫻子っ!」ギュー
櫻子「なっ、何すんだよ! 離せバカ!」
櫻子「そこまで感謝しろとは言ってねぇー!」
向日葵「良かった! いつもの櫻子ですわ!」
櫻子「い、意味わかんねーよ!」
向日葵「もう離しませんわー!」
櫻子「離してくれーっ!」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/15(日) 23:58:45.26 ID:JBNaN6zd0
―
-学校、お昼-
あかり「え、えっとぉ…」
向日葵「はい、あーん」
櫻子「ひ、一人で食べれるって!」
あかり「櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、なんだか仲良しさんだねぇ…」
ちなつ「二人とも、何かあったの…?」
櫻子「いや、まったくわからん…」
向日葵「ふふっ♪」
終わり
53 : ◆Tina2b6i.2 2013/09/15(日) 23:59:27.02 ID:JBNaN6zd0
ありがとでした
最近さくひま分が足りないよ!
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 00:00:57.01 ID:5qflMu/T0
乙ひま!
アニメやればまた増えるさ
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/09/16(月) 00:04:15.86 ID:cZmk28NeO
乙乙
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