1:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:35:40.40 :vQmj0FJg0
結衣「えーっ、ちょっとくらい良いでしょ、ゆきのん」
雪乃「ちょっとくらいって……そんな……ちょっとでも駄目だわ、そんなこと///」
結衣「でもでもっ、ヒッキーが居ない今がチャンスなんだよ?」
雪乃「だからって……いえ、居ないからこそ止めるべきよ///」
結衣「そんなこと言って……さっきからゆきのんずっと見てるよね?」
雪乃「!? そ、それは……///」
結衣「ゆきのんも本当は興味あるんでしょ? だから一緒に経験しよ?」
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さん……でも……///」
結衣「へー、ゆきのんは興味ないんだ。じゃあ、何をしても反応しないよね?」スッ
雪乃「あっ……///」ビクン
結衣「あはは、やっぱり反応してる……ゆきのん可愛いっ」
2:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:37:19.06 :vQmj0FJg0
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さんっ///」
結衣「んー? 聞こえませーん、よーし、次は抱きしめちゃおっ」ギュッ
雪乃「あっ、駄目っ……そんなに強く抱きしめたら……っん///」
結衣「ふふふ……ゆきのんも素直になれば良いのに」
雪乃「で、でも……比企谷くんも……そ、そろそろ戻ってくるわよ///」
結衣「ふーん、じゃあいいもん、あたしだけで楽しむもん」
雪乃「えっ」
結衣「ヒッキーの上着……えへへ……ヒッキーの匂いがする///」クンカクンカ
雪乃「……待ちなさい。貴方だけずるいわ、由比ヶ浜さん」キリッ
八幡(えっ……何なの? 部室に戻ってきたらあいつら人の上着で何してんの?)
3:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:38:41.67 :vQmj0FJg0
結衣「すぅーはぁー……いいなぁ、これ……持って帰りたい///」
八幡(いや、持って帰られたら俺が困るだろ)
雪乃「ゆ、由比ヶ浜さんっ! はやく交代してちょうだいっ!!」
結衣「もうしょうがないなぁ、はい、ゆきのん」
雪乃「っ、これが比企谷くんの……い、良いのよね……私も嗅いでも///」
結衣「嫌なら嗅がなくても良いんじゃない? あたしはもっと嗅ぎたいし///」
雪乃「すんすん……すぅーはぁー…………良いわね、これ///」
八幡(いや、良くないだろ。っていうか結局嗅ぐのかよっ)
結衣「うぅ……ゆきのん……あたしもまだ嗅ぎ足りないよぅ」
雪乃「ちょっと待っててもらえるかしら、由比ヶ浜さん。今良いところなの」クンカクンカ
4:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:40:18.03 :vQmj0FJg0
八幡(お前どんだけ嗅ぎたいんだよっ、良いところってどこっ?)
静(なぁ、比企谷。あれは本当に雪ノ下なのか?)
八幡(うおっ!? せ、先生!? 驚かさないでくださいよ、ぼっちに声を急にかけたらびっくりするでしょう!?)
静(そんなことより、まさか雪ノ下にあんな一面があるとはな……由比ヶ浜はともかく)
八幡(それより先生、何でここに居るんです。さっき職員室で話したじゃないですか)
静(いや何、比企谷に伝え忘れていたことがあってな)
八幡(伝え忘れたこと? 愛の告白なら間に合ってますよ)
静(な、何を馬鹿なことを言っているんだっ、生徒に愛の告白なんて……す、するわけない……だろ///)
八幡(えっ? ちょっと先生? 冗談にそんな反応しないでもらえます?)
5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:41:39.71 :vQmj0FJg0
静(そ、そうだな。そもそも比企谷が告白されまくる状況なんてあるわけないよな)
八幡(そりゃ俺に告白するなんて物好きは居ないでしょうけど、先生には言われたくないですよ)
静(ぐはっ!!!!)
結衣「ねぇねぇ、ゆきのん! あたしの番っ! はやくっはやくっ!!」
雪乃「はぁ……しょうがないわね。…………少しだけよ?」クンカクンカ
八幡(何で雪ノ下が偉そうにしてんの? というかいつまで嗅いでんの、雪ノ下)
静(なぁ、比企谷。友達はもう少し選んだほうが良いんじゃないか?)
八幡(友達が居ない俺に友達を選ぶ権利なんて無いですよ、雪ノ下には断られてますし)
八幡(それにあいつらと引き合わせたの先生ですよね? 責任を取ってください)
静(せ、責任だと!? 私たちは教師と生徒なんだぞっ! わかっているのか、君は!?///)
6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:43:09.77 :vQmj0FJg0
八幡(だから何でそんな反応なんですか!? 責任が重く感じますよっ!)
静(だ、だが君がどうしてもって言うなら考えてやら無くも無いぞ?///)
八幡(駄目だこの人……早く何とかしないと……)
結衣「あぁ……これ、癖になりそう……はぁはぁ///」クンカクンカ
雪乃「ふぅ……こっそり匂いを嗅ぐなんて比企谷くんのこと、もう変態と言えないわね///」
結衣「うん……ヒッキーのこと、キモいって言えないよね」クンカペロクンカ
八幡(あっ、こっちも早く何とかしないとだわ……どうすんの、これ)
雪乃「ちょっと由比ヶ浜さん? 今、比企谷君の上着を舐めなかったかしら?」ギロッ
結衣「えっ? 何のこと? ゆきのんの気のせいじゃない?」
雪乃「そう、かしら……気のせいなら良いのだけれど」
7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:44:28.90 :vQmj0FJg0
結衣「やだなぁ、ゆきのん。さすがのあたしもそこまで変態じゃないよ」ペロペロ
雪乃「やっぱり舐めているじゃないっ、それは貴方の物ではないのよっ?」
結衣「……でも、ゆきのんの物でもないよね?」
雪乃「……………………」イラッ
結衣「……………………」クンカクンカ
八幡(はわわ……何この空気。さっきまで仲良く嗅いでいただろ。それにそれは俺の物なんだけど)
静(ふむ、このままではまずいな。比企谷、シャツを脱ぎたまえ)
八幡(はい? 何でこの状況で脱がないといけないんです、おかしいでしょう)
静(良いからはやくしろっ!! 間にあわなくなってもしらんぞーーっ!!)
八幡(はぁ……はいはい、わかりましたよ。脱げばいいんでしょう? エロ同人のように)ヌギヌギ
8:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:46:08.02 :vQmj0FJg0
雪乃「由比ヶ浜さん、越えてはいけないライン、というものがあるのよ?」
結衣「そう言うゆきのんも駄目って言っていたけど、結局嗅いでるじゃん」
雪乃「……………………」
結衣「……………………」
八幡(何なの? おまえらいつも仲良くしてたじゃん。これはあれか? ケンカするほど仲が良いというやつ?)
八幡(友達が居たことが無い俺にはケンカする相手が居ないから、何でケンカするのかわからないんだけど)
静(よし、比企谷。私が仲裁しに行くので雪ノ下たちに気づかれないように気をつけたまえ)クンカクンカ
八幡(は、はい……って何で先生まで俺のシャツの匂いを嗅いでいるんですか?)
八幡(何、今他人の匂いを嗅ぐのが流行ってんの? 大丈夫なの? 日本)
9:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:47:19.43 :vQmj0FJg0
雪乃「それで……いつまで上着を持っているのかしら?」
結衣「えー? 飽きるまでじゃないかな?」クンカクンカ
雪乃「……………………」ゴゴゴゴ
結衣「……………………」クンカクンカ
八幡(ヒューッ、ガハマさん攻めるねぇ。ついに雪ノ下からプレッシャーを感じるようになったぞ)ガクガク
八幡(…………荷物が残ってるけど帰ろうかな。見てて心臓に悪いし)
雪乃「由比ヶ浜さん……貴方――」
静「そこまでだっ、二人とも!!」ガラッ
10:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:48:44.13 :vQmj0FJg0
雪乃「……………………」
結衣「……………………」
静「……………………」
雪乃「……由比ヶ浜さん、私は何も独り占めにしたいわけではないのよ?」
結衣「……ゆきのん」
静「……………………」
雪乃「それに嘘は言っていないわ、駄目だと思ったのは本当だもの」
結衣「へー、駄目だと思ったのに嗅いじゃうんだ」
静「………………あ、あの――」オロオロ
雪乃「ええ、そうよ。嗅いだらもう我慢できなくなるから、嗅いでは駄目だと思ったのだし」
11:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:50:09.77 :vQmj0FJg0
結衣「うぅ……反論できない。論破された……」
静「……………………」
八幡(おいおい、由比ヶ浜。雪ノ下の言葉のどこに論破されたんだよ。というか論破って意味わかってないだろ)
八幡(雪ノ下も雪ノ下で我慢できなくなるからって、だったらそこは最後まで我慢しようぜ。頼むから)
八幡(それに先生ぇ……完璧に無視されちゃったぞ…………ん? 先生の様子が……)
静「……………………ぐすっ」
八幡(泣いたーっ!? あんだけ勢い良く入って無視されたら泣いたーっ!?)
八幡(意外と打たれ弱いな、……ああ、もう可哀想だから誰か嫁に貰って支えてあげてっ)
静「ううぅぅ……ううううぅ…………ぐすっ」ポロポロ
八幡(マジ泣きかよ……先生、ラーメンでも食べて帰りましょうよ……)
12:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:51:40.71 :vQmj0FJg0
雪乃「……はぁ、平塚先生。何か用ですか?」
結衣「あれ? 平塚先生いつの間に来てたんですか?」
静「ううぅぅ……泣いてないっ、先生は泣いてなんかないぞっ! ……ぐすっ」
八幡(いやいやいやっ、あんた泣いてますからっ! めっちゃ泣いてますからっ!)
雪乃「用が無いのなら由比ヶ浜さんと大事な話があるので出て行っ……平塚先生が持っているそのシャツ」
結衣「え? 平塚先生が持ってるシャツがどうした……の……って」
静「先生は大人だからな…………大人がこんなことで泣くわけが無いだろ……ぐすっ」
八幡(はぁ……誰に言い訳しているんです。どうせこのままぐだぐだで終わるんでしょう?)
雪乃「……………………」
結衣「……………………」
13:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:52:49.96 :vQmj0FJg0
雪乃「……平塚先生、良かったら私が作ったお菓子でも食べませんか?」
八幡(は? ……何で急に態度変えた、雪ノ下)
結衣「ああっ、ゆきのんずるいっ! えっと、そのっ、せんせっ、ハンカチ使ってくださいっ!?」
八幡(由比ヶ浜もかよっ!? 何なの? 何で急に先生に優しくしてんのっ!? 何か怖いんだけどっ)
静「雪ノ下……由比ヶ浜……」パァァァ
八幡(ちょっと先生? 何でやさしくされただけで、嬉しそうにしてんの? ちょろすぎるだろ)
雪乃「そ、それで平塚先生。そのシャツなんですが……」
静「これか? これは比企谷から奪ったシャツなんだが――」
結衣「やっぱりヒッキーのだっ! ちょっ、ちょうだいっ! せんせっ!!」
雪乃「落ち着きなさい、由比ヶ浜さん」ソワソワ
八幡(お前も落ち着けよ、いつも冷静な雪ノ下はどこに…………)
八幡(いや、猫やパンさんを前にした雪ノ下はこんなもんか……)
14:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:54:05.64 :vQmj0FJg0
静「ははは、二人とも落ち着きたまえ」
八幡(おい、さっきまでガチ泣きしてた人どこいったの……切替え早すぎんでしょ)
雪乃「それで平塚先生、それは譲ってもらえたりするのでしょうか?」ソワソワ
結衣「わくわく……どきどき」
静「ああ、二人がケンカをしないというのであれば、譲ろうじゃないか」
八幡(おい先生、人のものを勝手に譲らないでくださいよ)
結衣「なんだそんなことかぁ。あたしたちケンカなんてしないよ、ねっ、ゆきのん?」
雪乃「ええ、私たちは……その……友達だもの///」
八幡(おい、じゃあさっきまでの空気はなんだったんだよ……説明しろよ)
静「よし、じゃあこれで仲良くしたまえ」スッ
15:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:55:04.55 :vQmj0FJg0
結衣「はいっ、せんせっ! じゃ、じゃあ……」
雪乃「待ちなさい、由比ヶ浜さん」
結衣「ゆきのん? どうかした?」
雪乃「あなたは上着があるでしょう? ちょっと欲張りすぎじゃないかしら」
結衣「うっ…………で、でもぉ……そっちも嗅ぎたい」
静「雪ノ下……少しくらい良いんじゃないか?」
雪乃「…………はぁ。わかったわ、少しだけなら」
結衣「ゆきのん……」パアァァ
静「ふふっ、これで奉仕部も安泰だな。うむ」
八幡(どこがですか!? 俺が安泰じゃないですよ、先生!!)
16:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:56:03.38 :vQmj0FJg0
結衣「すぅ………はぁー…………ホントに良いなぁ、これ///」
雪乃「満足したかしら? 由比ヶ浜さんが上着、私がシャツということで良いのよね」
結衣「うんっ、はいシャツ、ありがとゆきのん」
静「それでは思う存分楽しみたま…………え」
雪乃「……………………」クンカクンカ
結衣「……………………」クンカクンカ
八幡(言われる前に既に楽しんでるみたいですよ、先生)
静「(´・ω・`)」
雪乃「……ハァ……ハァ……ふわっ…………んっ……ふぅっ///」モジモジ
結衣「…………ハァ……ハァ……あっ……ひ、ヒッキー……///」モジモジ
17:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:57:46.07 :vQmj0FJg0
八幡(あれー? なんか二人の様子がおかしいぞぉー? なんでだろうなぁー)
雪乃「………………ひ、比企谷くん……わ、私っ……ふわっ///」ビクンビクン
結衣「……ヒッキーぃ…………あ、あたし……もうっ……ひっきぃーっ///」ビクンビクン
八幡(おやおやー? 二人とも顔を赤くして机に突っ伏したぞ?)
八幡(って、同級生のこんな姿を見てどうやって今後接すれば良いんだよ……)
八幡(ぼっちにレベル高すぎんだろ……現実逃避したところで何の解決にもなんねぇ……)
雪乃「……………………ハァハァ///」
結衣「……………………ハァハァ///」
静「(´;ω;`)」
八幡(先生もさっさと戻ってくれば良いのに……はぁ……しょうがない)
18:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/23(火) 23:58:56.01 :vQmj0FJg0
八幡「ういーす、あー悪い、戻るの遅くなった」ガラッ
静「比企谷っ……」パァァァ
雪乃「っ!?///」ガタッ
結衣「ひ、ヒッキー!!??///」ガタガタッ
八幡「ん? どうしたビチヶ浜。顔が赤いぞ?」
結衣「ビチヶ浜言うなしっ! あたしはまだ付き合ったこともないしっ!!」
八幡「お、おう」
雪乃「由比ヶ浜さん、あまりそういうことは大きな声で言うことではないわよ」
結衣「はぅ……ヒッキーのバカ///」
静「由比ヶ浜……君はまだ若い、気にすることではないよ」ポン
結衣「先生に慰められたっ!?」ガーン
静「……それはどういう意味だ、由比ヶ浜。私は付き合ったことぐらい有るぞ」ゴゴゴゴ
19:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:00:17.53 :n20/3Rc/0
雪乃「はぁ……比企谷くんも戻ってきたことだし、少し休んでから帰りましょうか」
八幡「休むのは構わないんだが……雪ノ下、それ俺のシャツだよな」
雪乃「あら? 返して欲しいのかしら? 比企谷くんの分際で我が儘なのね」
八幡「俺の物を返してもらうだけで我が儘ってどんだけだよ……」
雪乃「自分の立場を再確認することは大事よね」ニコッ
八幡「おい、何で良い笑顔で言うんだよ。立場を再確認しろって意味なのかよ」
雪乃「ちゃんと言わないと通じないなんて……比企谷くんには難しかったかしら、ごめんなさい」
八幡「謝るな、ちゃんと通じているから……皮肉ってことは通じているから」
八幡「まぁ良い、由比ヶ浜も上着を返せ。俺はもう帰る」
結衣「あっ、うん……ねぇヒッキー、返さなきゃ駄目?///」
八幡「当たり前だろ……俺にTシャツだけで帰れって言いたいのか」
20:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:01:31.32 :n20/3Rc/0
結衣「そういうんじゃないけど……うぅ……はい」
雪乃「しょうがないわね、返すわ比企谷くん」
八幡「…………二人とも座ったままなんて、俺に取りに来いってことかよ」
結衣「えっ!? いや、その……何て言うか腰が……はぅ///」
雪乃「…………まだ立てないのよ///」ボソッ
八幡「えっ? 何だって? はっきり喋れ、聞こえねぇよ」
静「まぁまぁ、比企谷。察してやれ」
八幡「察しろなんて言われても……はぁ、早く帰りたいし良いけどよ」
雪乃「……私たちが比企谷くんのシャツとかを持っていたことは聞かないのね?」
結衣「ま、まさかヒッキー……見てた?」
八幡「お前たちがイタズラするとは思ってないし、返してくれるなら気にしねぇよ」
21:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:02:47.87 :n20/3Rc/0
八幡(というか、頭の中に二人が悶えてた姿が出てきて、これ以上会話できねぇ)
八幡(それに返してもらったシャツとかに二人の匂いがががが……いかんいかん)
八幡「今後は自分の物はちゃんと管理するし……先生にも取られないように気を付ける」
雪乃「いえ、あなたも奉仕部の一員なのだから、少しくらい部室に荷物を置いても構わないのよ?」
結衣「!! そ、そうだよヒッキー! 少しくらい置いて行きなよっ! 服とか!」
八幡「おい、何で服限定なんだよ。意味もなく置くわけが無いだろ」
結衣「どうする、ゆきのん。あんなの知ったらもう我慢できないよ」コソコソ
雪乃「そうね、最悪小町さんに頼んで譲ってもらおうかしら」コソコソ
結衣「それだっ! さすがゆきのん、それで行こうっ!」
八幡(聞こえてるよ……お前ら何か怖えぇよ、小町には釘を刺しておかないと)
22:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:03:57.24 :n20/3Rc/0
八幡「それじゃあ、俺は帰る。じゃあな――」
雪乃「待ちなさい、比企谷くん。冷めてしまったけれどあなたの分のお茶が残っているわ」
八幡「えっ? それがどうかしたか?」
雪乃「ちゃんと飲んでいくのが礼儀というものではないかしら?」
結衣「そうだよ、ヒッキー。ちゃんと全部飲んでいかないと」
静「そうだな、せっかく用意してくれているんだ。飲んで行きたまえ」
八幡「はぁ……わかりました…………んっ、ぷはぁ……これで良いか? それじゃあ今度こそ――」
八幡(いや、待て。何か二人の視線がコップに注がれているんだが……)
八幡「……使ったコップは自分で洗ってくる――」
雪乃「それには及ばないわ。まとめて洗った方が効率が良いもの」
結衣「うん、あとは洗っておくからヒッキーは帰っても良いよ?」
23:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:05:13.17 :n20/3Rc/0
八幡「お、おう……そ、それじゃあ今度こそ……帰るわ」ガクガク
雪乃「ええ、さようなら比企谷くん」
結衣「ばいばーい、ヒッキー。また明日ね」
静「ああ、遅刻するなよ比企谷」
八幡「うぃーす、んじゃ」ガラガラピシャン
雪乃「……………………」
結衣「……………………」
静「……………………」
八幡(帰ったと見せかけて少し様子を……)
雪乃「由比ヶ浜さん? これは私が洗うわ、良いわね?」
結衣「ずるいっ、あたしだって洗い物ぐらいできるよっ」
24:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:06:19.80 :n20/3Rc/0
雪乃「由比ヶ浜さん……」
結衣「ゆきのん……」
八幡(あっ、これ駄目なやつだ)
静「ごくごくっ……ぷはぁっ!」
雪乃「……平塚先生? それ、比企谷くんが使ったコップですよね?」ギロッ
結衣「あーっ!? 平塚先生、何で使ったのっ!?」
静「いや、何。ちょっと喉が渇いてな。お茶のお代わりも残っていたみたいだし構わないだろ」ドヤァ
静「比企谷と間接き、キス……も気にしないしな///」
雪乃「……………………」
結衣「……………………」
八幡(……………………うん、帰ろう。俺は何も見なかった)
25:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:07:17.91 :n20/3Rc/0
八幡(その後、俺は部室に荷物を置いて何処かに行くことは無くなった)
八幡(雪ノ下が淹れてくれるお茶も断り、自販機で買って飲み物は持参することに決めた)
八幡(たまに飲み終わった缶とか二人して獲物を見る目で見てくるので怖いんだが……)
八幡(小町には釘を刺しておいたがアホな妹のことだ、二人に協力するだろう)
八幡(俺の癒しは戸塚だけになった……ああ、戸塚マジ天使)
八幡(もう戸塚が居ればいいや……女って怖い)
八幡(あとあれから、平塚先生は部室に一歩も入れてもらえなくなったみたいだ)
八幡(どうしてこうなった……)
おわり
28:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 00:58:46.23 :DnMJJ7DP0
乙 もっと読みたいです先生
30:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします:2013/07/24(水) 01:21:59.76 :I6fPM0P5o
乙ー
おもしろかったよ
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