1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:17:27.24 :XCHjIWFyo
―――事務所
P「…………」カタカタ…
李衣菜「…………」ヒョコッ
P「うーん……。ここは……」カタカタ
李衣菜「Pさん、Pさんっ」
P「んー? なんだ李衣菜か。どうした?」
李衣菜「お願いがあるんですけど……ちょっとこっち向いてくれます?」
P「あぁ、こうか?」ギシッ
李衣菜「はい、そのままで」トコトコ
P「なんだなんだ」
李衣菜「よいしょ」チョコン
P「え」
李衣菜「えっと……」ゴソゴソ スチャ
李衣菜「えへへっ」
P「」
P(……李衣菜が突然膝の上に座ってきて音楽聴き始めた)
2:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:31:07.55 :
XCHjIWFyo
P「えーっと……」
李衣菜「~♪」
P「……あの、李衣菜?」
李衣菜「ふんふんふ~ん♪」シャカシャカ
P「聞こえちゃいない……李衣菜っ」ヒョイッ
李衣菜「わ! あれ、あっ、返してくださいよヘッドホン~!」
P「返してくださいよ、じゃないだろ……なんなんだいきなり」
4:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:34:28.69 :
XCHjIWFyo
李衣菜「なんなんだって……うーん」
李衣菜「なんとなく?」
P「おいこら」
李衣菜「まぁ減るもんじゃないですしいいじゃないですか。ね?」
P「俺、仕事中なんだけどな……」
李衣菜「じゃあ休憩にしましょう! 朝からずっとデスクに向かってるじゃないですか」
5:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:37:09.21 :
XCHjIWFyo
P「……見てたのか」
李衣菜「私が朝スタジオ行く前も、帰ってきた後も。ずーっとおんなじ姿勢でしたし」
李衣菜「たぶん休憩も取ってないんじゃないかなーって思っただけです。当たってます?」
P「う……悪い。当たりだ」
李衣菜「やっぱり。散々私たちには自己管理しっかりしろって言うくせに……」
李衣菜「本人が守れないんじゃ、全然ダメじゃないですか」
P「返す言葉もございません……」
6:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:40:36.71 :
XCHjIWFyo
李衣菜「ま、そんなわけで、お仕事は中断! 私とコミュニケーションしましょう!」
P「コミュニケーションか……うん、分かったよ。ありがとな、心配してくれて」
李衣菜「いえいえ! さ、なにしましょう?」
P「まずは……そうだな」
李衣菜「はい?」
P「とりあえず、俺の上からどいてくれないか?」
李衣菜「えー。いやです」
P「いやいやいや……」
7:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:42:59.89 :
XCHjIWFyo
李衣菜「なかなか座り心地いいんですよ、Pさんの太ももっ」
P「あのな……お前自分がアイドルだって自覚してるか?」
李衣菜「もちろんです。ただのアイドルじゃなくて、ロックなアイドルですけどね!」ドヤァ
P「はいはい……はぁ、どうせ今は俺たちしかいないし、いいか」ナデナデ
李衣菜「えへへ、やった♪」
P「ったくもう……少しだけだからな?」
李衣菜「はーいっ」
8:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:45:40.23 :
XCHjIWFyo
P「さて。休憩って言っても誰かさんのせいで椅子から動けないしなぁ」
李衣菜「えっへっへ。私はPさんとくっついてるだけでいいんですけどー」
P「……こんにゃろ」ブニッ
李衣菜「ぅにゃぅっ!? にゃ、なにひゅるんれふかっ!」
P「こうして李衣菜をおもちゃにするくらいしかやることないな~」ムニムニ
李衣菜「ぷゅぅ、やめえぇー!」ジタバタ
P「おーおー、よく伸びるほっぺだ。はっはっは!」ウニョーン
李衣菜「ぃに、くゃぁ~! Pしゃ、にぅー!」
9:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:47:53.53 :
XCHjIWFyo
P「はい、おしまーい」パッ
李衣菜「はぁ、はぁ……うぅ、Pさんにけがされちゃったよぉ」
P「またまたオーバーな」
李衣菜「うー、Pさんなんて嫌いですっ」
P「あはは、ごめんごめん。そんなこと言わないでくれ」
李衣菜「じゃあ好きです!」
P「極端だな!?」
11:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:50:07.47 :
XCHjIWFyo
李衣菜「まぁまぁ、いいじゃないですか。好きってのはホントですしねっ」
P「はぁ……なに言っても聞きそうにないな……」
李衣菜「あ、お菓子あります? ちょっと小腹が……」
P「それに自由ときたもんだ……えっと、お菓子な。確かこの引き出しに」
がらっ
お菓子(おっす)
李衣菜「うわ、こんなにいっぱい! Pさんって欲張りですね」
P「ちがーう。お茶請けまでみんなに食べられたら困るから、俺が管理してるの」
12:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:53:00.06 :
XCHjIWFyo
李衣菜「私は食べませんよ?」
P「んー、本当かー?」
李衣菜「本当ですよーだ、嘘じゃないです~」
P「ふふ、一応このことは秘密な。みんなにバレたら連日催促されそうだから」
李衣菜「はい、分かってますよ! 私達だけの秘密、ですねっ」
P「よしよし、ほーらご褒美の源氏パイだぞー。あーん」
李衣菜「わーい♪ あむーっ」
14:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:55:50.99 :
XCHjIWFyo
P「どうだ、美味いか?」
李衣菜「んぅっ、さくさくで美味しいですっ!」
P「そかそか、よかった。ほれもうひとつ」
李衣菜「もむもむ……んふふー」ニコニコ
P「なんかペットに餌付けしてるみたいだなぁ」
李衣菜「もぐもぐ、それなら私のこと、飼ってみます?」
P「えー。毎日ロック聴かせろーってうるさくて近所迷惑になりそう」
16:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 21:59:03.57 :
XCHjIWFyo
李衣菜「そんなことありませんよー。Pさんの癒やしになりますよ、きっと」
P「まぁ退屈はしないだろうな」
李衣菜「それだけでなく、炊事洗濯身の回りのお世話までできちゃいます! お買い得ですよっ」
P「えっ、洗濯はともかく炊事って……李衣菜お前、料理できるのか!?」
李衣菜「……むしろなんでできないと思ったんです?」ムスー
P「いや、だって李衣菜だし」
李衣菜「どういう意味ですか!」
17:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:04:55.40 :
XCHjIWFyo
P「どういうもなにも……李衣菜が台所に立ってる姿が想像できないんだよな」
李衣菜「むかっ。いいです、じゃあいいですよ、証明してやります!」
P「証明?」
李衣菜「明日お弁当作ってきますから、Pさんに食べてもらいます!」
P「弁当って……そんな、李衣菜に迷惑だろ?」
李衣菜「……この際言いますけど」
李衣菜「私知ってるんですからね。Pさん、この頃カップ麺ばっかり食べてるの」
P「げ……バレてたのか」
李衣菜「もう、そんなんじゃ栄養偏っちゃいますよ。それで体壊したら、そっちのが迷惑です」
P「うぐ、面目ない……」
18:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:09:24.32 :
XCHjIWFyo
李衣菜「だから、私に任せてください。お昼くらいいいもの食べてもらいたいですからねっ」
P「それじゃ……お言葉に甘えようかな。頼むよ、李衣菜」
李衣菜「へへ、了解! よっし、頑張るぞー!」
P「なぁ、確認なんだけど……」
李衣菜「なんですか?」
P「本当に料理できるんだよな?」
李衣菜「だからぁ! できるって言ってるでしょー! なんなんですかもーっ!」ペシペシ
P「いててっ! ご、ごめっごめん痛い痛い! 冗談だから、冗談っ!」
李衣菜「このこのこのーっ!」
P「ゆ、許してくれ李衣菜ぁー!」
19:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:12:04.71 :
XCHjIWFyo
―――
――
―
P「……なー、いつまで撫でてればいいんだー?」ナデリナデリ
李衣菜「つーん」
P「悪かったってば……そろそろ足も痺れてきた」ナデナデ
李衣菜「あ、もうすぐレッスンの時間だ」
P「そ、そうそう。李衣菜の好きな歌唱レッスンだぞ」
李衣菜「もっともっと上手にならなきゃ、うん!」
P「き、聞いてる?」
李衣菜「手が止まってますよ?」
P「……すんません」ナデナデ
20:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:14:19.02 :
XCHjIWFyo
李衣菜「……ふふ、Pさん」クルッ
P「あ、な、なんだ李衣菜?」
李衣菜「こういうの、またしましょう。やっぱりPさんと一緒だと楽しいですから」
P「また膝の上にくるのか……」
李衣菜「今度は膝枕でもします?」
P「お、してくれるか?」
李衣菜「いいですよ、もちろん。子守唄も歌っちゃおうかな!」
P「あはは。そりゃ、よく眠れそうだな」
21:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:19:23.15 :
XCHjIWFyo
李衣菜「よし、それじゃPさんっ」ピョンッ
P「おおう! あ、足が……!」
李衣菜「私レッスン行ってきますね! Pさんもほどほどに頑張ってくださいっ」タタタッ
P「あ、あぁ……行ってらっしゃい」ジンジン
李衣菜「あ、そうだ。Pさん、Pさんっ」
P「んー?」
李衣菜「明日からお弁当、楽しみにしててくださいねっ!」
P「……ああ」ニコ
李衣菜「えへへ! 行ってきまーす!」
22:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:22:10.20 :
XCHjIWFyo
がちゃ ばたんっ
P「李衣菜の弁当かぁ。うん、楽しみだ」
P「…………あれ?」
P「明日『から』、って……もしかして毎日か?」
P「……それもいいなぁ」
P「弁当だけじゃなくて、毎日三食作ってくれないかなー……なんてな」カタカタ…
おわり
23:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:24:01.21 :
XCHjIWFyoというお話だったのさ
そろそろだりーな型クッションとか発売してもおかしくない
25:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:30:58.33 :CSpopWgFo
だりーなマジCute
おつ
26:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/10/08(火) 22:34:23.59 :r4gx27gho
乙 だりかわいい
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