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男「宝くじを買おう」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:02:08.84 ID:ZYorF17i0 

台本形式、短々編。書き溜めあり。


どんどんどんどん。どんどんどんどん。

「はいはいはいはい。おりますよ。どちらさまでしょうかね」

「おうい、じじい。いるかあ。じじいー」

「おやま。その声はタロさんだね。開いてるから入ってらっしゃい」

「(どんどんどん)じじいー。いるかぁ」

「はいはい。開いてますってば。早くおあがんなさいって」

「(どんどんどん、どんどんどん)じじいーっ」

「(がらがらがらっ)開いてるって言ってるでしょっ!
どうしていつまでも玄関たたいてるんだい!」

2:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:02:57.24 ID:ZYorF17i0 

「ありゃ、いたのかい。返事がないから留守なのかと思っちまった」

「返事はしましたよ。さっきっから何度もさ」

「それがさ、玄関たたいてる音がやかましくって、なんにも聞こえなくてよ」

「呆れたねこの人は。自分で音たててやかましいなんて言ってちゃ世話ないや。
まあいい、とにかくおあがり。何か用があって来たんだろう」

「あいよ、お邪魔。それでさ、おれ今度、宝くじを買うことにしてよ。
そこで、じじいならうまい買い方を知ってんじゃねえかってさ」

「宝くじかい。あんなもの年始の景気づけに一束買えば十分でしょうよ。
それとも何かあったのかい」

「それがさ、こないだ歩いてたら売り場を見つけてよ、そこに貼り紙がしてあったのよ。
『当店で一等が出ました』とさ。こりゃあおれも買うしかねえなって思ったわけだ」





3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:04:19.29 ID:ZYorF17i0 

「しょうがないねこの人は。あんなもの、アテになるものじゃないよ」

「あれ、そうなのかい?でも売り場のオヤジに聞いたら、本当だって言ってたぜ」

「前にそこで当たったからといって、次にまたそこで当たるとは限らないじゃないか」

「まあ、そりゃあそうかも知れねえけどよ」

「例えばだよ。ほら、ここに賽の目が3つある。1つとってごらん」

「はあ。何をやろうってんだい」





4:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:05:44.03 ID:ZYorF17i0 

「二人で交互にこの賽を振っていく。先にピンが出たほうが勝ちだ。
ただしお前さんは1個だけだが、あたしは2個いっぺんに振れる」

「なんだよじじい。そりゃ詐欺じゃねえか。じじいが勝つに決まってら」

「そういうことさ。
宝くじ売り場も大きなところならたくさん仕入れてたくさん売るから、どれかに当たりが混じる可能性もそれだけ高い。
お前さんが見てきた売り場はたまたまそういう所だったわけだよ」

「へえ?んじゃ結局、その店で買った方がいいってことかい?」

「話は最後までお聞き。
くじ自体をたくさん売ってるってことは、他の売り場より当たりの数は多いだろうけども、はずれくじもそれだけ多いし、それをつまかされる可能性もどどんとあるわけだ。 
だから結局、『うちの売り場で当たりが出ました』なんてのは参考にならないんだよ」





5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:07:22.43 ID:ZYorF17i0 

「へええ。流石じじい、なんでも知ってらあ。伊達に歳とってねえな」

「歳のことは余計だよ」

「そんじゃあよ、こうすりゃいいっていう買い方なんてのはねえのかな」

「むつかしい話だねえ。まずもって賭け事なんてものは、どう転んでも胴元が儲かるようにできてるのが常だから」





6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:09:24.43 ID:ZYorF17i0 

「そこをなんとか頼むよ。ひとつでもでかいのが当たりゃいいんだ」

「そうやって欲を出していたら、うまくいくものも失敗するよ。『当たれ』って思ってるうちは当たらないんだ」

「おっ、いいこと言うじゃねぇか」

「だから逆に『外れろ』って念じるんだ。そうすれば念じたとおりになる」

「おいおい。それじゃ駄目じゃねえか」





7:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:11:35.28 ID:ZYorF17i0 

「駄目かい?」

「俺が聞きてえのはさ、そういう心構えの問題じゃなくてよ、現実的な話なんだよ。
何かあんだろ。こう、絶対確実に一等が当たるような買い方がさ」

「絶対確実に一等が当たる買い方ねえ。一応、ないこともないけどねえ」

「やっぱりあるんじゃねぇか。ぜひ聞かせてくれよ」

「ふうむ、でも聞かないほうがいいんじゃないかねえ」

「もったいつけねえでくれよ。ほらほら、さあ、とっとと吐いちまえって」





8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:13:31.67 ID:ZYorF17i0 

「せっかちな人だね。わかったよ、そこまで聞きたいってなら話してあげるよ」

「そうこなくっちゃな。よっ、太っ腹!」

「腹のことは皮肉かい。はあ。いいかい。宝くじってのは、たくさんある中のどれかに当たりが混じってる」

「ふんふん」

「だから売ってるくじをみーんな買っちまえば、その中のどれかが一等に当たってるって寸法さ」





11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:17:33.20 ID:ZYorF17i0 

「おいおい、そりゃあねえだろ。そんなにたくさん買うだけの金がありゃあ、宝くじなんざ必要ないじゃねえか」

「ま、そりゃそうだろうね」

「冗談じゃねえや。もっとうまい方法はねえのか?」

「ふうむ。今、宝くじで一等ってぇと……3億円だったかね。それだけ当てる方法ならあるよ」

「全部買えってのはもうナシだぜ」





12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:18:34.18 ID:ZYorF17i0 

「いくらあたしでも、同じ手はもう使わないよ。さて、宝くじってぇのは1枚三百円だろ?
で、10枚にひとつ、末等三百円が当たるようにできてるんだ」

「お、今度はマトモそうじゃねえか」

「三千円分買えば三百円当たる。じゃあ、三十億円分買えば三億円分当たる道理さ。どうだい」

「おいおい、無茶言わねえでくれよ。だいいち、その三十億円はどっから持って来るってんだ」

「カンタンさ。三百億円分の宝くじを買えば、三十億円は確実に当たるね」





14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:20:11.38 ID:ZYorF17i0 

「……もういい。結局じじいは、まともに教えてくれる気なんてねえんだな」

「ありゃ、拗ねちまったかい。あたしが悪かったよ。
しかしまあ、宝くじなんてそうそう当たるもんじゃないよ。悪いことは言わない、買うのはよしたほうがいいさ」

「そんなものかね」

「何しろ、『多(た)空(から)くじ』って言うくらいだから」



【了】

【読了感謝】





15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:21:16.39 ID:FltMbhPM0 

来たら終わってた






6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:22:09.02 ID:M9pS/mW10 







17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:23:26.70 ID:eHKdWLKU0 

これくらいの長さもいいな





18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/10/24(木) 21:25:18.23 ID:+laiycbY0 


落語っぽくていい
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