1 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:17:12 ID:lMNhtUtE
サシャ「……」
6 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:24:34 ID:BgOMaEQs
ライナー「……は?」
ミカサ「サシャ…なにを言っているの?」
サシャ「……」
サシャ「104期訓練兵、第4班コニー-スプリンガーは…」
サシャ「廊下で!転びっ…!」
サシャ「壮絶な死を……遂げましたあああ!!」
サシャ「うわあああああ!!コニーイイイイ!」
ベルトルト「な……」
アニ「」
ユミル「は……ははっ……」
10 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:28:32 ID:HEWPButA
転んだだけで死ぬとか…
11 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:28:43 ID:BgOMaEQs
ユミル「お、お前も冗談言うようになったのかよ芋女……ははっ」
サシャ「ユミル……」
ユミル「だが爪が甘いぜ?コニーじゃなくてエレンとかなら騙されたかも知れねえが……」
サシャ「……ユミル…」グスッ
ユミル「そんな嘘じゃこのユミル様は……」
サシャ「ユミルッ!!」
ユミル「なっ…」
サシャ「……」
12 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:31:16 ID:9HtBV7g.
サシャ「こんな……こんな冗談言うと思うんですか!?」
サシャ「コニーは…コニーは……」
サシャ「コニーは死んだんです!!もうこの世にいないんです!ああああああああ!!」
ミカサ「……嘘」ヘナヘナ
エレン「冗談じゃ、ないってのかよ……」
クリスタ「そんな……」
13 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:35:40 ID:UtAlPG9A
コニースプリンガーの死、そのあまりにも痛ましいニュースは、すぐさまトロスト区中に知れ渡った
~トロスト区領主邸~
領主「なぜじゃ!なぜじゃピクシス!」
領主「なぜコニースプリンガーが死なねばならんのじゃ!申してみいいいい!!」
ピクシス「……なんの申し開きも…ございません……」
14 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:39:15 ID:UtAlPG9A
領主「ピクシス!!わしはお前を友と見込んで!トロスト区を任せておったのじゃぞ!」
領主「お前がいながらなぜこんなことになる!?なぜコニースプリンガーが死なねばならん!?」
ピクシス「申し訳……申し、訳……」
領主「なんとか言うてみろ!ピクシスゥゥゥウ!」
17 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:41:52 ID:UtAlPG9A
~訓練兵団宿舎~
ライナー「……」
ジャン「……」
エレン「……くそっ…なんで……」
ガチャ
アルミン「……みんな…」
ベルトルト「アルミン……」
21 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:46:38 ID:DDU8kl5w
アルミン「今、上層部から緊急連絡があったよ…」
アルミン「訓練兵は全員訓練を中止し宿舎で待機、だってさ…」
エレン「だろうな…こんな状況で訓練なんかできねえよ……」
アルミン「上層部もてんやわんやだろうね……」
ライナー「畜生…なんでこんなことにっ!」ダンッ
22 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:49:45 ID:DDU8kl5w
コンコン
ガチャ
アニ「……ライナー、ベルトルト。ちょっといいかい?」
ベルトルト「アニ……」
ライナー「…」
23 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:52:25 ID:DDU8kl5w
~宿舎裏~
ライナー「一体なんだってんだ、アニ。こんな時に……」
ベルトルト「……」
アニ「あのね、私考えたんだけどさ……」
24 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:56:34 ID:DDU8kl5w
アニ「ほら、私達ってもとから巨人なわけじゃないだろ?だから私達が巨人になったときみたいに……それをコニーにも……」
ベルトルト「…アニ……」
アニ「ね?いい考えでしょ?巨人なら首が折れてようがすぐ治るしさ……」
ライナー「……アニ」
アニ「そうと決まればすぐ故郷に戻って……いやいっそコニーを故郷に「アニッッッ!!」」ビクッ
アニ「な、なんだいライナーそんな大きい声……」
ライナー「アニ……いいか?よく聞くんだ……」
26 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 20:59:18 ID:DDU8kl5w
アニ「でも早くコニーを助けないと……」
ライナー「アニ!コニーはな…コニーはなあ!」
ベルトルト「うう……グスッ」
アニ「早く、早く治してあげないと……」
ライナー「コニーは!もう!死んじまってんだ!」
ライナー「もう!助からないんだよ!治せないんだ!」
アニ「やだ……」
27 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:01:25 ID:DDU8kl5w
アニ「やだよ……ライナー、ベルトルト……」
ベルトルト「……うああ……ヒンッヒンッ」
ライナー「……人間は…生き返らないんだよアニ…」
アニ「やだよ……そんなのやだよ……う、うわあああああ!!」
ベルトルト「う、ああああああああああああ!!」
ライナー「畜生っ!畜生……」
28 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:09:11 ID:DDU8kl5w
ジャン「大変だ!ライナー、ベルトルト!」
ベルトルト「グスッなんだよ、ジャン……」
ライナー「もう十分大変だろうが……」
ジャン「いいから早く来い!クリスタが……クリスタが!」
30 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:15:12 ID:DDU8kl5w
ユミル「クリスタ!クリスタやめろ!」
クリスタ「来ないで!」
ライナー「ッハァ、ッハァ…おいこりゃどういうことだ」
アルミン「ライナー…それがクリスタがいきなりナイフを持ち出して……」
ミカサ「クリスタ……今すぐナイフをこっちに渡して……いい子だから……」
クリスタ「いや!いやなのもうほっといてよ!」
サシャ「クリスタ……」
31 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:17:11 ID:/G1COh4.
コニーどんだけ重要なポジだったんだよ…
32 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:18:50 ID:DDU8kl5w
クリスタ「コニーがいない世界なんて……そんなの私耐えられない!」
クリスタ「私もコニーの所へ行くの!邪魔しないでよおおお!!」
ユミル「クリスタ落ち着け!クリスタ!」
クリスタ「うわあああああ!」ザクッ
ミカサ「クリスタ!」
34 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:26:12 ID:rbAqg4pI
ユミル「クリスタ!馬鹿野郎!」ダッ
ミカサ「アルミン!早く!」
アルミン「ユミル!クリスタを動かしちゃダメだ!…大丈夫、そんなに深くは切れてないよ……」
ミカサ「良かった……サシャ!クリスタを医務室に運ぶ!手伝って!」
サシャ「は、はいっ」
ユミル「クリスタ……馬鹿野郎クリスタ……」グスッグスッ
クリスタ「……コニー…やだようコニー……」
36 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:29:09 ID:rbAqg4pI
~調査兵団本部~
ハンジ「まさか…こんなことになるなんてね……」
オルオ「…畜生……」
ペトラ「グスッ…グスッ……」
リヴァイ「……」
39 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:38:19 ID:8ZUTWJEQ
ペトラ「なんで…なんで……」
ハンジ「……」
リヴァイ「……ッチ」
リヴァイ「ったく、どいつもこいつも辛気くせえ……」
ペトラ「っ!兵長そんな言い方……」
リヴァイ「てめえらが泣きゃあ死人が生き返るってのか?馬鹿馬鹿しい」ガタッ
ハンジ「リヴァイあんたねえ!」
リヴァイ「お前らと同じ部屋にいるのはごめんだ」スタスタ
ペトラ「っ!兵長!」バッ
オルオ「やめろ、ペトラ」パシッ
ペトラ「オルオ!だって兵長が……」
オルオ「……」フルフル
ペトラ「オルオ……」
リヴァイ「……フン」
ガチャ、バタン
44 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:45:15 ID:CaqW/6H6
ペトラ「なんで止めたのよオルオ!離して!」
オルオ「ペトラ……落ち着くんだ」
ペトラ「追っかけて一発殴ってやるんだから!離して!」
オルオ「ペトラ、男にはな…絶対に見せちゃならねえものがあるんだ……」
オルオ「特に兵長みたいな男には、な……わかってくれ」
ペトラ「……オルオ…」
オルオ「……」
46 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:46:02 ID:CaqW/6H6
リヴァイ「……」スタスタ
リヴァイ「……」スタスタ
47 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:48:32 ID:CaqW/6H6
リヴァイ「…………っそがああ!!」ガコン!!
リヴァイ「……あの、クソガキが……」
リヴァイ「俺より早く逝っちまって……どうすんだよ馬鹿野郎……」ポロポロ
リヴァイ「畜生……」
49 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:49:45 ID:HEWPButA
へーちょが泣くて相当やな
52 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:52:43 ID:CaqW/6H6
その日、トロスト区は悲しみに包まれた
しかし時間は人の涙では止めることはできない
各々が悲しみを胸に抱えたまま、コニーの葬儀の日がやってきた
53 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 21:55:01 ID:CaqW/6H6
~コニースプリンガー式場、ウォール大聖堂~
アルミン「クリスタ…傷はもう大丈夫?」
クリスタ「うん……迷惑かけて本当にごめんなさい。みんなも……」
ユミル「ったく、肝が冷えたぜ天使様よ」
ライナー「ははは……」
56 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:00:21 ID:KBbh/J4w
ベルトルト「……あれ、教官は?」
エレン「そう言えば……コニーが死んでから姿が見えないな」
アルミン「ああ、実は教官はコニーの第一発見者なんだけどね……」
アルミン「コニーの死体を見て、気が触れてしまったらしくて……」
58 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:04:24 ID:KBbh/J4w
~訓練兵団宿舎、教官室~
キース「逆だ、コニースプリンガー……逆だ、コニースプリンガー……逆だ、コニースプリンガー」
モブ教官「……シャーディス教官、そろそろ葬儀が始まりますが……」
キース「逆だ、コニースプリンガー。何度言わせればわかる?」
モブ教官「……今日も壁に向かって……」
キース「またブラウス訓練兵と訓練中にふざけよって。死ぬ寸前まで走ってこい……」
モブ教官「ハァ……」
59 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:06:12 ID:KBbh/J4w
エレン「そうか……」
ミカサ「教官は彼を特に可愛がっていた。きっと現実を受け入れられないんだろう…」
アルミン「無理もないよ……」
61 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:10:39 ID:KBbh/J4w
ライナー「お前ら……そろそろ始まるぞ……」
アルミン「ああ……」
エレン「……本当に、いっちまうんだな……」
ミカサ「エレン……私達に出来るのは、彼のために祈ることだけ。精一杯気持ちを込めて送り出してあげよう……」
62 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:13:53 ID:KBbh/J4w
~同時刻、壁の上~
モブA「ったく、なんでこんな時に見張りなんか……」
モブB「全くだ……俺も最後に一目会いたかったってのによ…ん?」
モブA「おいどうした?」
モブB「お、おい……あれ……」
64 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:21:22 ID:KBbh/J4w
巨人の大群「……」ドドドドドド
モブA「な……なんだありゃあ……」
モブB「100や200じゃきかねえぞあの数……一体なんだってんだよおい……」
66 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:26:17 ID:ZlT5UNqE
モブA「畜生こんな日に……俺らだけでどうしろってんだよ……」
モブB「だ、大丈夫……超大型が来ない限りは壁は破られねえよ……」ガタガタ
モブA「んなもんわかんねえだろうが!あんなにいんだぞ!?見てみろよ地平線近くまで巨人で埋め尽くされてやがる!」
モブB「ああ……」ガタガタ
モブA「畜生……コニースプリンガーと一緒に人類は滅びる運命なのか……ん?」
モブB「……なんだこりゃあ」
67 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:27:44 ID:ZlT5UNqE
巨人「……」スッ
巨人「……」スッ
巨人「……」スッ
モブB「巨人共が……一斉に……」
モブA「……壁に向かって、膝まずいてやがる……」
68 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:29:36 ID:ZlT5UNqE
巨人「……」スッ
巨人「……」スッ
巨人「……」スッ
モブA「あれはまさか……祈ってるのか……?」
モブB「巨人共が……コニースプリンガーに……」
巨人の大群「……」
70 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:31:56 ID:ZlT5UNqE
モブB「は、ははは……まじかよ……」
モブA「……俺たちも、祈ろう……」
モブB「ああ……」
巨人の大群「……」
72 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:33:50 ID:ZlT5UNqE
その日、人類は泣いた
エレン「……」
ミカサ「……」
あるものは空に悲しみを叫び
ライナー「……」
ベルトルト「……」
あるものは己の無力さを嘆いた
73 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:35:50 ID:ZlT5UNqE
コニースプリンガーという、かけがえのない友人を失ったことは
ユミル「……」
クリスタ「……」
サシャ「……」
未来永劫、人々を悲しませ続けるだろう
ジャン「……」
領主「……」
75 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:37:08 ID:ZlT5UNqE
例え、いつか巨人を駆逐できても
リヴァイ「……」
ペトラ「……」
オルオ「……」
世界に平和が戻ったとしても
76 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:38:21 ID:ZlT5UNqE
巨人「……」
キース「コニー、スプリンガー……」
そこに彼は、いないのだ
78 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:39:49 ID:ZlT5UNqE
それでも、人類は戦わなければならない
前に進まなければならない
彼が生きた証の残る、この世界を
彼が愛した、この世界を
守らなければならない
79 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:42:29 ID:ZlT5UNqE
~10年後~
ミカサ「エレン!早くしないとみんな来てしまう」
エレン「ちょっと待てよミカサ……よし、忘れ物はないなっと」
80 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:45:27 ID:ZlT5UNqE
エレン息子「パパおそーい」
エレン「ははは、悪い悪い」
ミカサ「全く、エレンは昔から変なところで几帳面」
エレン「そういうなよ……」
エレン息子「ねえ、パパ」
エレン「ん?どうした?」
81 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:47:16 ID:ZlT5UNqE
エレン息子「今日はどこにいくの?」
エレン「……ああ、パパの友達に会いに行くんだ」
エレン息子「友達?」
ミカサ「ええ……とても仲の良かった、友達に」
エレン息子「ふーん……」
82 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:50:02 ID:ZlT5UNqE
エレン「それに、お前のことも紹介しなきゃいけないしな」
エレン息子「ぼくを?なんで?」
エレン「なんでってそりゃあ……まあ、着けばわかるさ」
ミカサ「エレン、時間が……」
エレン「おっと、そうだったな」
エレン「じゃあ行くぞ、コニー!」
エレン息子「うん!」
完
83 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:50:47 ID:ZlT5UNqE
以上です
ありがとうございました
84 :以下、名無しが深夜にお送りします 2013/07/15(月) 22:52:30 ID:5v6o6RUs
コニーwwwwwwww
乙
- 関連記事
-