1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 03:30:30 ID:8jHKrBuRO
勇者「そうか、もうそんなに戦ってるのか」
魔王「オッサン二人がもう3890回も戦ってるんだよな…何か泣きそう」
勇者「おい泣くなよ、3890回も殺されてる俺が泣いてないんだから」
魔王「3891回も俺を殺しにきた奴を既に3890回も返り討ちにした事に泣きそう何だよ」
勇者「うるさいな…じゃあ殺されろよオッサン」
魔王「それはまた話が違うだろオッサン」
魔王「…あれ?僧侶の嬢ちゃんはどうしたの?」
勇者「あぁ…何か生理だってさ…」
魔王「うわ…それ何か気分が乗らないから生理って言って休んでやろうってパターンじゃん」
勇者「…やっぱりそう思う?…そう言えば最近戦士と変に仲良いんだよな…」
魔王「うわ…それ今頃ホテルでホテッテるぞ」
勇者「あー…やっぱりそう思う?」
魔王「あぁ、絶対ハメアヘイクイクドピュッシーだわ」
勇者「うわ…最悪だな…」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 03:40:08 ID:8jHKrBuRO
魔王「つか魔法使いはどうしたんだよ、あの三十路童貞は」
勇者「育毛休暇だってよ」
魔王「えぇ…まだ三十路だろ?」
勇者「まぁあいつもお前に軽く3000回は殺されてるからな、そりゃ禿げるだろ」
魔王「でもお前禿てないじゃん?魔法使いよりも数段殺されてるのに」
勇者「勇者の毛根は頑丈に出来てるんだよ」
魔王「へぇ、すげぇなお前の毛根、ちょっとメラゾーマで焼け野原にさせてくれよ」
勇者「もう体ごと数え切れないくらい焼け野原にしてるだろ」
魔王「あぁ、そうだったな」
勇者「おいおい、もうボケたのか?」
魔王「まぁ、俺ももう年だしな…」
勇者「おいおい…俺とそう年変わらないのにそんな事言うなよ…悲しくなってくるだろ…」
魔王「あー…まぁ人間年齢で言ったらお前とそう変わらないかもな…」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 03:48:44 ID:8jHKrBuRO
勇者「へぇ、やっぱりお前見た目より長生きしてるんだ」
魔王「まぁな、そりゃ魔物だし」
勇者「すげぇな、やっぱり一万歳とか生きてるわけ?」
魔王「いや、309歳だけど」
勇者「おぉう…微妙だな…」
魔王「いや、流石に一万も生きれないでしょ、神様かよ」
勇者「え?神様ってマジでいるの?」
魔王「え?居るんじゃないの?」
勇者「いや、知らねーよ」
魔王「いや、お前女神の加護とか面倒臭いもんかけられてるから死なない…てか復活するんだろ?」
勇者「いや、勝手に王様とかいう基地外が女神の加護とか言ってるだけだし、本当はなんで復活するのか知らないし」
魔王「お前…そんなんで良いのかよ…」
勇者「良いんじゃね?復活自体は便利だし」
魔王「俺からしたらひたすら面倒なだけなんだけどな」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 03:55:20 ID:8jHKrBuRO
勇者「あぁ…もう良いや、取り敢えず殺し合おうぜ」
魔王「あぁ、やっぱりやるんだ」
勇者「そりゃそうよ、年取っても勇者だからな」
魔王「こんなオッサンが勇者…世も末だよな」
勇者「オッサンなめんなよ、その気になれば国一つ海に沈められるんだからな」
魔王「まぁ俺はその気になれば世界中を無に返せるんだけどね!」
勇者「対抗するなよ…小学生かよ…」
魔王「いや、オッサンだけど」
勇者「あぁ、そうだったな」
魔王「おう」
勇者「…」
魔王「…」
勇者「…あ、そうだ、戦わないと」
魔王「お前もう帰って寝た方が良いんじゃね?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:06:13 ID:8jHKrBuRO
勇者「いやいや、そういう訳にはいかんでしょ、サボったら王様が遺憾でしょ」
魔王「親父ギャグかよ…」
勇者「まぁ子供いないからタダの年増ギャグなんだけどな」
魔王「え?お前子供いないの?」
勇者「まぁこんな事やってるとな…え?てかお前子供いんの?」
魔王「おう、娘が2人、息子が1人だ最近二人目の娘が反抗期に入ってきた所だ」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:10:45 ID:8jHKrBuRO
勇者「最近年じゃねぇよ、とも返せなくなってきたな…」
魔王「まぁ…な…」
勇者「…」
魔王「…」
勇者「まぁ…なんだ、お互い頑張ろうや」
魔王「…おう、そうだな!じゃあそろそろヤるか!!」
勇者「おう、行くぞ魔王!!!ギガデイン!!!」
魔王「フハハハハハハ!!!温いわ!!!メラゾーマ!!!」
勇者「んなもん当たるかボケが!!!切り刻んでやるよオッサン!!!」
魔王「やってみろオッサン!!!」
勇者「アハハハハハハ!!!!」
魔王「フハハハハハハ!!!!」
14: 誤爆 2013/07/29 04:12:52 ID:8jHKrBuRO
勇者「えぇ…一人身だと思ってたわ…うわー…なんか殺しにくくなってきた…」
魔王「まぁ嘘なんだけどね!」
勇者「よし殺す」
魔王「いや、最初から殺す気だっただろうが」
勇者「あ、そうだったな」
魔王「おいおい大丈夫かよ、年か?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:20:20 ID:8jHKrBuRO
―――
――
―
勇者「あー…やっぱり強いなお前」
魔王「おう…まぁな…ふぅー…」
勇者「何疲れてるんだよ…やっぱり年か…?」
魔王「……はぁー…本当に年かもしれんな…」
勇者「おいおい…だからそういう事言うなって…」
魔王「…あぁ、そうだったな…じゃ、そろそろさよならと行くか」
勇者「おう…3891回目の死亡か…また明日来るからな」
魔王「おう、待ってるよ…イオナズン!!!!」
ドガァアアアアン…
魔王「フッ…汚ねぇ花火だ…」
魔王「…」
魔王「あぁー…しんど…本当に年かもな…っ…あいつ本気で切りかかりやがって…腕がもげてるじゃねえか…」
魔王「明日までにくっつけとかないとな…本当、どこの世界でもオッサンは辛いよ…」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:24:57 ID:8jHKrBuRO
―――
――
―
勇者「…」
勇者「…」
勇者「…ふぅー…あのオッサン…よりにもよってイオナズンかよ…木っ端微塵にしやがって…」
勇者「おぉう…まだ体が散り散りになった時の感覚が残ってるな…もう少し横になっとくか…」
勇者「まぁ…こりゃ魔法使いも禿げるわな…あぁー…明日までに体力回復させとかないと…」
勇者「本当…どこの世界でもオッサンは辛いよな…」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:36:47 ID:8jHKrBuRO
勇者「よう、また来たぞ魔王」
魔王「3892回目だな勇者、また僧侶は生理か?」
勇者「おう、今頃戦士にドピュッシーされてるんじゃないか」
魔王「そんであの童貞魔法使いはまた育毛休暇か」
勇者「そうだな、毛根が蘇生する事は無いがな、体は蘇生するのに」
魔王「まぁ、俺がこれでもかと毛根に会心の一撃を食らわしてやったからな…て事は、またお前一人か」
勇者「あぁ、もう年だってのに、一人でお前を殺しに来たよ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2013/07/29 04:42:08 ID:8jHKrBuRO
魔王「年…ね、俺も年だってのに未だに一人でお前を返り討ちにする日々だよ、側近はお前に殺されたしな」
勇者「お前が俺にけしかけたんだろうが…」
魔王「あ、そうだっけ?…まぁ、それにしても…」
勇者魔王「「本当…オッサンは辛いよな…」」
勇者「…」
魔王「…」
勇者「…よし、行くぞ魔王!!!今こそお前を闇に葬り去り、世界に光を取り戻してみせる!!!」
魔王「…フハハハハハハ!!!やれるものならやってみよ勇者よ!!!返り討ちにしてくれるわ!!!」
勇者「アハハハハハハ!!!」
魔王「フハハハハハハ!!!」
勇者魔王「「……はぁ……このテンションはオッサンにはキツいな……」」
True End
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