P「……伊織は、……伊織は、誰かに甘えたいのか?」
伊織「……」
P「アイドルじゃない、伊織は」
伊織「……うん」
P「それは、俺でもいいのか?」
伊織「……、……うん」
P「わかった……ほら、おいで」
伊織「……」
トサッ……
P「伊織は、ちっちゃいな」
伊織「そりゃ、美希なんかと比べたら……」
P「よく、頑張ったな」ギュッ…
伊織「……あんただって」キュッ
124:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 11:37:59.76 :
HRu0v1dw0
P「……伊織、最近ちゃんと食べてるか?」
伊織「気を付けては、いるわよ……」
P「そうか……なら、いいんだ」ギュウッ
伊織「んっ……」
P「嫌じゃ、ないか?」
伊織「……もっと」
P「ん」ギュウウウッ
伊織「っは、あ、ぁ……あぁ……」
P「伊織……」
伊織「んぅっ……甘え、られるのも……悪くないわね……」
P「伊織……伊織……っ」ギュウッ、ギュウゥッ、……
伊織「ふ、う、……ん、ぬいぐるみに、なったみたい、ぁ……」
P「ぬいぐるみは、こんなにあったかくないぞ……」ナデナデ
伊織「んくっ……ちょ、ちょっと、あんた、……そこは……」
128:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 11:50:02.09 :
PGtNNer80
P「……甘えるといったら……ここだし」スリスリ
伊織「んっ、く、んんーっ……! あ、ぁ……で、でも、私、そんなに……
ちいさぃ、し……楽しく、なっ」ビクッビクッ
P「伊織が嫌なら、辞めるけど……」
伊織「……うぅー……」フルフル
P「じゃあ……触るからな……」ゴソ…
伊織「……っ!!」ゾクゾクッ!
P「ブラ、外すぞ? ……よっ、と」スッ
伊織「……は……はぁ……」
P「……伊織、大丈夫か?」ボソッ
伊織「みっ、耳元で、ぇ、声出すなぁ……!」
P「……ごめんな」サワッ
伊織「ひっ……ぅ……っ……」
P「……やっぱり、思ってたより、ずっと柔らかいぞ」モミモミ
伊織「そ、んなっ……!」ビクッ
129:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 11:51:08.25 :DHkEncWH0
うおおおおおおおお
131:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 11:55:57.45 :
K04BHcmR0
P「先っぽも、……」クリッ
伊織「……っ……」ビクビク
P「……」モミモミッ
伊織「ぃ、た、……ぁううっ……」
P「あ、ご、ごめん、ちょっと力入れすぎたな」
伊織「……もう……」
P「す、すまない」
伊織「……やさしくしてよ、今ぐらい」
P「! ……あぁ、やさしく、な」モミモミ……
伊織「んっ、う、ふ……そ、れ、……」
P「伊織……」ギュウッ……
伊織「……く、ぅ……」キュウ
136:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 12:07:12.14 :
g4DJuRu00
伊織「……変態」
P「うっ」
伊織「ド変態」
P「ううっ」
伊織「変態大人」
P「うわああああ」
伊織「まさか雪歩にもこんな感じだったんじゃないでしょうね?」
P「……こんな、感じでした……」
伊織「呆れた……抱きしめるだけかと思ったら、話が違うじゃない……」
P「すまん……ほんとに……」
伊織「……そんなに、触りたかったの?」
P「え、あ、あぁ……正直、我慢できなかった……」
伊織「ふぅん……」ジーッ
P「あ、あの、伊織さん……?」
138:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 12:09:23.11 :
g4DJuRu00
伊織「……まぁ、揉むと大きくなるって言うしね……」ボソッ
P「え? なんだって?」
伊織「何でもないわよ、変態プロデューサー。
……雪歩が忙しいときは、私にも甘えなさいよね。
私も、甘えたいから」
その後、伊織は単独でとある牛乳のイメージキャラクターに起用され、
更に竜宮小町と765プロを勢い付ける起爆剤となるのだが、
牛乳を飲んだことによるサイズの変化は、プロデューサーその人のみぞ知るとか知らないとか……
おわり
144:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 12:19:21.38 :
D7+BGQw30
P「……事務所は危ないから、場所を今度から変えようという話をしたつもりが、
うっかり伊織のことまで雪歩に話してしまった……
ずいぶんショックを受けてたのもあるが、
なんかいつもよりたくさん揉まされたような……
ぼそっと『伊織ちゃんに抜かれちゃう』とかいってた気がするけど、なんの話なんだろうか?
……さて、仕事は終わったが、そろそろ車を回して迎えに行かないとな。
この時間からだと、直帰になるか?」
Pが今日迎えに行くアイドルとは……>>154
ちょっとラーメン食ってくる。
146:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 12:20:51.21 :6cKbSJn40
ラーメンは伏線
154:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 12:27:12.37 :D8OZaCjI0
しかし小鳥
169:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:06:53.86 :
PGtNNer80
P「しかし、この車で音無さん拾うってのも珍しいな。
本人はずいぶん遠慮してたみたいだけど、
遅い時間の営業なんだし、別に気にしないでいいのにな。
……しかし、音無さんの接待か……
なんか、うん。すごそう。
いや、別に、うん」
ブロロロ……
P「……しかし、今からでも音無さんアイドルいけるんじゃないかなぁ。
確か、最近すごい勢いで伸びてる新興事務所には、下は一桁から上は20後半まで、
一線級のアイドルがデビューしてるっていうし……
……まぁ、今の状態で事務員が居なくなったら、うちの事務所終わるけどな」
173:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:16:44.35 :
Sli0k0m60
小鳥「プロデューサーさん、わざわざありがとうございます」
P「いえいえ、音無さんこそお疲れさまでした。
でも、音無さんが営業なんて珍しいですね」
小鳥「プロデューサーさんがうちの事務所に来る前には割と多かったんですけどね。
今回は、そのプロデューサーさんが来る前に少しお付き合いのあった所の一つでしたから」
P「なるほど、そう言うわけですか……
ちなみに、感触はどうでしたか?」
小鳥「うぅーん……まぁ、そこそこって感じ、ですかね?」
P「ふぅん……?」
ブロロロ……
175:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:23:07.15 :
r8xNRWpf0
小鳥「最近、みんなどんどん活躍してきてて、プロデューサーさんも大変ですね」
P「嬉しい悲鳴ってやつですが……まぁ、それも音無さんのフォローあってのことですよ。
いつも、俺の取りこぼした仕事までやっていただいてありがとうございます」
小鳥「いえ、そんな!
プロデューサーさんも、アイドルのみんなも頑張ってるのを見たら、
自分も頑張らなきゃーって思って……それで、お付き合いさせてもらってるだけですよ!」
P「みんな、音無さんに感謝してますよ。
事務所に戻って誰かがいる、って言うのは、それだけでありがたいですからねー」
小鳥「まぁ、美希ちゃんなんかは『えー! ハニーは? 小鳥しかいないの?』って言いますけどねぇ」
P「あいつ……しばらくおにぎり禁止だな」
小鳥「あはは」
176:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:27:43.04 :
D7+BGQw30
P「俺も最近は結構遅くまで一人で仕事することが増えたんですけどね、
そこで音無さんのありがたさってのを再認識してるわけなんですよ」
小鳥「え? どういうことですか?」
P「いやー、ほら、……夜一人でいると、なんか寂しいじゃないですか」
小鳥「あ、あぁー……わかりますわかります、独り言とか増えますよね」
P「えぇえぇ、もうその通りです。
だから、どうせ残業するなら音無さんがいるときに、と思ってるんですけどね」
小鳥「あ、あはは、な、なんかくすぐったいですね……」
180:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:32:01.80 :
pcPunpzK0
P「で、音無さんはどこで降りるのが良いですか?
俺もこのまま帰るんで、自宅まででも全然構わないんですけど」
小鳥「……えと、じゃあ、家まで送ってもらっても、いいですか……?」
P「もちろんですよ」
小鳥「すみません、甘えてしまって……」
P「いや、いつもはこちらが助けてもらってますからね。
このくらいはお茶の子さいさいですよ」
小鳥「ぷっ、なんか古いですよそれ」
P「あれ、そうですか?」
184:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:37:28.29 :
M3eC6BXn0
小鳥「でも、ほんとに、プロデューサーさんが来てから、
事務所の様子ががらっと変わりましたよね」
P「ん? そうですか?」
小鳥「はい。単純にみんなお仕事が増えて忙しくなったっていうのもありますが、
何というか……前より、もっとみんな仲良くなった気がします」
P「はぁ……まぁ、俺は自分が入社してからのことしか知らないから、
何とも言えませんけど……」
小鳥「ふふ、前は私が一番事務所によくいる年長者でしたから、
結構みんなのお姉さん、って感じだったんですよ?
お仕事が無いときに、宿題を手伝ってあげたり、ゲームしたりして」
P「あぁ、なるほど、確かに音無さんはお姉さんっぽいですね」
188:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:43:48.50 :
j/eKE4OG0
小鳥「やよいちゃんと一緒に掃除したり、お腹だして寝てる美希ちゃんに毛布掛けたり、
迷ったあずささんを拾いに行ったり、春香ちゃんとお菓子作ったり……」
P「微笑ましいですねぇ」
小鳥「でも、最近はみんなちゃんとアイドルとしての自覚が出てきて、
前ほどお仕事以外で一緒に居ることは少なくなりました。
その分、事務所で会える少しの時間でも大切にするようになって、
それがかえってよかったんだと思います。
まぁ、私がお姉さんぶる機会もめっきり減っちゃったんですけどね。
……あ、別にその、変な意味じゃないですよ?
ただ、あの……なんて言うか、ちょっとだけ、その、ね」
P「寂しくなった、ですか?」
小鳥「……はい。ちょっと、だけ」
191:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:53:20.46 :
wzcrn3X00
P「……」
小鳥「いえ、わかってるんですよ?
私は裏方ですし、裏方には裏方の仕事があって、
それがあの子達の活動の助けになるなら、
それはもう、ずっとそばでお仕事を手伝ってるのと同じだと、私は思ってます。
こんなに嬉しいことはないって、ほんとにそう思ってます。
……ただ、どうしても、誰もいない事務所に一人で居て、
みんなの予定表を書いてると……なんか、ちょっと、
自分が場違いな存在なんじゃないかってですね、
あの、いや、違うなこれ、えーと、えーっと、……」
P「……ダッシュボードに、テッシュありますよ」
小鳥「す、すみません急に、なんか最近涙もろくなっちゃって、歳かな?なんて……」
P「音無さんは、場違いなんかじゃないですよ。
俺から見れば、音無さんだってアイドルの一人です」
小鳥「……ありがとう、ございます」
196:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 13:58:49.06 :
r8xNRWpf0
P「さて、この辺でしたっけ?」
小鳥「あ、はい、そこを右に曲がって……次の交差点の手前のマンションです」
P「了解です」
小鳥「……あ、あの、プロデューサーさん」
P「なんですか?」
小鳥「もしよかったら、あの……お茶ぐらい、飲んでいきませんか?
今日の、お礼と言うことで……その……」
P「え? えっと、俺は構いませんけど、いいんですか?」
小鳥「な、なんかみっともないところだけ見られて帰るのも、やじゃないですか!」
P「いやいや、みっともないなんて……音無さんは優しい人だと思っただけですよ」
小鳥「う、うぅ……と、とにかく!
ちょっと寄っていってくださいよ!」
P「は、はい」
201:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:07:31.38 :
KGtl1Qh60
小鳥「あー、掃除しておいてよかった……」
P「良い部屋ですね。
散らかりっぱなしのうちとはえらい違いだ」
小鳥「普段はもっとだらしないんですけど、こないだ両親が来まして……」
P「あぁ、なるほど、それで掃除したと」
小鳥「と言うか、ほとんど母が……」
P「あはは、何歳になっても親子は親子ですからね」
小鳥「ほんとに……それで、勝手に掃除して男の人と写ってる写真の一つもないって、
勝手にがっかりしていかれたんですよ」
P「あれ、音無さん、今誰かとお付き合いされてないんですか?」
小鳥「なななななななに言ってるんですか!
そんなことあるわけ……い、いや、無い方がおかしいですよね……」ズーン
P「いや、違う意味でびっくりしてますよ。
毎日綺麗にして出て来られてますし、てっきり誰か男性の方がいるのかと」
小鳥「……モテないんですよ、私」
P「えぇー、そんなバカな……」
小鳥「うぅ……だ、だって……」
206:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:13:48.26 :
bA2ncRai0
P「わざわざコーヒー淹れていただいて、ありがとうございます。
音無さんは……今飲んだら、寝付きが悪くなっちゃいますね」
小鳥「あ、あの、実は空けかけのワインがあって、……」
P「あぁ、どうぞどうぞ、お構いなく。
飲んじゃってください」
小鳥「なんかすみません、私だけ」
P「いえいえ、今度また居酒屋でも行きましょうよ」
小鳥「はい、是非……お願いします」
キュポンッ、
トクトクトクトク……
210:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:21:18.84 :
KGtl1Qh60
P「美味しいですね、このコーヒー」ズズッ
小鳥「あ、一応、豆から挽いてるやつなので……お口に合ったならよかったです」
P「カップもおしゃれだし、やっぱり音無さんは女子力高いなぁ」
小鳥「もう、女子なんて言う歳じゃないですよ……
親も、見合い見合いって言うようになってきましたし」
P「お見合い、ですか」
小鳥「このままじゃダメだって言うのは、わかってるんですけどね……」ゴクゴク
P「でも、いま音無さんにいなくなられたら、
765プロは間違いなく機能停止ですからね……
個人的には、そりゃ良い人が居るなら応援したいところですけど」
小鳥「……」
P「……音無さん?」
小鳥「……ちょっとだけ、愚痴を聞いてもらってもいいですか?」ゴク……
P「あ、あぁ、俺に聞けることなら、遠慮なくどうぞ」
214:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:33:59.16 :
9L/IL1PX0
小鳥「今日の営業先なんですけどね……担当の方が、急に来られなくなって、
先方の代理の方が来られたんですよ……初めてお会いする方でした」
P「ほうほう」
小鳥「ただ、代理と言っても、担当の方の上司の上司に当たる方で……
つまり、事実上の企画の決定権を持っている立場の方なんですね」
P「えっ、じゃあ、ほとんど向こうの社長さんと話したようなもんじゃないですか」
小鳥「はい……それで、すっかり緊張してしまって……
まぁ、そんなこんなで、営業自体はスムーズにまとまったんですが、
その方が、こう言うんですよ、『君が、彼の言っていた噂の事務員さんか』って」
P「彼、と言うと、元々の担当の?」
小鳥「はい、多分。
それで、噂、って言うのは……なんだか、恥ずかしいんですけど、
その……ちょっと美人だ、とかなんとか……」
P「あぁー、なるほど、それでわざわざ上の方が来た、と。
さすが音無さんですね」
219:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:43:52.92 :
qwC/P6aC0
小鳥「それが、その……普段の担当の方は、とても良い方なんですけど、……
……こう、どうも、変な勘違いをされたというか、何というか……」
P「ん? どういうことですか?」
小鳥「あの……そのですね、えと……わ、私がですね、その、
担当の方と、個人的に……と言うか、接待というか……」
P「……あ、……あぁー……なるほど……」
小鳥「そ、そんなこと、絶対ないですよ!?」ガタッ
P「わ、わかってますよ!」
小鳥「あ……ごめんなさい……」
P「い、いえ、……そ、それで?」
小鳥「ただ、その……そう言うことは、前の営業の時にも、他の会社でも、
その……無かったことではないので、やんわりお断りしたんですが……」
P「……」
小鳥「帰り際に、……ちょっと、髪の毛と、お、お尻を……触られ、て……」
226:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 14:52:22.38 :
5xjB0u570
ポタッ……ポタタッ……
小鳥「そ、それが、すご、すごく、ショックで、……
……い、いままで、そんなの、だ、誰にもされたこと無かったのに……
あぁ、こんな風に、あの、されちゃうんだ、って、
自分、今までな、何やってたんだろって、なんか、バカみたいになっちゃっ、て」
P「……音無さん、無理に話さなくても……」
小鳥「す、すみません、なんか泣いてばっかりで……め、めんどくさいですよね、ごめんなさい、私……」グスッ
P「いえ、そんなことは無いです。
音無さんは、そんなことがあっても、絶対普段だったら見せないじゃないですか。
それって、すごいことだと思うし、尊敬しますよ。
俺なんて……やっぱり、どこかで甘えが出たり、それを仕事に持ち込んでしまったりも、しますし」
小鳥「い、いえ……プロデューサーさんは、立派な方です、
アイドルのみんなに信頼されて、みんなプロデューサーさんのことは大好きで……、
でも、私、やっぱり、ほら、こんなこともあって、
アイドルのみ、みんなとは、違うんだって……」
233:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:02:00.69 :
Sli0k0m60
P「音無さんは、確かに……表舞台に立つアイドルでは無いです。
けど、俺や社長の代わりに事務所で応接したり、
みんなの事務所を守ったり、やっぱり、裏方のアイドルですよ。
俺は……すみません、こんなことを言ったら、余計に傷つけてしまうのかもしれませんが、
音無さんはかっこいいし、立派な、事務所の一員で、裏方のアイドルだと思ってます」
小鳥「ぷ、……プロデューサー、さん……あり、ありがとう、ござ、います、
わ、私、…嬉しいです、なんか、認めてもらえたみたいで……」
P「みんな音無さんのことを、仲間だと思ってますよ。
……それに、たまには、こうやって愚痴をこぼすのも、良いじゃないですか。
俺でよかったら喜んで付き合いますよ」
小鳥「……っ!」プイッ
P「……あ、あれ、なんでそっぽ向かれたんだろ……
す、すみません、やっぱり気に障りましたか?」
小鳥「ちがっ……だから、……なれてないんです!
そんなこと、いわれるの……」
237:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:07:35.34 :
24spNCyo0
P「そんなこと、って」
小鳥「だから、その……よ、よろこんで、つ、付き合うとか……
プロデューサーさんは、平気で言いますけど……」モジモジ
P「えっ、あっ、ええっ!
そ、そこですか?」
小鳥「ど、どうせ私は万年干物女ですよ!
モテない女、略して喪女ですよ!」
P「い、いや……」
小鳥「なんですか! なんなんですか!
酔っ払いめんどくさくてすみませんね!」
P「じゃなくて……か、可愛いなぁと」
小鳥「……」
P「……」
小鳥「……」
P「……」
241:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:12:54.48 :
pcPunpzK0
小鳥「はぁ……プロデューサーさん、そんなこと、
アイドルの子達にしか言っちゃいけないんですよ?
今をときめく安眠系アイドル萩原雪歩、成長系アイドル水瀬伊織、
そのほか金銀宝石がきらきら光るうちのアイドルを差し置いて、
私が、わ、わたしなんかが、か、かかっ、かわい、かわいいだなんて、
あの子達にしちゅ、失礼ですよ!」
P「……」
小鳥「……」
P「……」
小鳥「……ええ、噛みましたよ! 認めますよ!
素直に認めますよ、はい噛みました!」
P「可愛い」
小鳥「なっ」
P「……」
小鳥「……なんなんですかぁ……もう……」プイッ
245:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:19:42.00 :
kvxjcWoB0
P「何なんですかも何も、だって、
俺普段から音無さんもアイドルやればいいって思ってるぐらいですし……」
小鳥「な、なっ、何言ってるんですか!
無理ですよそんなの!」
P「って言ってた雪歩だって、今やあの安眠系アイドルですよ?」
小鳥「で、でもっ、わ、わたしは、そんな……」
P「それに俺が来るまで、雪歩がアイドルを諦めなかったのも音無さんのお陰でしょう?
まぁ、もちろん急にアイドルをやれなんて言えませんが……」
小鳥「……わっ、わたし、水くんできますっ」フラッ
P「あ、酔ってるのにそんな急に立ったら!」
ドンガラガッシャーン
252:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:27:19.72 :
gPKhWFaU0
P「いつつ……大丈夫ですか、音無さん」
小鳥「ぅう……す、すみま、せ……」
ギュッ
P「……」
小鳥「……あ、あの、プロデューサーさん……」
P「はい」
小鳥「な、なんか、あの、こ、後頭部に、鼻息が……」
P「……良い香りがします」
小鳥「ーーーーっ!?」ジタバタ
P「ん」ギュウッ
小鳥「うあっ!……ぷ、ぷ、プロデューサー、さん、あの、はな、離して……」
P「もうちょっと、このままで……ダメですか?」
254:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:32:30.92 :
4FIt2DSH0
小鳥「……ダメ、ですよ」
P「どうして?」
小鳥「か……勘違い、しちゃうじゃ、ないですか……」
P「勘違いって?」
小鳥「こんな、こんなことされたら……わけわかんないですよぉ……」
P「……可愛い」ボソッ
小鳥「うひゃあっ! も、もうっ、からかってるでしょ!」
P「……」ギュゥゥゥ
小鳥「はうっ……は、あの、あの、プロデューサーさん、ほんとに、その……」
P「……ダメ、ですか?」
小鳥「……」
P「……」
小鳥「ダメじゃ……ない、です……」
P「よかった」ギュウッ…
小鳥「し、知りませんから、私、知りませんからね、もう……」キュ…
260:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:42:01.17 :
X27kNaWr0
P「音無さん、柔らかい……」サワサワ
小鳥「なっ、ど、どこさわってるんですか!」
P「どこって……すでに色々、当たってますし」ムニムニ
小鳥「……っ」カァッ
P「やっぱり、音無さんがモテないはず無いですよ、こんなに綺麗で可愛いのに」
小鳥「も、モテないものはモテないんですよ!」
P「おかしいなぁ……まぁ、この際、それはどうでも良いですけど」サワサワ
小鳥「ぃ、う、あ、はんっ……ちょ、ちょ、ちょっと、プロデューサー、さん……」
P「なんですか?」ゴソゴソ
小鳥「……あ、あの、ぅ、うぅ、そ、そのですね、せ、せめて、ベットで……」
P「……もうちょっとしてからで」モミモミ
小鳥「きゃ、ぁうっ、あ、あぁ、は、え、ええっ?」
P「……でかい」
小鳥「も、もうっ、おこりますよ!」
262:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 15:46:03.12 :NUhjvU+e0
ゴクリ
263:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 15:49:28.31 :
Sli0k0m60
P「だって、ほら、手のひらに収まりきりませんよ」モミモミ
小鳥「や、やはぁっ……プロデューサー、さん、手付きが、やらし……」
P「すみません、つい」モミモミ
小鳥「はぁん! や、やぁっ! つ、ついってなんですかぁ!」
P「これは触らずにはいられないですよ」クリッ
小鳥「あ……っ……!」ビクビクッ
P「……痛かったら、ごめんなさい」グワシ
小鳥「え……?」
P「……」モミモミモミモミ
小鳥「あっ、や、やぁ、あんっ、あぅ、はう、は、や、やぁっ!」
P「音無さん……あったかいですよ……」モミモミクリクリ
小鳥「も、だ、ダメ、だめですってばぁ……!」ビクッビクッ
270:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 16:07:17.56 :
KGtl1Qh60
トサッ
ギシッ…
P「音無さん……初めて、なんですよね?」
小鳥「ぁ……あの……はぃ……」
P「……いいですか?」
小鳥「……えと、……その……」
P「俺もそんなに慣れてるわけじゃないですが……精一杯、優しくしますから……」ギュッ
小鳥「あ、ぁう、あの、プロデューサーさ、ん……私、……ダメ、です……」
P「……」
小鳥「ご、ごめ、んなさい、プロデューサーさん、
ダメなんです、……ほんとに……」
272:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 16:10:30.29 :
KGtl1Qh60
P「まさか、ここまで来てお預けくらうとは……」
小鳥「す、すみません、昨日始まっちゃって……」
P「……まぁ、それなら今日のところは、上の方を堪能させてもらいますよ」
小鳥「え、ええっ?」
P「こんなの目の前で揺らされて、我慢できるわけ無いでしょうが」モミッ
小鳥「はうっ」ピクッ
P「……ほんとに可愛いな、しかし」ツンツン
小鳥「も、もう! やっぱりからかってるでしょ!」
その後に企画・撮影された765プロ密着ドキュメンタリーで、
事務所の撮影カメラに写り込むのを頑なに拒んでいた小鳥だったが、
うっかり給湯室で見切れてしまったが最後、
『765プロの新人アイドル』として実況板を始めネット各所で騒ぎになることを、
このとき二人はまだ知らない。
おわり
273:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 16:11:46.53 :
KGtl1Qh60あ、小鳥さんはPにはコーヒーを出して、ワインは自分だけで飲んでたんだよ。
Pが車だから気を遣ったんだよ。
出来る女だからね。
278:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 16:17:31.62 :9JXST5b/0
乙
282:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 16:22:25.40 :
/UcU6PDh0自分の中でも小鳥さんが出たらラストのつもりで書いてたから、
ほんとはやよいとか響とかやよいとか響とか書きたかったけど、ここで終わりにする。
主人公にしたことがなかった三人が見事に安価取ってて楽しかったよ。
285:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 16:23:44.27 :s42BdpF80
いったん小鳥編はなかったことにして次行こう
304:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 16:55:11.00 :
gPKhWFaU0
やよい「あれ? 響さん、こんにちわですー!」ガルーン
響「おお、やよい!
こんなところで会うなんて、奇遇だな」
やよい「そうですねー! 響さんはお買い物ですか?」
響「いや、買い物はもう終わって、今は散歩してるところだぞ。
やよいはどうしたんだ?」
やよい「私は、長介のお弁当袋が古くなって来たから、
新しいのを買おうと思って探してたところですよー」
響「へぇー、何か良いのは見つかったか?」
やよい「それが……最近、長介もおっきくなってきたから、
あんまりどう言うのが良いのかわからなくて……」
響「あぁ、そっか、難しいもんなー。
……よーし、じゃあ私も一緒に探すの手伝うぞ! 二人なら何か良いのが買えるかもだし!」
やよい「ほんとですかっ? ありがとうございますー!」
306:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 16:56:04.80 :t37Ly8xZP
ガタッ
307:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 16:58:15.89 :AJyIsmx3i
ガタタッ
308:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 16:59:50.24 :z5fn/Ixe0
ドンガラガッシャーン
311:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:00:36.23 :
gPKhWFaU0
カァ、カァカァ……
響「結局、良いのが決まらなかったぞー……」
やよい「うぅ……せっかく着いてきて貰ったのに、ごめんなさい、響さん……」
響「えっ、いや、やよいが謝ること無いぞ!
自分のセンスが……その、無いだけで……」ズーン
やよい「ああっ、ちっ、違います!
私が自分の家族のことなのに、よくわかってないから……」ズーン
響「……」
やよい「……」
響「……他の誰かに、聞いてみるか?」
やよい「そ、そうですね!」
313:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:06:57.00 :
gPKhWFaU0
響「うーん、誰が良いかな?」
やよい「あっ、真さんだったらかっこいいの選べそうかなーって!」
響「真……真かぁ」
\キャピピーン/
響「……いや、真に聞くのはやめとこう、うん」
やよい「? そうですか?」
響「うーん、こう言うのは、結局プロデューサーに聞くのが一番良いんじゃないか? 男だし」
やよい「あっ、そうですねー!
プロデューサー、うちでも弟たちから好かれてるし、
きっと良いのが選べると思います!」
響「そうと決まれば、早速電話だぞ!」
prrrr...prrrr...
317:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:18:20.06 :
bld0AOUa0
P「はぁ……半日とは言え、久しぶりの休日だったな、今日は。
でも、朝も事務所に来てたのは音無さんだけだったし、
みんなが事務所に来る前に上がったから、
アイドルと一人も会わなかったことになるのか……なんか変な感じだな。
いつもいつも、あんな賑やかなもんだから、急に休みってなるとな……
……いかん。いかんぞ。
最近、色々あってなんか感覚が緩んできてるが、
すぐ雪歩や伊織に甘えるのは、やっぱり良くない。
ただでさえ、自分が出したぼろなのに、これ以上状況が悪化しないか気が気でないのに……
たまたま伊織だったからよかったものの、万一、他のアイドルにも知れたら、
事務所クビだって充分ありうるし……
……でも、やよいは甘やかすの上手そうだし、響は柔らかそうだし……いや、しかし……」
prrrr...prrrr...
321:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:29:25.28 :
YO2Q7yl30
響「プロデューサー、今から来てくれるんだってさ」
やよい「えーっ! ほんとですか?」
響「なんかよくわかんないけど、謝られたぞ。
あと、やよいにも謝っといてくれって?」
やよい「?? どうしてですか?」
響「さぁ。自分にはなんのことだかわかんなかったぞ」
やよい「なんなんだろ……プロデューサーが私たちに謝ることなんて、
ぱっと思い付かないですけどねー」
響「まぁな。自分はよくからかわれるけど、そんな、嫌なわけじゃないし」
やよい「……響さんって、プロデューサーに似てるお兄さんがいるんですよね?」
響「ん? あぁ、そうだぞ。
かなり似てて、自分もびっくりしたさー」
やよい「お兄さん、って、どんな感じですか?
私、弟と妹しか居ないから……」
323:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:32:35.41 :
X27kNaWr0
響「うーん、どんな感じ、って言われてもなぁ。
基本的には、会ったらからかってくるし、
こっちが本気で怒ってもはいはいって流されるし、
やたら頭なでてくるし……まぁ、プロデューサーとそんなに変わらないな」
やよい「そうなんですか?」
響「考えれば考えるほど、似てる気がしてきたぞ」
やよい「じゃあ、お兄さんは、頼りになります?」
響「そりゃー、やっぱり年上だし、力持ちだし、いざってときは頼りになるぞ!」
やよい「……プロデューサーも、頼りになりますもんねー」ニコッ
響「うがっ……ま、まぁ、プロデューサーも、そこそこ、やるんじゃないか? 知らないけど」プイッ
325:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:41:03.66 :
kvxjcWoB0
P「おー、遅くなってすまんな」
やよい「うっうー! プロデューサー、こんばんわです!」
響「呼び出しといて言うのもだけど、せっかく休みだったのに、来てよかったの?」
P「ん? そんなこと気にするなよ。
どうせ家に一人でいたって、飯食って寝るしかやることないんだ。
響もやよいも、家族がたくさん居るからそんなことは無いだろうけどな」
響「ふーん、そうなのか?」
やよい「プロデューサー、なんか可哀想です……」
P「ま、だから俺にとっては事務所が家でアイドルが家族みたいなもんだ。
やよいは……娘か、妹かな?」
やよい「! それなら、妹がいいですーっ!」
P「そうかそうか、じゃあ響はペットだな」
響「うがーっ! なんでそうなるんだー!」
P「よしよしどうどう」ナデナデ
響「ううー……!」
やよい「えへへ」
328:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:47:53.06 :
zq7onu1Y0
P「それで、なんだったか、弁当袋だっけ?」
やよい「はい、そうなんですー」
響「二人で色々探したんだけど、良いのが見つからなくて……」
P「ふむ。ちょっと、その店を教えてくれないか?」
やよい「あ、すぐそこのお店ですよ」
響「もう一回、行ってみるかー」
ガヤガヤ、ガヤガヤ……
P「あー、なるほどな。この中から選ぼうとしたわけだ」
やよい「でも、長介だったらどれが良いのかわからなくて……」
響「いくら男の子向けでも、さすがに乗り物柄は嫌だろうしなー」
P「だな、ちょっと子供っぽすぎる。
買うなら……あっちの方がいいな」
やよい・響「?」
333:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 17:57:37.25 :
zq7onu1Y0
P「これなんか、かっこいいだろ。
別に、袋じゃなくても良いんだろう?」
響「渋いけど、かっこいいぞー!」
やよい「ランチクロス、ですか?」
P「ああ。これなら、中学生になっても使えるしな。
青とか緑の、暗い色のチェック柄なら外れはないだろう」
やよい「でもでも、なんだか、ちょっと長介にはまだ早いかなーって……」
P「あはは、まぁそう思うのもわかるけどな。
やよい、長介君ぐらいの年の男の子は、みんな早く大人になりたいんだよ。
だから、やよいがこれをプレゼントしたら、
長介君はちょっと大人になれた気分になる。
そしたら、家の中でも、ちょっと大人としてものを考えられるようになるかもしれない。
これは、やよいから長介君へ、頼りにしてる、ってメッセージになるんだよ」
響「おお! なるほどだぞ!」
やよい「……私、これにします!」
P「よしきた、じゃあレジで包んで貰ってこようか」
やよい「はいっ!」
336:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:06:34.12 :
pup0eXUt0
やよい「あの、プロデューサー、お金を……」
P「良いって良いって。そのくらいは出させてくれよ。
何もない休みに、せっかく誘って貰ったお礼だよ」
やよい「で、でも……」
響「……あ、そうだ」
P「ん? どうした、響」
響「やよいは、にぃに……兄ちゃんが欲しいんだよな?」
やよい「え? えっと……いたら、どんな感じなのかなーって」
響「じゃあ、プロデューサーになってもらえば良いんじゃないか?」
P「な、なんな話だ?」
響「良いから良いから、せっかくだし、今日はプロデューサーににぃにになってもらおう!」
やよい「……じゃ、じゃあ、お願いしても、いいですか?」
P「なぁ、話が見えないんだけど」
338:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:11:32.14 :
Lj5kjODG0
アリガトウゴザイマシター
P「まぁ、言ってることはわかったが……それで、なんで俺んちで飯を食うってことになるんだ?
しかも、やよいが作るとかなんとか。」
響「家族は一緒にご飯食べるもんだろ!」
P「そりゃまぁ、そうだが……やよい、家の方は大丈夫なのか?」
やよい「あ、はい、今日はお母さんがいるので……
長介のランチクロスのこと言ったら、ちゃんとお礼してきなさい、って」
P「それならまぁ、俺は構わないが……散らかってるぞ?」
響「へ、変な本とか無いだろうなー?」
やよい「う? へんなほん?」
P「おいやめろバカ」
353:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:44:42.74 :
BwT9rICC0
P「ふぅ、食った食った」
響「御馳走様だぞ、やよい!」
やよい「おそまつさまですー」
P「いや、やよいはともかく、何でナチュラルに響までいるんだよ」
響「なんだー? 自分だけ仲間外れか?」
やよい「仲間外れはダメですよ、プロデューサー! めっ!」
P「めっ、て言われてもな……まぁ良いけど」
響「それにしても、やっと涼しくなったと思ったら、今日はまた暑かったなー。
結構汗かいちゃったぞ」
やよい「う、私もです……」
P「……わかったよ、着替えはないけど、シャワーぐらい使って行け」
354:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:46:22.35 :
BwT9rICC0
響「やよい、見て見て、この洗濯機」
やよい「はわ! これって洗濯機なんですか?」
響「ドラム式ってやつだぞ。すっごいしっかり洗えて、すっごい乾くの早いやつだ」
やよい「えー、うちにあったら便利かも……」
P「わかったわかった、わかったよ、もう。
ジャージ出してやるから、脱衣場のカゴにまとめて服入れとけ、まったく」
響「うししー」ハイタッチ
やよい「えへへー」ハイターッチ
P「やれやれ、今日だけだからな」
358:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:52:59.12 :
uTt01VxM0
「やよい、洗いっこするぞー!」
「きゃあっ、く、くすぐったいですよ響さん!」
P「無心無心、心頭滅却……げ、あいつら下着までカゴにいれてたのかよ。
着替え無いって言ってるのに、もう洗濯始めちまったぞ……
乾燥で傷まなきゃいいんだが……って、違う違う。
あいつら……下着無しで待つ気なのか……?」
「あれ? やよい、ひょっとして、千早よりも……」
「ふぇ? なんですか?」
「いや、うーむ……千早、哀れだぞ」
P「全くだ。無心無心」
361:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 18:57:19.05 :
Sli0k0m60
チャプン……
やよい「気持ちいいですねー」
響「プロデューサー、結構良いとこに住んでるんだなぁ……」
やよい「……」
響「? やよい、どうしたんだ? のぼせたのか?」
やよい「ひょっとして、響さんは、プロデューサーのこと好きなのかなーって……」
バッシャーン!!
P「おーい、あんまり暴れるなよー」
362:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:01:24.31 :
Sli0k0m60
やよい「だって、結構強引にプロデューサー呼び出して、家まで来ちゃってましたし」
響「ううううぅ……まさか、やよいにバレてるなんて……」ブクブクブク
やよい「プロデューサーのこと、にぃに、って呼びたいんですか?」
響「やっ、……やよいが、やよいが貴音みたいにエスパーになっちゃったぞ……!」
やよい「……私も、プロデューサーのこと、お兄ちゃんって呼んでみたいなー」
365:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:07:17.52 :
2Hc/8gS10
響「……やよいも、プロデューサーのこと、好きなのか?」
やよい「まだ、よく、わからないです。
でも、もしプロデューサーと家族だったら、って思うと、
身体がポカポカしてきて、胸がきゅーってなります」
響「……自分も、そんな感じだぞ。
からかわれるのも、頭なでられるのも……もっとしてほしいなって、思うんだ」
やよい「……私たちも、なんだか姉妹みたいですねー」
響「あ、それ自分も思ってたぞ」
やよい「響お姉ちゃん……響……響かな?」
響「あれっ。自分、妹なのか?!」
やよい「だって、響さん、私より甘えたさんですし」
響「ううっ……や、やよいねぇね……」ブクブク…
369:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:13:48.63 :
o8D8ZnEx0
P「お、やっと上がったか。
ちゃんと髪乾かせよー、ドライヤーそこにあるから」
響「はーい」
やよい「お風呂、ありがとうございました、プロデューサー」
P「ん」
P(湯上がり響に、湯上がりやよい……朱の差した頬に、濡れて下ろした髪……
二人とも、俺のスウェットを着てて、袖が余ってるし、腰回りもぶかぶかだ。
……その下は……い、いかん。いかんぞ。
これはけしからん、いかん。なんてことだ。
早く服を着せて帰らせねば……)
373:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:18:42.51 :
pcPunpzK0
響「プロデューサー、扇風機使って良いか?」
P「あ、あぁ、いいぞ」
やよい「あっ、テレビに伊織ちゃんが映ってますー!」
P「ちゃんと髪乾かしてから見ろよ」
響「あれ? コンセント抜けてるぞ。これかな?」
P「おい、それは湯沸かし器のコンセントで……」
バチンッ!
ヒューゥゥン……
響「うわっ、ななっ、なんだ? 真っ暗になったぞ!」
やよい「こ、こわいです……」
P「マジかよ……ブレイカーってどこにあったっけ……」
377:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:27:05.00 :
4FIt2DSH0
P「管理人さんに電話繋がらないな……外出中か?」
響「ご、ごめんなさい、自分が変なことしちゃったから……」シュン
やよい「私がドライヤー使いすぎたから……」シュン
P「あー、いや、俺がちゃんと把握してなかったのが悪い。
洗濯機のことをすっかり忘れてたからな」
響「……」ズーン
やよい「……」シューン
P「だ、だから、二人が悪いってわけじゃなくて……あー、もう……」
グイッ
響「わっ」
やよい「ふあっ」
P「ほら、二人ともこっちこい、兄ちゃんはそんなことで一々怒らないぞ」
響「……にぃに……」
やよい「おにい、ちゃん……」
380:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:34:58.23 :
w4osvJi00
P(……しまった、あまりに二人がしょげてたから、つい勢いでやってしまった。
なんか暗くて、どういう状況なのかがいまいちわからないが……
これ、右が響で左がやよいだよな?
ソファから落ちないようにしないと……って、なんか、え?
これ、俺の腕、これ、どっちのどこに当たってるんだこれ)
やよい「……おにいちゃん」ギュッ…
響「にぃに……」ギュウッ…
P(おおおおおちつけ落ち着け、まずは状況確認だ……
これは……俺がソファの中央に深く座ってて、
そこに、右から響が寄りかかってて、左からやよいがもたれかかってて、
二人とも背中を俺に預けて、俺が肩から回した腕を、前で抱きしめてる、と)
……ムニ
P(落ち着いてられるかっ!!)
384:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:42:47.70 :
dmDE55zj0
響「にぃに、……にぃにの腕、あったかいな」
やよい「すごく、安心します……おにいちゃん……」
P(は、……鼻血でてないな? たぶん……)
響「……にぃに、甘えてもいい? いまだけでいいから……」ギュッ
やよい「私も……いまだけ、お姉ちゃんじゃなくなっても、いいですか……?」キュウッ…
P「……あぁ、いいぞ。
今は、好きなだけ甘えたらいい」
響「にぃに、にぃに……」スリスリ
やよい「おにいちゃん……」サワサワ
P(妹に邪な気持ちは抱かない妹に邪な気持ちは抱かない妹に邪な)
388:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:51:52.86 :
cU1oolqp0
P(しかし、……この二人は、特にずっと頑張ってきたんだよな。
響は遠い所からたった一人で、やよいは家族を支えるために。
……普通だったら、自分が誰かに甘えたいこともあるだろうに、
特に二人ともそれがしにくい環境だ。
せめて、二人のすぐ近くに、年上の兄弟でもいればよかったんだが……
……そんな、無い物ねだりもせずに、我慢してたんだな、きっと)
ギュッ
響「あぅ……」
やよい「んっ……」
P「……二人とも、よく頑張ったな」
響「にぃに……ぎゅってして……」
やよい「私も……」
392:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 19:56:17.00 :
2Hc/8gS10
ギュウッ…
響「ぅあ、に、にぃに……にぃにぃ……」ムニムニッ
やよい「ん、はふ、おに、ちゃ……」ムニニ
P(……さっきから、やわらいやらなんやらが、腕に当たってるんだが)
響「……ん、あ、ぅ……」スリスリ
やよい「ぁ、ふ、あ、うぅ……」モゾモゾ
P(……)
モミッ
響「ぁあっ!」ビクッ
やよい「ふゃんっ!」ビクンッ
394:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 19:59:49.99 :s42BdpF80
揉むなwww
395:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:02:53.42 :
TDulcoB50
響「に、ぃに……?」
やよい「おにいちゃん……」
P「……」
モミモミ
響「やっ、あ、あう、あんっ、は、ぁや……」ビクビクッ
やよい「んっ、んぅ、ふ、くぅ、……あっ……」ビクンビクン
P「……嫌だったら、そう言ってくれ」
響「……」フルフル
やよい「……」フルフル
P「そうか……」モゾモゾ
ピトッ…
響「あ、ったかい……ぞ」ピクッ
やよい「どきどき、します……」ピクン
398:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:10:21.68 :
qJ/wlMs20
P(……いやいやいや、ダメだろこれ完全にダメなやつだ。
雪歩や伊織でもダメだったけど、これはなんかもっと根本的にダメなやつだ。
でも、このスウェット一枚下に、響の柔らかさや、やよいのあたたかさがあって、
それや触らずにスルーすることができるか?
それを出来なきゃ、兄貴には、家族にはなれないのか?)
響「にぃに、……もっと……おねがい……」モジモジ
やよい「おにいちゃん……はやく……」モゾモゾ
P(俺は悪くない。うん。
俺が悪いけど、俺は悪くない)モミモミ
響「きゃ、きゃぅ!」
やよい「あぅ、く、ぅう……っ」
402:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:16:23.05 :
9L/IL1PX0
バサッ
やよい「……結局、泊まることになっちゃいましたね」
響「洗濯、やり直しだったしな」
P「と言うか、三人だと狭いだろ、さすがに」
やよい「それがいいんですよ」
響「あったかいしな」
P「暑くなったら、あっちの布団に移れよ」
やよい「やです」
響「やだぞ」
P「……あぁもう、わかったよ」ギュウッ
やよい「えへへ」
響「うしし」
P「えらい妹が出来てしまった……」
409:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:28:57.02 :
uTt01VxM0
やよい「ねぇ、おにいちゃん」
P「ん?」
やよい「おにいちゃんも、私達に甘えて、いいんですよ?」
響「そうだぞ。
いっつも、にぃにばっかり大変なことやって、結局休まないんだから」
P「……今日とかな」
やよい「……私達、いない方がいいですか?」
響「めいわく、だった?」
P「ごめん。
ほんとは休みなのに、お前たちと会えなくてすごい寂しかった。
二人が来てくれてよかったよ。すごく、その、安心した」
410:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:30:24.61 :
uTt01VxM0
やよい「……おにいちゃんの役に立てたなら、、よかったです」
響「にぃにが寂しかったら、自分もさみしいぞ」
P「……ほんとに、ありがとうな。
また、三人でご飯食べような」
やよい「はい!」
響「うん!」
その後、生すかの新コーナーとして企画された『体験!妹がアイドル』は、
響・やよいタッグの回において、瞬間最大視聴率の年間一位を獲得したが、
その演出、脚本をすべて手がけていたのが他ならぬPであることを、
その二人以外は知る由もなかったのだった。
おわり
416:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:39:16.15 :
Sli0k0m60テイストを変えたが、蛇足だったかな。
後はデレ伊織に嫉妬する美希とか、響を取られて淋しそうな貴音とか、
女の子らしい雪歩にコンプレックス感じる真とか、
思い付きはするけど文章にする気力がないのでお開きで。
また機会があったら乗っ取りでもする。
保守支援感謝。
417:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 20:41:59.42 :loIQpioFO
乙ですぅ
418:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 20:42:28.02 :htrEoF940
すごくよかった
乙です
419:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 20:43:21.14 :kC8+Xtgr0
おつ!
素晴らしかった
428:
◆3GeKd17wBo :2013/09/21(土) 20:50:45.35 :
Sli0k0m60あ、そうそう、お礼言うの忘れてた。
絵を描いてくれた人ありがとう。
SSに絵がつくなんて何年ぶりかのことだわ。
429:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/09/21(土) 20:50:47.33 :RTsvJv2Ti
おつ